ロシアン・フレンズについての一考察
なろうのエッセイ部門で、ロシア・ウクライナ戦争について書いている私ではございますが、開戦当初から一つの疑問がありました。
今回はそれについての考察になります。
さてさて、その疑問はタイトルにも書いてあるように、ロシアン・フレンズなる存在です。
しかし、ここで一つ訂正と言いますか、お詫びと申しますか、ロシアン・フレンズという用語についてです。
私がこの用語を耳にしたのは、よーつべ動画なのですが、これはネットスラングにしてもあまり一般的ではないようで、ロシアンフレンズと検索しても、大した情報は出てきません。
まずは、ロシアン・フレンズの定義から始めなくてはなりません。
(*´Д`)//ああ~あ、もう。誰か発信力のある人が、代わりにやってくんないかな。
文句を垂れても仕方ありません。
無いものは無い。
弱小なろうエッセイストのわたくし、加藤良介が定義づけいたしましょう。
・ 用語
ロシアン・フレンズとはネットスラングです。一般用語ではありません。
このフレーズの元ネタは、アニメ「けものフレンズ」でしょうね。
あたしゃ見たことがないので、断言できませんが、「君は~のフレンズなんだね」みたいな台詞が有るとか無いとか。
ですから「君はロシアのフレンズなんだね~」みたいなニュアンスなのでしょう。
まぁ、明らかに馬鹿にしたものいいです。
・ 立場
ロシアン・フレンズとは、ロシア・ウクライナ戦争において、ロシア寄りの立場をとる人たちのことです。
アメリカが悪い。西側諸国が悪い。ウクライナが悪い。ゼレンスキー大統領が悪い。ぷーちんは悪くない。ロシアは悪くない。
みたいな言説をする人たちです。
・ 種類
さて、ここからが本題です。
一口にロシアン・フレンズとラベリングしても、その内情は様々でしょう。
それをある程度、分類していきます。更に日本で活動している人たちに限定させていただきます。
( ゜Д゜)//異国のことは知らん。
① ロシアそのもの
在日ロシア人や、ロシア政府および関連団体に所属する人たちです。
在日ロシア人には戦争反対を表明している方々も多数おられますが、支持している人もいるでしょう。
この方々はフレンズというよりも、そのものズバリ、ロシア。
ロシア寄りの発言をするのは当然でしょう。
個人的ではありますが、この方々の発言には一定の理解があります。
② 政治的、経済的つながりのある人
ロシアとお仕事をなさっている方々ですね。
維新の会のあの人とか、ロシア関係のビジネスをなさっている方々です。
この人たちも、しがらみを考えれば、ロシア寄りの発言になるのも理解できます。
これまた個人的見解になりますが、嫌悪感は薄い。
③ 個人的なつながりのある人
ロシア人の友達がいる人、もしくはロシア人の家族がいる人です。
この戦争が始まってから、メディアへの露出が増えたロシア専門家に、東京大学 先端科学技術研究センター 専任講師の小泉悠先生という方がおられます。
ロシア関連の安全保障専門の研究者で、ご本人曰く「国防屋」だそうです。
私はこの先生が出演されているニュースをチェックしておりますが、非常に信頼度の高い情報を発信してくださる研究者です。
<m(_ _)m> 小泉先生。いつも勉強させていただいております。
勿論、ロシアに対して批判的な発言をなさるのですが、この先生、ロシア留学の経験があり、なおかつ奥様がロシア人。お子さんも、ロシアと日本の二重国籍だそうです。
本人のよーつべ配信で聞きましたので間違いないです。
この先生も広い意味でいえばロシアン・フレンズでしょう。
一緒くたにするのは小泉先生に対して失礼ではありますが、まぁ、フレンズというよりもファミリーですね。
当然ですが、このようなロシア人と個人的なつながりのある人が、ロシアに対して融和的な発言をしても、ある意味当然かなって印象です。
むしろ全く擁護しなかったら薄気味悪いですね。
④ 昔ながらの左翼
昔からロシアと言いますか、ソビエト連邦大好きフレンズです。
この人たちは筋金入です。
私なんかの世代から見ると、その存在自体が奇怪ですが、ある意味では信念の人と言えるでしょう。
面白い生き物を見る眼差しで接しられます。
特に嫌悪感もわきません。
⑤ アメリカ大嫌い
ロシアが好きというよりも、アメリカが大嫌いな人たちです。
昔ながらの左翼と被る部分も多いでしょう。
この人たちの理論は「敵の敵は味方」でしょう。
中国共産党とかがこの分類になるのでしょうね。
実に戦略的で理解可能です。
⑥ ぷーちんが好き
さぁ、ここら辺から一気に理解が困難になってまいります。
戦争前であれば、私も一定の理解が出来ましたよ。
クマに跨るコラージュ画像とか見たことありますし、ぷーちんをパロディー化した漫画もあります。
それなりに人気はありました。
戦争前までならね。
今はくたばってほしい人物NO1です。おめでとうございます。
⑦ 権威主義および中央集権国家体制が好き
私、歴オタなんですけど、歴史好きの中には、一定数の中央集権国家論者が紛れています。
実は学生時代の私がこれです。
始皇帝とかめっちゃ高く評価していましたね。今でも低くはありませんが・・・
三国志演義とか、日本の戦国乱世が好きな人に多くいると思われます。
歴オタ界隈では、群雄割拠を制した人に高い評価が与えられることが多いですね。まぁ、長い戦乱の時代を収めたのですから評価が高いのも頷けます。
ロシアンフレンズの中には、この延長線で、ぷーちんを評価している人がいるのではないかと考察します。
奴は良くも悪くも強権的で、超絶中央集権国家論者ですから。
⑧ ジャイアンが好き
⑥と⑦の合わせ技です。
暴力で物事を解決できる力を有している人へのシンパシー、とでも言えばいいのでしょうか。
ジャイアンはその腕力でもって、のび太やスネ夫を統制しています。
そこに、理由や理論や必要性は一切ありません。
「やりたいからやる」ただ、それだけです。
現状の日本でこれをすると、一瞬で集団から爪弾きにされます。
昔ならヤクザにでもなればいいのでしょうが、今の世の中ではそれも難しいでしょうね。
ジャイアンとぷーちんを同列視していると思われます。
室町時代ならこれでよかったんですけどね。
自力救済。力こそパワー。男性性の、もっとも単純で明快な発露。
自分にできない事をやってのける「ぷーちん」
そこにしびれる憧れる。是非とも自分もやってみたい。ってな感じではないかと推察いたします。
⑨ 世界征服へのあこがれ
他者を力づくで支配し、搾取し、弾圧することに喜びを見出す人がいます。
( ̄д ̄)//私もぶっちゃけ、嫌いではない。
そんな人たちの、人を虐げたいけど虐げられない鬱屈を、ぷーちんが彼らに代わって払っているのかもしれません。
奴の人気の源泉も、ここらあたりに起因しているように感じます。
少し話がずれます。
世界征服したい人っているじゃないですか。
私の知り合いにも日本の領土がもっと大きかったらいいのにと発言する人がいます。
天然資源とかがたくさん出る国になったらいいのになぁって感じなんでしょをうね。
分からんでもないですが、天然資源ってそんなに大事か? ってのが私の感想です。
先進国で天然資源が豊富に存在する国ってアメリカだけですよ。
たいていの資源国は、資源の呪いにかかった哀れな国々です。一部の特権階級だけが豊かな生活をしています。
そんな人たちを地べたから見上げて何が楽しいのでしょうか。
それとも、自分は特権階級になれる算段でもあるのだろうか。
日本が資源大国になったとしても、私の財布は膨れないでしょうなぁ。ガソリンが安くなったら嬉しい、ぐらいかな?
なんの天然資源もない後進国の人が「せめて資源があればなぁ」と嘆くのであれば理解可能ですが、今の日本に資源は要らんやろ。
下手に資源なんてあると、日本人の勤勉性が損なわれるでしょう。
勤勉性は日本人が建国以来、代々受け継いでいる宝です。日本人の根幹をなすアイデンティティーだと考えます。
これを失うことになりかねないのが、豊富な天然資源ですね。
だって何も努力しなくてもお金が稼げるわけですからね。実に日本人的美徳に反しています。
(/・ω・)/別に要らね。
無いなら無いで、頭をひねるのが私の日本人観です。
まぁ、室町後期から江戸初期にかけては日本も資源国だったんですけどね。銀の。
それは内緒。
前々から疑問なんですけど、世界征服がしたい人って支配して何がしたいんですかね?
私が世界征服したいとはこれっぼっちも思わないので、理解不能です。
贅沢したいだけなら世界征服なんて面倒なことをしなくても可能ですからね。
下手に世界征服なんてしてしまうと、維持と管理の手間と労力が途方もなく、その上、人類の多様性が一気に損なわれて、実につまらない世界になるでしょう。
共産主義に世界が席巻されるのとさして変わらん。
それとも地球を統一して、宇宙人とでも戦うのかしら。
⑩ 多様性への反発
私は多様性が存在する社会が好きですが、当然のことながら嫌いな人もいます。
自分の価値観以外の思考を排除しようとする人たちです。
この人たちは、できることなら自分の価値観だけでこの世界を覆いたいのでしょうね。
ぷーちんの論文なんかの解説を聞いていると、あ奴はじつに狭い世界観で動いています。しかも大半が、科学的裏付けのないファンタジーに満ちた歴史観です。
愚かなエスノセントリズムの良いお手本です。
ぷーちんに限らず、自称愛国者の実態は、大体これですね。一歴オタとして、このような連中に歴史の話はしてほしくありません。
(/・ω・)/鬱陶しい。
あ奴の論文は、まともな歴史研究者から見れば失笑物の内容です。
脳内お花畑です。夢見る中学生です。( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
そんな文章は「なろう」に投稿しろ。
⑪ お笑い芸人への蔑視
周知の事実だとは思いますが、ウクライナの大統領、ゼレンスキー氏は元お笑い芸人です。
これだけですが、ある種の人にとってはこれで十分なのかもしれません。
昨今、日本でも極度に嫌われるお笑い芸人の人たちがいます。
その反感が、ゼレンスキー大統領にも向いているのかもしれません。
私に言わせれば、秘密警察ごときに大きな顔をさせるほうが問題なんですけどね。
⑫ ウクライナが悪い
戦争を吹っ掛けられるような挑発的言動をしたウクライナ人、もしくは政府に非がある。ロシアは自衛権、もしくは交戦権を行使しただけである。
このような主張です。
これには国連憲章を読み直して来いとしか言いようがありませんが、ワンチャン本気でこう考えているのかもしれません。
ここまで来ると、先入観だけで突っ走って、後戻りできなくなった感がありますね。
因みに、21世紀の国際社会においては、国家による交戦権なんてものは消失いたしております。
大げさに言えば、憲法九条が無くても日本は戦争なんてできないんですなぁ。あくまでも国際法上の解釈にはなりますが。
現状、戦争を正当化する方法があるとすれば、大きく分けて二つ。
自衛権の行使か、国連安全保障理事会での決議だけです。
ウクライナが行使しているのは交戦権ではなく、自衛権。これは誰にでも認められております。
一方ロシアは、安保理決議なしでの武力介入。
まっとうな思考回路があれば、どちらに非があるかは一目瞭然でしょうね。
・ 結論
ロシアン・フレンズにはいくつもの階層がある。
理解できるものと、理解できないものの二種類に分かれる。
理解できないものの多くは、しがらみや損得や思想信条、戦略的思考ではなく、ある種の情念によって構成されている。
その情念をぷーちんやロシアに仮託していると思われる。
以上になります。
現状、思いつくのはこれぐらいですかね。
昔、ゼレンスキー大統領についてのエッセイを投稿したら、複数のロシアン・フレンズが凸ってきました。
その人たちや、ネットで見かけるロシア擁護の書き込みから本作は推察してみました。
・ ロシアン・フレンズに対しての呼びかけ
ロシアン・フレンズの皆々様。
この考察が合っているかどうか、是非とも答え合わせをお願いします。
違うのなら、違うでいいから何か書いてね。
以前、私に凸ってきた連中は規約違反という、意見とは全然関係ないところで運営様にBANされちまったので、新しい方を募集します。
ロシアン・フレンズって、ネット上での書き込みは散見されるんですけど、明確な論旨を読んだことがないんですよね。
貴方方の思考回路に、文化人類学的見地から非常に興味があります。
感想などいただけたら喜びます。
( ̄▽ ̄)//よろしくね。
大丈夫。これはウクライナ応援エッセイではないので、ロシア寄りの意見にフルスイングで返信したりは致しません。
送りバント的、生暖かい眼差しでお相手いたします。
伸び伸びとした自由な感じでお書きください。
勿論、感想ではなく派生型のエッセイでも大歓迎。
貴方方の発言に信念があるのであれば、余裕で書けるでしょう。私は貴方方の発言を弾圧する気は一切ございません。
お待ちしております。
終わり
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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