25キロの道のり
ええっと、ここから第二話目になります。
二日目の朝が訪れた。
僕は目を覚ます。横ではいびきをかいてアレックスが寝ていた。
簡易テントの外に出ると朝日を浴びて、ところどころにある雪が煌めきまぶしい。
だいたい道までは東に25キロで着く。
そして道に出たら助けてもらう。
そうすればきっと帰れる。
僕は石を集めてドーム状に重ねた。
その中にバーナーを設置して簡易コンロをつくった。
簡易コンロにバルーンの栓になっていた蓋を乗せてフライパン代わりにした。
とりあえず氷を溶かしてお湯を作り、冷まして置く。
食料はどうしようか、と悩んでいたらアレックスが簡易テントから出てきて一言。
「ブドウをとりに行こう。」
「アレックス、今は冬だ。」
どうやら寝ぼけているようだ。
「アレックス、足は治ったのか。」
「バッチリだぜ。」
ぴょんぴょんと跳びはねてアピールしているが、おそらく一晩では治りきってはいないだろう。
だが、雪山で何日も過ごすのは危険である。
「水は飲むか。」
「おっ、気が利くなぁエリオット」
「そろそろ出発しようか。」
荷物をまとめる。
バーナーはガスタンクを持ち運ばなくてはいけないため、仕方なくおいていくことにしたため。
点火用のライターだけでどれほど持つことか。
そして太陽を目印に歩きだした。
ちょうど湖から東の方角にのびる川を見つけた。
表面が凍りついて歩けるようになっていたので、川をたどるように進むことにした。
歩きながらアレックスに気になっていたことを聞く
「アレックス、イザベラさんとはどうなったの。」
「どうなったのか。強烈なビンタを食らったあとのことか。あれはもう忘れられないな。」
僕が思うにあれはアレックスが完全に悪い。
アレックスはイザベラさんに向かって巨人呼ばわりした。
イザベラさんのその身長185センチから繰り出された強烈なビンタはアレックスのほほにヒット。
アレックスは横に二回転しながら崩れ落ちた。
「彼女の腕力は凄まじい。エリオットは彼女を怒らせない方がいいよ。」
「アドバイスありがとう。説得力がはんぱないな。」
「体験談だからな。」
アレックスは2度頷くと語り出した。
「あのビンタの後実は……」
次回はアレックスとイザベラさんエピソードと
道に出るまでのお話です!