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選択肢は?  (もはやすべてが新しい)

折しもネット上で、土器の発明が人類を変えた、というネタが話題に。


気付いてしまった事実が、痛い。

なんぼチートでも、存在しない言語は訳せない。


ただ、種族としての知能が低いというワケではない様子で、それなりに意思疎通と伝達に工夫は見受けられるが、まだ、物に呼称を付けるという発想まではないようだ。 

なんなら、それ以前に発声の組み合わせで単語を作るという段階にすら達していない。 

現状、仲間同士で共通の鳴き方や身振りで合図というか、符号のようなものを交し合っている様子だ。


ああ……、でも、まあ、これ、チートといえばチートだわな。


ここからなら、何やったってチートだわ。

魚をサカナと呼ぶだけで、それは世紀の大発明だ。


現時点でワタシが普通にしゃべった場合、相手にはどう聞こえるのかがものすごく気になるが、幸か不幸か、ワタシは乳児。

しゃべれない。

あーとかうーとか言ってるだけなので、群れのみんなと大差はない。


ちょっと頑張ってみたけれど、思い通りの音は出せない。 

だって、乳児だし。 

もしかすると発達の具合も、現代人(未来人?)とは違うかもしれない。


だが、乳児のハジメテといえば、やはりあれだろう。

「ママ」もしくは、「まんま」か「うんま」。 

言語発達事象的には、お母さんはメシと同列か……、乳児にも発声しやすいからこうなったのかな?



辛辣にこの状況に突っ込むワタシも居れば、今世の母にすがって必死な乳児のワタシも、ここにいる。

ただ、通算105年超の過去は次第に今の体に溶け込んで、気付けば普通に乳児をやっている自分が居たりもする。


もしかすると齢のせいで、色々と逆行したのもあるかもしれないけど……。


とりあえず、アレだ、生まれて来てしまったものは、もう仕方がない。

意地でもここで、転生チート(?)をフル活用して生き延びてやる!

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