第2章 いきなりだけど休もう
第2章スタートです!
さて、スタート地点を飛びだしたのはいいがどこここ?やっべぇーカッコつけて調子乗ったー。
「高い所から見渡そう。街明かりを見つけないとだから」
「…了解」
もう直ぐ夜になる。マジで急がないといけない。俺は眠そうなカナを抱っこし、頂上まで駆け上がる。身体能力が高くなっている俺はなかなか高さのある山を5分程で登り終えた。
「カナ、起きてくれー。眠いのは分かるけど起きて一緒に街明かりを探してくれー」
「ん、あそこ…」
と指を指し、寝た。
「…確かに、めっちゃよく見ないとだけどあるな。あんな超短時間で見つける距離じゃないだろ」
俺は、カナの目がいいを甘く見ていた。いいじゃなくて異常だろうよ。
と思いながらカナを抱っこしたままその光の方向に走って行く。少しづつ暗くなる森を、急いで。
山を降りてからは普通に走る。安全運転の車より少し早いくらいか。
超遠かった街明かりはもう直ぐそこまで迫った所で速度を落としていき、歩く。そして町の門の前に来た。
「すいませーん、誰かー!」
「何者だ」
「旅の者です。宿をお借りしたく、参りました」
どこから声がしているかは分からんが質問に答える。
「その武器は」
「護身用です」
「宿を、探していると?」
「はい」
ここで、質問が来なくなった。駄目だっただろうかと思い、心配になったが、直ぐに門が開き始める。
「ようこそ、歓迎しよう」
と、中年の男性が現れる。
「いいんですか?」
「私は嘘かどうかが分かるんだ」
なるほどね。この世界、全員に魔法適正あるかもだな。これだけでは判断出来んが、そういうことで。
「さて、宿を探すかー」
俺は街をぶらりと歩く。約20分ほどで見つかった。
「何名様ですか?」
「2名です。…あの」
「はい?」
聞いておかなければいけないことがある。俺は腰についた袋から硬貨を1枚出す。
「お金の数え方、そしてこの1枚で何泊出来るのか教えて欲しい」
「お金の数え方はバルト。そして2名様なら5泊可能です」
「ありがとう。1泊で」
「はい。部屋の鍵でございます」
俺は鍵を受け取り、2階に行く。部屋に入り、椅子に座った。
思ったより、疲れた。
「ぁぁあぁああぁぁ…」
「………だいじょうぶ?」
「んぁぁ、大丈夫だよ。先にお風呂に入っておいで」
「ん、了解」
俺がそう言うと、カナは俺の膝の上から降り、てくてくと脱衣所に歩いて行く。と思ったらいきなり止まった。
「…一緒入る?」
「ぶふっ!…それは、出来ない、いろいろ、な?」
「わかった」
焦ったぁ、一緒に風呂なんか入ったら理性ぶっ壊れるじゃんか。
さて、今後どうするかを考えよう。
とりあえず地図はどこに…あ、あった。
今いるのはここ、ウィナシュっていう村。となると距離的に丁度いいのはこのアグュルリという街だな。どんな街だろうか。ヤンキーうじゃうじゃいるとか嫌よ?
「受付の人に聞くか」
俺は部屋を出て、受付に向かう。
「あの、すいません」
「はい、どうされました?」
「このアグュルリって街はどんな街ですか?」
「アグュルリは大きな風車とお花畑がたくさんある、有名な観光地ですよ」
はい、そこに行くの決定。カナと一緒にお花見たい。
「分かりました。ありがとうございます」
よっしゃー!ラッキーだぜ。カナの可愛い姿をたくさん見れそうだグヘヘグヘヘおっと誰か来たようだ。
「あーかったりいな」
と思ったら本当に誰か来たー!俺は反射的に物陰に隠れた。こっそり覗くと、兵士と思われる2人だった。
「明後日、魔王軍進行を止めるために殺り合うんだってさ」
「まじけ、じゃあ明日はアグュルリに泊まって、朝出ようか。それで間に合うだろ」
「だなー」
…これはこれは、良いことを聞きましたなあ。一気に俺のプランが完成した!カナに報告だ!
俺は急いで部屋に戻る。カナはまだお風呂のようだ。
「ハル」
と、後ろから俺を呼ぶ声がした。なんだ上がってたか。
「ああカナもう上がってええええええええええええええええっ!」
びっくり仰天!ハダーカ!ハダーカですよ!
「待て待て待て待て待て!なんで裸なのかな!」
「暑いから」
「暑くても着なさい!」
「え」
「え、じゃない」
はあ、まじでびっくりした。これ以上俺の理性をぶっ飛ばそうとしないで欲しいですね。まあ嬉しいんだけどねグヘヘグヘヘおっとまた誰か来たようだ。
「…着た?」
「うん」
俺はゆっくり振り向く。下をまだ履いていないというテンプレはなかった。
「よし、明日と明後日の予定を言うぞ?よく聞くこと」
「うん」
「明日はカナの戦い方の見つけながら大きな風車とお花畑がある街に行く」
「お花畑!?」
と驚いた様に声を上げ、目がキラキラ輝き、早く行きたいという思いがビシビシと伝わってくる。
「明後日の話は明日にしようか。明日はいっぱいお花畑見ような」
「うん!」
「それじゃあ俺、風呂入って来るから先に寝ておいて」
と言いながらベッドへ誘導する。するとベッドに座ったカナが俺の袖を摘んできた。
「どした?」
「ハルはどこで寝るの?」
「あの椅子にしようかな。俺、ベッドで寝れない特殊体質でな」
「分かった…おやすみ」
「ああ、おやすみ」
10秒後可愛い寝息を立てだした。早いな寝るの。俺は頭を一撫でし、風呂に入った。
…今後、俺はどういう道を進むべきなのか。カナを俺が決めた道に進ませていいのだろうか。
……………。
…とりあえず、上がるか。こんな体、温める必要はない。
「…ん?」
カナが椅子に座っていた。しかも起きている。
「どーした?カナ。寝れないか?」
そう聞くと、カナは力なく首を横に振る。体調悪いのかな。いや、少し違う。
「寂しかったのか」
そう聞く。すると今度は首を縦に振った。その瞬間、愛おしさが生まれた。
「一緒に、寝ようか?」
「うん」
と言い、カナは立ち上がった。そして座れと言わんばかりにグイグイ引っ張る。
「分かったから」
俺は椅子に座る。カナは俺の膝の上に座り、眠りに就いた。
俺も寝るか。明日、いっぱい遊ぼうな。
ハル達はいきなり休んでましたね。次はハルがカナに戦い方を教えるそうです。お楽しみに!




