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邪魔
台車で荷物を運んでいる時、しかも倒してはいけない荷物を運んでいる時、点字ブロックがはなはだ邪魔だと思ってしまった。点字ブロック、一時的になくならんかな?とも思った。
絶対に必要な誰かがいる代物なのに、その時の私にはひどく邪魔なものだった。
邪魔、邪魔、邪魔。
世の中邪魔であふれている。
いろんなものが邪魔になる。不愉快になる。
ということはつまり、私も誰かにとってひどく邪魔な存在なのだ。
当然だ。誰にとっても人畜無害なんて、あり得るはずがない。そんなの生きていないのとおんなじだ。
私を好いてくれる人もいるだろう。必要としてくれる人もいるだろう。
だけど、私のことが大嫌いで、顔も見たくないという人もいるだろう。
そして、私になどそもそも関心のない人もいるだろう。
私は、好いてくれる人には好かれて、嫌われる人には嫌われて、すれ違うだけの人とはすれ違い、自然に、普通に生きていきたいと、そう思っている。