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VRMMOセンキ  作者: あなたのお母様
第一章 “英雄”との出会い
28/151

第二十七話 “寒さ”







 レットは緑溢れるポルスカの森を一人、走り続ける。

流れていく風景の中、少年はこのゲームに身を投じることを決めた日のことを思い出していた。







――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――







その日は、いつもと同じような何事もない平日だった。

学校での六限目、少年は社会科の授業を受けていた。

社会科は彼の得意科目の一つだが、昨夜見たアニメのシーンが頭から離れず、興奮が冷めないままだった。

授業の内容は彼の耳に入らず、彼はそのシーンの“主人公の格好良さ”と“ヒロインの可愛らしさ”を鮮明に、何度も思い返していた。


我に返った少年は、じっとクラスの片隅を見つめる。

そこに座っている生徒たちは休み時間中にアニメを初めとするサブカルチャーの話題で盛り上がっているメンバーだった。


少年は毎日、休み時間が来る度に、そのグループに混ざって話がしたいと思ってはいたが、しかし輪に入ることが未だにできていなかった。

彼はクラスで特別親しい友達はいないが、悪い扱いを受けているわけでもない。

ただ、自分を表現するのが苦手なだけだった。


話のきっかけとしてアニメの原作小説を持ち歩いていたが、今日も休み時間に話しかける勇気は出なかった。


少年は時計を見て授業の残り時間を確認する。

注意力散漫な状態で彼が時計を見たのはこれでもう10回目で、教師から注意されてもおかしくない行動だが、しかし、その時授業を行っていた男性教師はまだ新任で優しく――悪く言えば甘い教師であり、惰眠を決め込んでいる生徒も居た。


あと少しで今日の授業は終わりになると知った少年は、授業を行っている教師の背中を、なんの気無しに見つめる。

以前「ここ最近、あの先生は調子が悪そうだね」と学友同士が話しているのを横で聞いていたことがあったものの、少年は教師に対して関心を持っていたわけでも、思考を割いていたわけではない。


その時、少年が考えていたことは予てより楽しみにしていた最新作のVRゲームについてであり、今日が発売日ということもあってか、はやる気持ちを抑えられなくなりつつなっていた。







「……もう――おしまいですかね」


夢うつつだった少年が現実に引き戻されたのは――突然のことであった。

男性教師の放ったその一言が、それまでの授業内容とは無縁の物であったということは、上の空だった少年にも理解できた。


「わかりますか? 僕の言っている意味が……」


察しが良いと評されている女子生徒が、寝ているクラスメイトを慌ててたたき起こした。

それを見て、レットは眠っている生徒に対して、教師が静かな怒りを発したのかと息を呑んだ。

そして同時に、その背中越しに自分が授業を聞いていないことを看破されたのではないかと焦りもした。

しかし、教師の発言は説教とは全く違うものだった。


「皆さんに……皆さんにどうしても……お話を……お話だけはしておかないと………………」


男性教師は背を向けたまま、チョークを黒板に押し付けたまま話を続ける。

生徒たちの方を向こうとはしなかった。

暫くの間、教室は痛いほどの静寂に包まれた。


「皆さんは、この学校を卒業した後のことを……考えたことはありますか?」


突然の質問に答えるものは誰もいない。以前として教室は静まり返っている。


「大学の数もだいぶ減りましたが……半分以上の方が高校を卒業した後にさらに進学をして、そして就職をされるのでしょう…………」


教師は間を空けずに続ける。まるで返事など返ってこないだろうとわかっていたかのように。


「その後、就職をして……そして今、この国の定年は……6……いえ、70歳となっていますから、その後40年以上働き続けるわけです。……これは当たり前のことですが、しかし重く受け止めなければならない“当たり前”です。そして何より……おそらく……もう、その段階であなた方の労働だとか……老後だとか……そんなことに気を使えなくなっているに違いないと……僕は思うのです」


まるで、純粋なアイドルのファンに対して、芸能界の負の面を説明しているかのような――

プロレスの試合で、解説者が試合のストーリーが決まっていると公に発言をしてしまっているような――



少年は、“言ってはいけない場所で、言わなくても良いようなことをあえて言われてしまった”ような気分だった。


「この学校に教師として勤めて……気づいたことがあります。あなた方はまだまだ若いのに……夢を持っている人は……ほとんどいません。……ずーっとずーっと、見なくても良いような社会の流れを見ているとわかるのです。これは僕個人の……推測だとか、破滅願望とかではなく。情報として、数字としてわかってしまうことがあるのです。このままでは……希望に満ち溢れている一部の方々も、このままではその多くが自分の夢を諦めて、望まぬ人生を過ごすことになってしまうのだと……」


少年は教師の言葉を聞いていたものの、その内容について細かく考える余裕が無かった。

その時は気まずい空気に絶えるのがやっとで、それがただただひたすらに辛かった。


「あなた方の人生はこれからどうなってしまうのでしょうか。……あなたの人生は一体誰のものなのでしょうか? あなた達は果たして…………“あなた自身の人生をきちんと生きることができるのでしょうか?”」


若い教師は震えていた。泣いているのだということが少年にもわかった。

大の大人が涙を流しているという事実は少年にとって衝撃的だった。

教師が、力強く押し付けていたチョークの粉がぱらぱらと零れた。


「無責任な話ですよね…………そのお手伝いをするのが僕の仕事で、僕の夢だった――――――はずなのに……ごめんなさい。先生には……君達を明るい将来に導ける自信が――もう――――――もう、これぽっちも……これっぽっちも無いのです」






そこまで言って、若い男性教師は膝をついてからその場にいきなり倒れて、動かなくなった。

クラスメイト達は全員唖然としていて、それからしばらくして保健室に連れて行ったほうが良いのではないか――とか、救急車を呼んだほうが良いのではないか――とか相談し始めた。


少年は何もしない――正確には座ったまま目を見開いて、何もできなかった。

右往左往している内に誰かが呼んできたのか、体育の教師がやってきた。

倒れた教師の容態を確認した上で、体育教師は生徒たちに「騒ぐな、ついてくるな、教室の外に出るな」と強く強く釘を刺す。

そうして倒れた教師は、教室の外に運ばれていった。


その授業は自習となり、クラスメイトたちは先程の出来事について少しだけ話し合った。


事態を重く捉えずに、壊れてしまったと茶化すもの。

前々から様子がおかしかったと興奮気味に心配するもの。


しかし、衝撃的な出来事はしばらくすると明日の授業の話や放課後の予定など、ありきたりな話に飲み込まれていって――少年は、それが酷く虚しいものだと感じた。



「授業が終わって、黒板に強く刻まれたチョークの点が消えづらい」


――そう日直が愚痴を零したのが最後だった。




連れて行かれた男性教師を少年が学校で見ることは二度と無かった。






 放課後になって、少年は学友に遊びに誘われて――それを丁寧に断った。

断っても付き合いが悪いといわれるほど期待されている仲ではなかったからか、学友は『残念、また今度』とだけ言って別のクラスメイトを誘った。

そこから誰にも気に止められることなく教室を出て――校舎を出た後でも、少年は走り出すようなことはしなかった。


ぶらぶらと歩き回って、気がつけば、少年が立っていた場所は学校の裏手の高台だった。

その場所に設置されていた欄干に頬杖をついて、少年は若い教師の言葉を頭の中で繰り返しながらずっと、ずっと考え込んでいた。


自分の頭が決して良くないということを少年は理解していたが、内省的な性分故か、考え込まずにはいられなかった。

少年は普段は決して悲観的な性格ではなかったものの、考え込むその表情は暗かった。



しばらく少年はそこで悩んでいたが、悩みに対する答えなど出なかったようで――無意識に自分が愛読している小説のワンシーンを思い出していた。




ゲームの世界で主人公が出会った危機が、現実世界の運命を決める。

自分が出会った少女を救うことが、世界を救うことに繋がる。

そんな状況下で、日常を守ろうと、主人公が現実世界の青空の下、自分が住んでいる町を一望して、覚悟を決めるシーンだった。




外面(そとずら)だけなら、なんとなくそっくりだな」と少年は思った。


ひょっとすると、少年が無意識の内にここに辿り着いたのは、この場所で黄昏れる自分の姿を、小説の主人公に重ねようとしていたからなのかもしれない。


しかし、そっくりなのは状況だけで――この場所はそもそも、街が一望できるような景観の良い立地ではなかった。


中途半端な高さから見られる町の景色はさほど良くなく、空はどんよりと曇っていて、道路の間に住宅がひしめき合い、張り巡らされた電線が景観をこれでもかと汚していた。


灰色の景色の中、視界の端に僅かながら緑が見えて、少年が期待を込めてそちらを見つめると、その緑は――最近新設された墓地を囲む生垣だった。


墓地の中は少年の立っている高台からできた影で覆われておりとても薄暗く、陰鬱な雰囲気を醸し出していた。


そして、その日は今時珍しく朝からとても寒くて、布団から抜け出すのに難義して遅刻しそうになった為か、少年はいつも通りブレザーを羽織っただけの状態で手袋をつけておらず、マフラーを巻いてくるのも忘れていた。


鋭い風が首元に直撃して、その冷たさに思わず頬杖の状態を崩して、両手で首を覆った。


「………………………………………………」


少年は屈んで、地面に放っていた鞄からその小説を取り出した。

今時の若者が滅多に持ち歩くことのない“紙の書籍”。


奇異の目で見られるのが気恥ずかしくて、少年はそれを人前では決して取り出さなかった。


それでも、ただ持ち歩いているだけで――その重さを感じるだけで不思議と元気が出るような気がして。


心が暖かくなるような気がして。


少年はその本を、お守りのように常に持ち歩いていた。


万が一通学中に落っことして、冷やかされたら大変だ――と、巻きっぱなしになっていた本屋のブックカバーを(かじか)んだ手でゆっくり剥がして、少年は小説を握った手をまっすぐ宙に掲げる。



空は灰色だから、町も灰色で――色鮮やかなはずの表紙がくすんで見えた。


掲げているうちに、右手が冷えていって、その感覚が無くなっていく。

少年は小説を落っことしそうになる前に手を引っ込めて、それからため息をついて、高台の欄干に背を向けて座り込んで、足を放り出して空を見つめる。






『こんなところで、何しているんだ?』


灰色の天を仰ぐ孤独な少年に、そんな風にタイミング良く、まるで小説の登場人物のように話かけてくるものは老若男女――誰もいない。


本当に意味もなく、起こりもしないようなことを期待しているのだなと――気恥ずかしいことをしているのだなと、少年は自覚しながらも、その状態で少しだけ待ってみてから、少年はため息をついて立ち上がって歩き始める。

この場所に来る前よりも、その足取りは重かった。









 少年の帰路に、同じ学校の生徒は誰一人歩いていなかった。

風はいよいよ強くなり、少年は寒さに耐え切れず、道中にあった自動販売機に同じ種類の硬貨を何枚か入れてタッチパネルを擦って暖かい缶のコーヒーを購入しようとする。

しかし、金額が足りない。

“購入のために必要な硬貨がまた増えたこと”を認識した直後に少年の後ろから救急車が走ってきて、サイレンを鳴らしながら少年の横を通過した。


『また、街中で身寄りのないお年寄りが倒れたのだろう』


それは最早、この時代を生きる少年にとってよくある出来事だった。

だから、サイレンの行く末を見つめることなく、少年は仕方なしに再び歩き始める。

その足取りは重いままだった。

歩く速度が早くなることも、それ以上遅くなることも無かった。


『……今日が、発売日』


手に入れたいと思っていた最新作のVRゲームのことを思い出す。

既に新しいVRゴーグルと周辺機器の自宅配送を予約は済ませていたが、ゲーム自体はダウンロードで入手するつもりでいた。

だけど、なぜか少年はゲームショップに向かって歩いていった。





ひたすら冷たい冬の風の中。

少年はこれから向かう目的地に、心をわくわくさせて、現実を忘れさせてくれるような――ある種の“熱気”のようなものを感じたかったのかもしれない。






 時間をかけて、この町で唯一のゲームショップに少年が辿り着いた時には、欲しいゲームのソフトには長蛇の列ができていた、販売の列に並ぶことはもうできなかった。

陳列棚に乗せられた鮮やかな色合いのパッケージを手に取った直後に、隣に立っていたサラリーマン二人が話を始める。


「100年ぶりくらいの定時退社だったのに、間に合わなかったか……」


「実際はあの並んでいる草臥れた連中のほとんどが転売目的だろう。DL販売だと特典のグッズとか、付属のコードが売れないからな」


「そんなこと言って、お前も遊んでつまらなかったらとっとと売っぱらうつもりなんだろ?」


「……バレたか。金はないけど、ゲームなんて他にも沢山あるんだ。適当に遊んでつまらなかったら“ポイ”さ」


少年は、ゲームの薄っぺらいパッケージが陳列されている棚の間から出て、並んでいる列をじっと見つめる。

並び続けている人々は携帯端末の液晶をぼうっとした表情で眺めていた。







“暖かいはずの店内が、なぜか急に冷えていくように感じられた”。








「…………………………」


そこで背後にあった入り口の自動ドアが開いて、冷たい風が吹き込んでくる。

少年は再び肩を竦めた。

その目的は潰えたが、少年は振り返って店の外に――強風の中に身を投じて、歩き出すつもりにはなれなかった。







それから当ても無く再び店の中を彷徨って――彷徨って――本当に、なんとなくだった。







『A story for you NW』




シンプルなゲームタイトルが少年の目を引いた。

パッケージの色が一面灰色で、見るだけではゲームの内容が全く頭に入ってこない不親切なデザインが少年を驚かせた。


そのタイトルは、VRのMMOタイトルがまだ多くリリースされていない時期だからこそ人口を確保できていたゲームだった。

内容が複雑で無駄が多く、成果を得るには時間がかかるため、クラスメイトのゲーマーがほとんどプレイしなかったゲーム。

遊んだ少数のクラスメイトたちも、「複雑で身につかなかった」と不満を漏らしていたゲーム。


そのゲームは少年にとって、ひたすら異端だった。


パッケージの下に店員が自作したゲームの紹介内容が熱心に長々と書かれていて、そこそこ売れてはいるようだったが、店舗限定というわけでもなく、少なくともそのゲームは“今日の主役”ではなかった。


しかし、それから、少年はなぜなのか――本当になんとなく――宿命付けられたわけでもなく、誰かに操られていたわけでもなく――自らの意志でそれを購入してしまった。


理由の一つは“気まぐれ”だった。

機材を予約してしまった故の、惰性と妥協に基づく気まぐれ。


もう一つの理由は、冷たい現実に晒されて少年の心も冷え切っていたからだった。


だから、自分のことを誰も知らないような――本当の意味で現実と縁の無い世界に旅立ちたかったのかも知れない。

加えて、少年は周囲とは違う“普通ではない異端な物”に憧れを持っていたのかもしれない。


だからその時、他に少年が選べるような選択肢は無かった――無いように感じられた。


同時に、“ゲームを買う”という“今日の本来の目的”から大きく逸脱するほどの大胆さや自発性を持っていたわけではなく――少年は“どこまで行っても、どこにでもいるような普通の少年”だった。



だけども、家に帰るまでの間。

どんな強風に煽られても、少年はもう気にはならなかった。



それから機材が家に届くまでの間、少年は自分の選択を後から肯定するかのように買ったゲームの情報を調べた。

彼らしいといえば彼らしいのだが――前情報だけを軽く集めて浮かれてしまって、機材が届くのを今か今かと待ち続けた。

いつの間にかその心は奥底に冷たさを抱えたまま、根拠の無い希望が流し込まれ――少年の心は満ちていった。






――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――






そして、この世界の中で少年に“暖かさ”がもたらされた。

短い時間だったが、少女と過ごした時間は少年のそれまでの人生の中で夢のようだった。

冷たさを感じていた日々に、どこか乾いていた少年の日々に、まるで嘘のような癒しをもたらしてくれていた。


だからこそ、少女が傷つけられたことに少年は心底憤った。

何もわからないまま終わりたくないと思った。

その行為は彼が憧れている物語の主人公の――ただの模倣だったかもしれないが、それでも心の奥底にあったのは少女を救いたいという純粋な気持ちだったことに変わりは無かった。






しかし、少年には憤る理由はあったが――前に突き進める根拠があったわけではない。


その時少年は、「時が来たのだ」と思っていた。

困っている女の子を目の前にして、自分が助けに行くべきだと――そうするのが当たり前だと――そしてそれが自分の役割に違いないと思っていた。


自分が憧れる主人公が立ち向かうようなシチュエーション――おそらく二度と訪れないであろう機会が――どんな形であれ、もたらされたのだから、ひょっとするとある意味で少年は幸せだったのかもしれない。


そして、それは“逃避”だったのかもしれない。

クリアに対して啖呵を切ったのも、それができるのは自分に違いないという本当に根拠の無い驕りのようなものがどこかにあった。

もしかすると、少年はゲームを始めた時から未だに夢を見続けていたのかもしれない。


同時に、だからこそ信じたくはなかった。

まさに自分の憧れと理想像が具現化したかのような騎士然としたアインザームという男が、自分を襲った犯人であるわけがない。

彼女を陥れたことに対して“何かを知っているわけがない”――“関わりがあるわけが無い”。


だから、夢見がちな少年は“世界を転覆させるような巨悪が、他にいるに違いない”と、思い込もうとすらしていた。









かくして、夢を見つづける少年は依然変わらず、力強く歩みを進める。

周囲の景色は様変わりし、眼前に広がるのは荒涼とした兵陵。








そこは少年が大人になっても、おそらく決して忘れることの無いであろう――実在しえない思い出の地。

【少年の懐事情】


昔から、だいたい欲しいものはなんでも買ってもらっている。

それ故か、彼自身がお金を使うこと自体に遠慮をしがちで多額の買い物をすること自体が稀。


その他にも毎月お小遣いをもらっていて、昔から行事がある度に親類からめでたいというよくわからない理由で金一封をもらっているため机の中には結構な額の貯金がある。


VRの機材やDLしたゲームソフトも両親に頼めば買ってくれるような気がしたのだが、なんでもかんでも買ってもらっているのはいい加減申し訳ない気がして、しかし欲しいものはどうしても欲しいので貯金を使って購入した模様。


――が、後に家族にバレてしまい。父親は少年の意思を尊重したが、母親からお小遣いを渡したがる祖父に話が漏れてしまったようで全額支払われてしまった。


普段は、わずかばかりのお金しか持ち歩いていない。

電子決済もできるようだが、簡単にお金が使えてしまうのが怖いと感じているのか、ほとんど使っていないようだ。

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