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はじまりはじまりー

桃太郎は、鬼を退治して返してもらった金銀財宝で贅沢三昧の生活を送り、愉悦にひたっていました。



ある日、川で家来たちと水浴びをしていると、どんぶらこどんぶらこと川上から桃が流れてきました。桃太郎は、早速家に持ち帰り、中を切り開きました。

すると中から眩しい光がでてきて桃太郎達を包みました。



と、思うと間もなく桃太郎は大きな西洋風のお城の中にいました。


「どこだ?ここ」


桃太郎はあたりをみまわしました。

犬、猿、きじは、すくみあがり、ふるえています。

すると、どこからともなくお姫様が現れ、

「あなたが桃太郎さまですね!」

と、猿に抱きつきました。


「いやこっち、俺こっちだから、それ家来の猿だから。」

桃太郎がつっこむと、お姫様ははじらいながら犬に抱きつきました。


「いやいやいや、それ犬だから、お前わざと間違えてんだろ。な?そうだろ?」


「あなたが桃太郎様ですか!すみません、お城の中で育ったものですから…」


どうやらお姫様は、お城の外へでたことがないようです。ものを全くと言っていいほど知りません。きじは、抱きついてもらえなかったのが少しさみしかったようです。


「で、なんで俺達こんなとこにとばされてんの?早く帰してくれよ、どら〇もんはじまっちゃうだろ。」


「そういうわけにはいきません。実は、桃太郎様をお呼びしたのは他でもありません、魔王の退治を依頼したいのです。」


「やっぱそうゆう展開だと思ったよ。だが俺はあいにく忙しいんだ。帰らせてもらおう。」


「そんな…報酬はごまんと用意していまs」


「話だけなら聞いてやろう。」


「実はわが国は今、魔王に支配されかかっているのです。我が国の精鋭を何人もおくりましたがなかなか手ごわく、返り討ちにされてしまいました。

もうだめかと諦めかけたその時、人間界で人間が鬼を倒した!というニュースをきき、この方しか国を救える者はいない!と直感したのです。

そこで部下に桃型ワープ装置を、桃太郎様にお届けさせたというわけなのです。

どうか魔王めを倒していただけないでしょうか!お願い致します!」


「よし、いいだろう。そこまでおれが有名になってたとはな。そのかわり、報酬のほうはずんでくれよ。」


こうして世にも珍しき、桃太郎の魔王退治がはじまったのでありました。


つづく

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