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レベル塵(ナノ)  作者: 堕罪 勝愚
枷と牢
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 プロローグも兼ね、自己紹介をしようと思う。私の名前は吉野よしのかなり。先月である2219年の5月12日に誕生日を迎え、19歳になった。その思春期を過ごし終え、キャンパスライフを送っているはずである年齢の少女である私は【Nanoナノ Remodelingリモデリング】と呼ばれる、改造人間として青春を棒に振ったのである。

 私は高校2年で学校を中退した為、英語教育を然程受けてないが、ナノとリモデリングの意味はそれぞれ理解している。ナノとは、10億分の1につける単位で、日本語ではじんと言う。そしてリモデリングとは改造といい、文字通り、私は改造されている。

 ナノリモデリングとは、血中にナノマシンと呼ばれる極微量の機械を入れ、体内の器官を調節し、人間を兵器に改造するというもの。首の後にUSBのようなちっちゃい穴があり、そこに専用の機械を嵌め込むことで、私達ナノリモデリングの身体能力は極端に跳ね上がる。

 どうして私達ナノリモデリングが存在するのか。それは突然現れた生命体である、【Anotherアナザー Lifeライフ Enemyエネミー】通称ALEエイルが人間に危害を加えてきて、それから防衛するためであった。従来兵装では事足りず、研究段階であるナノマシンを使用したことで始まった。

 エイルは二足歩行でその脚は爬虫類のようになっている。そして腕らしき器官は左右に2本ずつ備わっていて、アメリカザリガニの後ろ足のように二つに割れた鋏のような物を持っている。頭部と思しき器官はロイコクロリディウムに寄生されたカタツムリのような飛び出た目があり、口器が風船の様に膨らみ、飛び出る。

 私がナノリモデリングになった経緯をざっくり話そう。高校を中退するほんの少し前、母が目の前でエイルに食われた。それが切欠で身寄りがなくなり、エイルを討伐する国際団体に引き取られ、戦闘用に改造された。


――


 トラックの助手席で、積み重なった茶色い砂をまじまじと見つめていた。先程から車体が跳ね上がりお尻が痛くて仕方がない。冷房が効いていて暑くないだけマシだなと思いながら腰を動かし体制を変えた。


「すまんな、この荒れた道しか知らなくて」


 左側の運転席に座っている男性は、惰性としか思えないようなだらけた声で私に謝罪をする。


「別にいいよ」


 私は彼へと目を移す。

 ドライバーであるこの男性は蔦井つたい宗次郎そうじろう、私より10も年が離れている。20代後半なのに、眼鏡を掛けて顎髭を生やしている様から老け顔に見える。ただ、此処は日本ではないので、寧ろこの外見の方が年相応なのかもしれない。


「後40分程でアフリカ支部に着く。申し訳ないが、我慢してくれ」


「気を遣わなくてもいいのに」


「そうか?そろそろ鞄からマントを出してくれないか?」


 私は指示通り、助手席の足元に置かれている円柱型の鞄を持ち上げ、ジッパーを開ける。白い2つのマントを取り出しシートベルトを外してから羽織る。


「宗次郎さんはどこで着る?」


「目的地に着いたら車内で着るよ」


 私はそれを訊き、膝の上にマントを置いた。


「そう言えば…」


 彼は首を私に向け、すぐに前を向く。


「初めて合った時、君は髪の毛を肩まで伸ばしていたよな?」


 今私は項が見えるくらいのショートカットにしていて、彼はそれを話題にしてきた。


「うん。戦闘中に絡まって痛い思い出が有るから切っちゃった。宗次郎さんって長い髪の方が好きなの?」


「その人に似合えばなんでもいいんだが、やはりどちらかと言うと長髪の方が好きだな」


「意外、宗次郎さんって女性に興味ないと思ってた」


 彼はキョトンとした顔で私を見て、三度みたび前を見る。


「そう見えるか?」


「ライフルが恋人って思ってそうだったよ」


「そこまで今使っているライフルに愛着はないよ。それに、3年くらい前だが、一応彼女はいたんだ」


「え?どんな人?」


「言いたいことははっきり言う人だった。この団体の上層部に思いっきり殴り込みに行くくらいにね」


「名前は?」


 彼は一瞬俯いてカーラと答える。


「え?」


「フランス人だ。俺の4つ下の子でね。俺と付き合い始めてから日本語を勉強してたんだ」


「国際的だね!どうして別れたの?」


 私は首を伸ばして聞いた。


「彼女は、最後に日本語で『あなたを愛し続ける』と言って俺の名前を呼んでくれたんだ」


 私は危うく「それで別れたの?」と聞きそうになった。しかし、この哀愁漂う雰囲気から、カーラという女性は亡くなったんだと把握し、すぐに私は下を向きごめんと呟いた。すると彼は私の頭に手を置き前後に揺さぶった。


「いいよ。気を使わなくて」


 暫く私達は無言になり、長い時間車を走らせ、停めた。


「マント」


 彼は手を前に出し、その上に私はマントを置いた。


「ありがとう」


 そのマントを羽織りフードのように頭にかぶってエンジンを切り、ドアを開ける。私もそれに続くが…。


「暑い!いやもう熱い!」


 私は愚痴を言いながら車のドアを閉めテントで覆われたトランクへと近づき、それを開く。その中には木箱があり、それを開くと複数の銃が入っている。幅広く備わっているが、全て歩兵用のものだ。


「可」


 宗次郎さんは割と大きな声で私の名前を呼ぶ。


「何?」


「武器はまだ要らない」


「ん?わかった」


 車の左側には駒を逆さまにしたようなテントが並んでいた。その中からマントを着た人が1人現れた。180センチは有る宗次郎さんを軽々と超えているようだ。私は彼の後ろに行く。

 ちらりと顔が見えたが、向かいにいる人は黒人のようだ。

 突然宗次郎さんは英語のような言葉を話す。すると向こうも英語らしき言語で言い返す。


「ナイステュミーチュー」


 男性はそう言って私に手を向けてきた。


「な、ナイステュミーチュー…」


 私は引き気味に男性の手を握る。


――


 先程の男性からテントをもらい、その中で暫く待機しているよう宗次郎さんに指示された。その間、ナノマシン維持のための注射器を左腕に刺したりマガジンに弾丸を詰め込んだりしていた。

 すぐにテントの扉が開き、宗次郎さんは入ってきた。


「すまん、待たせた」

 この人は話し始める時、大抵謝罪が出てくる。その腰の低さがなんとなく好きだ。


「待った!」

 私は子供らしく言う。


「ごめんって。注射は打った?」


「うん。マガジンも詰め込んだ」


「ああ、出発する前に詰め忘れていたやつか。ありがとう」


「どいたま。宗次郎さん、今回はどんな任務?」


 私は適当にお礼への返答をし、問いかける。


「いつも通りエイルの討伐だ。でも今回は数が多いらしい」


「こっちは何人であっちは何体?」


「こっちは5人であっちは10体」


 彼は私の喋り方を真似ねて話す。


「てことは、アフリカは今まで3人しかいなかったってこと?」


 私が質問をすると、彼はアタッシュケースを開きながら答える。


「人はもっといるけど、武器や資材の関係で戦えるのがその人数ってわけ」


「武器って何があるの?」


 どうやら宗次郎さんは狙撃銃を組み立てているようだ。


「M16って言って判る?」


「わかんない」


「とってもシンプルなアサルトライフル。昔、アメリカ陸軍が使っていた武器なんだ。弾は従来兵器通りだから威力は足りないから、奴らの硬い皮膚を貫くことができない。殺傷できずに放置していて、あんなに増えたらしい」


「増えた?あいつらって増えるの?」


「エイルは生物なんだ。交配して子孫を残すことは当然出来る」


「え?」


「交配の仕方は哺乳動物と同じで…」


「もう聞きたくない」


 私は彼の話を遮った。


「ああ。わかった。ただ、エイルっていうのは人間を捕食する所を除いたらとてもおもしろい生き物だよ。人間の様に音を使って会話をするし、連携を取る」


「バケモノはバケモノだよ。音で会話したり連携を取るのはイルカでもできる」


 彼は私の頭に手を置いた。


「可。君の好きな食べ物は?」


 その質問の深い意味を考えず、私は「鯵の開き」と答えた。その時は帰ったら食わせてやると言うのかと思ったが、そんなことはなかった。


「その鯵は海の中で生きている。彼らは天敵も多いから勿論警戒しているだろう。だが群れを作って泳いでいるときに、網で根こそぎ捕まえられ、加工され、人の食卓に運ばれる。人間も彼らからすればバケモノじゃないかな?」


「――バケモノだね。私達も」


「そう。生物というのは敵から身を守る為に進化する。それは兎の様に耳を伸ばして遠くの危険を察知できるようにしたりヌーの様に角を生やして武器にしたり。それが自然なんだ。エイルが俺たち人間を食らうのと、俺たち人間がエイルを殺すのは、生物として成り立っているだろ?」


 宗次郎さんは最後に俺はそう思うよと、小さな声で言った。


「ものの見方が変われば正義と悪は簡単に逆転する。敵意は5割程度に押さえておけ」


「なんで私説教されてんの?」


「ごめんごめん」


 彼は腰を低く戻した。


「さっき作戦会議をしてきたんだが、その内容を説明するよ」


「なんで私を省いたの?」


「俺が同時通訳できないからだよ」



――


 これから討伐する敵は10体を超える。しかし、宗次郎さんの始めの説明とは少し相違があるようで、私達が持ってきた武器のおかげでアフリカ支部の人達を総動員し戦力は少し上がったらしい。

 具体的な作戦というのは、私が前に出て敵を引き付け機動力を削ぎ落とす。後ろにいる人達がそれにとどめを刺し、前に進むと言うもの。

 因みに私は今まで接近戦しかしてこなかったので、気になることはなかったが、エイルの速度は銃じゃ狙いづらい程素速いらしい。しかも、マシンガンの様に、連続して撃ち出す弾は急所に当たらない限り、奴らの装甲のような皮膚に弾かれてしまうと訊く。ただ、それを聞いても未だに実感できない。私のパートナーである宗次郎さんは対物狙撃銃を使って弱点である頭を撃ち抜いている。

 私は自分の武器はM26MASSと呼ばれていたかな?正式名称とかいちいち覚えていないし、宗次郎さんからは「マスでいい」と言われているので、他の銃と区別するときは“マス”と呼んでいる。以前、この銃を宗次郎さんは、「アサルトライフルの下に取り付ける事を前提に開発されたもので、パーツを取り付けることで単体でも使えるんだ」と言っていた。そのせいか、銃を組み立てた形がアサルトライフルに似ている。装弾数は5発で、マガジンがついているので他のショットガンとくらべてリロードがし易い。エイル戦に置いてショットガンは頭に当てれば一撃で殺せるし、腹の分厚い装甲であっても2、3発あれば戦闘不能にさせることが出来る。


 私は、腰にポーチを付けてその中にマガジンを5つ入れ、対エイル用ヘルメットを装着する。

 対エイル用ヘルメットは自衛隊が使っている物の改造で、てっぺんが層になっていて取れやすく作られている。エイルは上から噛み付き、強く引く。顎紐がついている普通のヘルメットだと首を絞められるので、パージできるようになっているのだ。実際、対エイル用ヘルメットに何度も助けられている。


「可、まだ準備が早いぞ」


 宗次郎さんはガスバーナーコンロの上に飯盒を乗せながら言う。


「そう?」


「ああ。マガジンはいいや、取り敢えずヘルメットを外しな」


「わかった」


 私は顎紐を下から掬い上げてから外した。


「襲撃をするのは夜だ」


「ん?奴らって夜行性じゃ無かったっけ?それなのに夜に攻め込むの?」


「夜行性というより、視細胞が光に弱いんだ」


 彼はコンロのスイッチを回し、火を付けた。


「エイルと言うのは熱に強い。油を全身に浴びせて火だるまにしてやったのに、銃で頭を撃ち抜くまで動いていたくらいなんだ。そして、実験でわかったが、エイルは暖かければ暖かい程、繁殖やら成長やらが早くなる。だから、このアフリカの温暖気候で増え続けている。このことで、どうして夜に攻め入るかわかったか?」


 彼の言葉に私は首を縦に振った。


「宜しい。与えられた時間で腹を満たすなり休息を取るなり、時間を有効に使いなさいな」


 宗次郎さんは私の頭を撫でた。産まれた時から父のいない私にとって、こう言う男性の大人と言うのは新鮮だった。義務教育のときは何度か担任が男性だったときがあったのだが、ここまで親近感はわかなかった。

 宗次郎さんが作った炊き込みご飯を食べ終え、すぐに寝ることにした。


――


 連なる銃声が耳に入り、目を開いた。すると宗次郎さんの顔が見える。彼は長いスナイパーライフルを手入れしているよう。起き上がろうとすると、私の右手が彼のシャツを掴んでいて焦った。


「おはよう、可」


 彼は優しい口調で言う。私はすぐに掴んでいた手を離し、体を起き上がらせようとする。


「さっき、アフリカ支部の人達と話し合ったんだが、襲撃の時間を3時間遅らせた。そして少しだけ連携の訓練をする」


「この音は?」


「彼らの射撃訓練だよ」


 彼は縦長の狙撃銃のスコープを外し、レンズを拭いている。砂漠だとレンズが汚れやすくなるのだろうか、四六時中ライフルを弄っているように見える。


「訓練かぁ、いやだな」


「まぁ、向こうの人達が可との共闘に慣れてないかもしれないからね。そこは協力してあげてよ」


 渋々頷くと彼は私の頭を撫でる。彼はそういったスキンシップが多く、私の気持ちを落ち着かせてくれる。もしも本当に父親がいたらこんな事をしてくれたのだろうか?いいや、私が女子高生だった時に友達が、父親が嫌だとか言っていたっけ?もしかしたら、父がいない私だからこういうのに憧れるのだろうか?


「宗次郎さん」


 私は彼の肩に頭を乗せた。


「どうした?具合でも悪いのか?」


「違うよ」


 なんとなく甘えたかったというか、自分でも分からないが、赤面しそうになった。


「なんだ?訓練したくないから、甘えて誤魔化そうとしたのか?」


 冗談交じりな口調で言われるも、そう誤解してくれて嬉しかった。


「違うよ」


 私は顔をもとに戻し、軽く伸びをする。


「前から訊きたかったんだけど、宗次郎さんはどうしてエイル駆除に協力しようと思ったの?」


 それを訊くと、彼は目を鋭くした。


「可に喋っていいのかな?」


「逆に私がお願いしているんだけど?」


「俺は学生時代、ミリオタだった」


「ミリオタって?」


「ミリタリーオタクの略。軍事や銃などの武器に興味が有ったんだ。高校を卒業した後、自衛官候補生に入った。だけど、だんだんエイルの進行が社会問題化してきた。俺は自衛官候補生を止めてエイルに抵抗をしている名もなき団体に入団した。同時期にエイルを見て、生物学を勉強し始めたんだ。元々俺は、気になったものは徹底的に調べ尽くす性分だったからね。収入が安定しなかったときは1年間、高校の生物学の講師として授業を受け持った事があったよ」


 私はその説明で首をかしげる。


「なんで喋っていいのかなって躊躇ためらったの?」


「そりゃ、不順な動機だったからだよ。君と違って復讐をしたいとか、そんな強い意志は持っていない」


「復讐なんて考えてないよ?」


 彼は目を穏やかに戻す。


「私から喋っていいのかわからないけど、宗次郎さんは付き合っていたカーラさんって人。復讐をするために戦うって想いはあるの?」


「ああ、なんとなく君の言っていることが理解できた」


 その言葉に私はキョトンとしてみせた。


「どこらへん?」


「君が復讐の感情を抱いていないってところに」


「うん?」


 彼は私の方を向き笑顔を作った。


「最愛の人の命をエイルに奪われたけど、根絶やしにしたいとは思わなかった」


「えっとね、確かにお母さんの為にエイルを駆除しているわけじゃないのはそうだけど、根絶やしにしたいのは本当だよ?」


「そこは俺と君の価値観の違いか」


「うん。私虫が大嫌いだからエイルが生理的に受け付けないだけ」


 私がそれを言うと彼は目を細めて口角を上げる。


「炊き込みの中に、蠍を入れたんだけど、気づかなかった?」


「え!?蠍?」


「海老みたいだっただろ?」


 珍しく笑顔で振る舞う宗次郎さん。これは絶対に冗談だと判る。


「海老みたいって海老入れたんでしょ?」


「ああ。バレちゃったか」


「宗次郎さん、いつも嘘つく時笑うからね」


「次は本物入れてみようかな?」


「え?止めてよ…。でもまって、蠍って蟹の仲間でしょ?」


 彼は目を見開く。どうやら驚いているようだ。


「蠍は蜘蛛の仲間だよ」


「え?あの鋏は?」


「狭角って言うんだけど、蜘蛛の口元に付いているのと一致している」


「甲羅みたいだよね?」


「ああ見えてやわらかいよ。蟹の甲羅は噛み砕こうとも思わないだろうけど、蠍はしっかり噛める上、ネットリしている」


「食べたことが有るみたいに言わないで! 突然蠍が嫌いになった!」


 私は宗次郎さんの裾を掴み前後に揺らした。


「1回だけ有るよ」


「ひぇ!」


「引くなよ」


 彼は長いライフルを肩に担ぎ立ち上がり、レンズを拭いていた布をズボンのポケットに仕舞う。その際、何かが落ちたように思えたが、彼は気づいていないままテントの中に出た。落ちているそれは手帳の様で彼が隠しているように思えたが、余計に見たくなった。

 駄目だと思うけど、1つページをめくってしまった…。

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