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第1章 チュートリアル

この小説では、一章ごとの字数を少なくし、手頃に読める様にしました。

一作目のカタストロフ・クリークもお願いします。

階段を降りると、直ぐに酒場の様な空間に出た。そしてそこには知った顔、茨樹東高校の同じクラスの奴らが30人ほどいた。

…あと数人でチュートリアル開始かな。クラス全員で38人いたはずだし。

俺は端っこに行き、座る。そして待つ。チュートリアルが始まるのを。

1人、2人、3人、4人……………そして、やっと揃った。その数秒後、ステージの様な場所が光に包まれ、それが消えるとそこには白い翼を広げている女性がいた。恐らく天使だろう。


「まずは皆さん、申し訳ございません。私たちの都合でこちらの世界に連れて来てしまって。ですが安心して下さい、貴方たちの世界は今、時間停止中です。魔王を倒してくだされば、元の世界に戻しましょう。そして、魔王を倒すのに最も貢献した上位3名には、なんでも1つ願い事を叶えるというのを追加します」


「それってさあ、お前とヤりたいって言ったらヤらせてくれんの?」


と、クラスの屑組の1人が言う。それを聞いたみんなは引いていた。俺はほぼ寝かかってた。


「…二度も言わせないで下さい。煩わしい」


「あー、理解理解。どうぞ続けて?」


「では説明に戻ります。貴方たち一人一人にこの世界で生きて行く《力》を授けました。こちらの通路を進み、自分の名前が書いてある部屋に入って下さい。そこで個人個人の《力》の説明を行います」


と言い、階段と逆方向の通路を指差した。俺はかなり近い位置にいたため、1番に通路を進む。

部屋は番号順だったため、見つけやすかった。にしても説明結構短かったな。


「ようこそ」


「…もう一気に説明してくれるか?ひとつひとつ確認しながらなんて怠いし、問題ない」


「…そう言って下さるとこちらも楽です。では、貴方の《力》は身体能力が最低2.5倍あります」


え?ま?最大何倍かによっては強くね?


「最大は筋力で、7倍です。その次に反射神経と、動体視力が6倍、体の耐久値が3倍、足の速さと脳の処理速度が2.5倍などなどです。ですが、それでは強過ぎる。なので制限を設けております。それが、その剣です。


…全く何なのか分からんな。これがどう弱点となる?


「その剣は銃でいう、弾数の様なものがあります。それが0になると威力が0になります。弾数の様なもの、《斬撃数》は3。そして、《斬撃数》は納刀することで全回復します」


なるほど、そう設定することで戦闘中に納刀しなければならないという危険がある。

しかも3回ってのが少し意地悪だ。3回斬って納刀という行為を繰り返せば相手は3回斬ったら納刀しなければならないと思われる。だから結局1〜2回で納刀しなければならない。

いや、出来れば1回か?


「整理がつきました?次に行きます。次は貴方の【絶技】について。【絶技】はリスクや代償を払い、使う絶対なる技のことです。貴方の【絶技】は《斬撃数》の無限化、そして鎧を纏います。詠唱は【愛する者のため、我が剣を振るおう】と、言ってから抜刀で、抜刀しきったら発動します。なお、抜刀し始めてから抜刀しきるまでの時間は固定されているのでどれだけ力を入れても、早くならないのでご注意を。そしてもう一つ、時間停止があります。時間停止は【時よ、死ね】と詠唱しながら納刀することで止まります。解除は10秒経つか抜刀した瞬間です。《斬撃数》1使うので気をつけて下さいね」


なるほど、完全にとはいかないが理解出来た。詳しいことは戦いの中で分かればいい。


「理解出来た様ですね。では最後に」


「え?まだあるん」


「あります。貴方の魔力量は無限です。ではチュートリアルを終わります」


と言い、消えた。魔力量が、無限?俺の《力》的に魔力要らないじゃん!ふざけてんの?俺はため息をつき部屋を出た。

その後は質問ばっかだったため聞き流した。ちゃんと重要なことは聞いたよ?国に所属すると魔王を倒すのに貢献しやすいらしい。


***


「んあ…?…あら?」


俺1人だ。どうやら寝てしまったらしい。ま、あれだな、怠いし、誰かがクリアするのをどっかの町で待とうかな。

そう決意し、立ち上がって立ち止まった。部屋の隅にサラサラ銀髪の小柄な超絶美少女がいた。あんなやつクラスにいた?


「…えっと、君」


「…この世界で生きていくには協力するのが1番」


「いきなりだな、まあそうだろうな」


「組みませんか?」


超絶美少女のお誘い。だが、この世界だから、警戒せずにはいられなかった。


「お前は自分の《力》を俺に言えるか?」


「私の《力》はどこからでも片手直剣を出せ、自由自在に自分が思った形や武器に出来ます。身体能力は全て1.8倍になっており、スピードに関しては3倍と言われました。あと、目がとってもいいです」


と、実演しながら何も躊躇いも無く言った。信じてもいいかもと本当なら思ってはいけないであろうことを思った。だが、何を疑う?

可愛いは、正義だろっ!


「俺の《力》は身体能力が最低2.5倍ある。最大は筋力で7倍だそうだ。そして俺には攻撃回数みたいなのがあってな」


そこで俺は抜刀し、机を3回斬った。そして別の机を斬ろうと振り下ろす。剣は、机に傷すらつけられなかった。


「この様に連続攻撃出来るのは最大3回で4回目以降は威力が0になるんだ。んで、後は時を止めることが出来る。その時、攻撃回数を1消費する」


ここまで言って納刀する。【絶技】に関しては相手は言っていないため、《斬撃数》無限化は言わなくていいだろう。


「ありがとう、私を、信じてくれて。私、カナっていうの。カナってよんで?」


うわなにこのかわいいいきもの。理性ぶっ飛ばす気かよ。

…守りたい、この笑顔。


「俺は、ハル。ハルって呼んでくれ。よろしくなカナ」


俺も自己紹介し、頭を撫でる。するとぴとっと体を引っ付けてきた。かわいい。


「私、ハルが死んだら私も死ぬ」


「え!?なんで?」


「どちらかが犠牲になって、どちらかが生き残るのいや」


と、俺の顔を見て言う。俺は言葉を失った。その真剣な瞳を見て。

俺は、片膝をつき、剣を前に置く。


「私は貴方の矛となり、盾となりましょう。生きゆく時も、死にゆく時も、共に参ります」


と、カッコつけてみた。すると、ぴょんぴょん飛びだした。


「私も!私もそういうカッコいいの言いたい!」


「お、じゃあ…」


「……うん!分かった!」


「じゃあいくぜ」


と言い、俺は抜刀し、切っ先を正面に向ける。そしてカナがその上に赤い片手直剣を軽く触れさせる。


「んじゃ俺から。お互いがお互いの矛となりて」


「お互いがお互いの盾となる」


「生きゆく時も」


「死にゆく時も」


「「共に」」


そして、剣を上に掲げる。その時、キンッと金属同士が当たる音がした。


「よっしゃ行くぜ!」


「おー!」


あれだな。心のオアシスがいるし、頑張っちゃいますか!

行くぜえええええええ!

どんどんヒロインのかわいいさを上げていきたいと思っております!

次の章もよろしくお願いします!

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