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魔道書屋の松本さん  作者: 海智
プロローグ
1/2

松本さん、事故る。

「あっ」

 手元の魔道書から異臭がした。と、同時に敵に放たれるはずの火球は自分の手元で爆発した。肉の焦げる匂いがする。と同時に自分が隙を作ったことを戦い慣れた脳は自覚した。


魔道書暴発事故は魔道士にとってありふれていながら同時に致命的な事故だった。


魔道書の暴発は主に詠唱の失敗で起きるが稀に魔道書そのものが不良品で事故になることがある。詠唱の失敗は軽く呪文を噛んでしまったり、イントネーションの歪みによっても起きるため仮に魔道書の不備によって起きた事故だったとしてもほとんどわからない。しかし彼ほどの魔道士だ。確実に理由は後者だった。

隙を突かれて自分に向かってくる攻撃を視界に認めながら彼はコンマ1秒の間に


(そういえば背表紙にご飯粒つけてたかもしれないな)


と思い至った。

魔道書暴発事故は魔道書の軽い汚れによっても起きる。特に大きな魔道の発動の際には起きやすい。


つまるところ、彼の魔道士としての人生はこの時に終わりを告げ、魔道書の作成側にまわったりそもそも魔道書を使わない魔道<<暗唱学(ペーパーレス)>>を提唱したり、つまり裏方にまわることになるのだった。


はじめて文字書きます。のんびりゆっくり読んでね。

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