感性
成長をしていく過程で、
私はたぶん、感性を落とした。
どっかに、ポトッと。
落としたことに気づかないくらい、
小さな音で落ちてった。
感性よりも個性が大事だといわれた。
個性的な人になろうと、変人を演じて、笑いをとった。
笑いをとると、友達が増えた。
友達が増えると、たくさん話さなきゃいけなくなった。
そんなとき、自分の感性は邪魔だった。
感性を、落とした。
落としたことに、気づいてた。
けれど、けれど、感性よりも、大切だった。
気づいたら、
なんにも感じなくなっていた。