キジの戦略
さて、噴火せんとばかりに怒った国王は武器庫の使用を許可しないと言いだしました。
「どこの馬の骨ともわからん奴に国の武器など使わせてたまるか!素手でたたかってこい!」
「まぁまぁお父様おさえてください、この方しか国を救える者はいないのです!」
「ふざけるな!儂はゆるさぬぞ、たいそう可愛がって育てた姫を侮辱しよって!こいつら全員打ち首じy」
「エイッ」
モグモグごくん
「ん、何じゃこれは?、、、う、うまい!こんなにうまいものはじめて食べたぞ!」
「先程はうちの桃太郎が失礼しました。なにぶん未熟者でして、、、申し遅れました、お供のキジです。」
「さ、キジが喋った!」
「だてに長くは生きていませんでしてね。5年もお供してると人語が理解出来てくるんです。ちなみに犬と猿も喋れます。」
「犬です。」
「猿です。」
「それよりも、お味はどうでしたか?うちの主力商品のキビ団子は。」
「う、うまかったが、、、主力商品とは?」
「ええ、うちでは鬼から奪った財で、、、もとい取り返した財で工場経営をしてるんですが、3年前とうとう、忘れもしない5年前にうけたこの衝撃のうまさを量産することに成功したんです。」
「それはすごい、、、じゃがそれをなぜ今?」
「もし、先ほどの非礼を許して下さるのなら今後永久に1日ダンボール1箱お届けします。」
「よし!わかった、先程の事は水に流そう、武器庫の使用を認める!」
「ありがとうございます。それでは失礼いたします。」
ギィーィー ガタン
「あー危なかった、ありがとなキジ、おまえがいなかったら今ごろどうなっていたか、、、」
「礼にはおよばん、さぁ姫君、武器庫へ案内してくれ。」
「わ、わかりました。(イヤイヤイヤ...立場逆転してんじゃん!)
こうして一行はようやく武器庫へとたどり着いたのでした。
つづく