第十五話 揺らぐ足元
クリアが連れてきたのは、固有名称を持つユニークモンスターだった。
「さいならッ!!」
そのモンスターを連れてきたクリアは馬から飛び降りて――行き先を設定する素振りも見せずにレット達のパーティの近くに設置されていた転送用ゲートの中に飛び込んだ。
かくして、半裸の巨人はクリアを完全に見失う。
新たなるターゲットは――――――レットである。
(ちょっとちょっとちょっとちょっとちょっとちょっとォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!)
巨人は怪しげなエフェクトと同時に大きく垂直に跳躍し――地面に尻から垂直落下をした。
その衝撃により発生した“地殻の津波”がレット達のパーティを一瞬で飲み込む。
レットの最大HPはこの時157。
対して、その巨人の放った必殺技『大激震』は周囲にいるキャラクターに対して480ダメージ。
今のレットが到底耐えうるものではない。
「ぐうううええええええええええええええええええええええ!」
凄まじい衝撃を受けて吹き飛ばされレットの体が地面を転がる。
――そのまま兵陵に点在している“黒くて巨大な結晶石”に寄り掛かるような姿勢でレットは一撃で戦闘不能になった。
他の三人のパーティメンバーの姿がレットの視界に映る。
(な、何やってくれてんだあの人……一発でパーティが全滅したよォ……)
パーティの中心で敵の技が“爆発”したからかアリスもタナカもフェアリーもバラバラの場所に寝転がっていた。
当の半裸の巨人はその場を荒らすだけ荒らして、元の生息地に帰っていく。
「「“我が名はClear・All”! 罪無き罪人に石を投げるために、フォルゲンスから遙々やって来つかまつった! 愚か者共よ。理由の無い初心者狩りを食らうが良い!」」
ポータルゲートから顔を出したクリアは大声で名乗りを上げながら、フェアリーの死体に近づいていく。
「「ああっと~! こんな所に丁度よさげなプレイヤーの死体があるではないか~! 死体蹴りしてやるよ! “残った死体がこれだけ”だから、こいつに死体蹴りだッ!」」
クリアどこかわざとらしく叫ぶと、フェアリーのうつ伏せになっている死体を右足で何度も蹴っ飛ばす。そして、ひとしきり蹴り飛ばした後に満足そうに死体に背を向ける。
「このくらいで許してやろう……と見せかけて――」
その懐から紙が刺さっている瓶を取り出す。
クリアは振り向きながら紙に火を付けると回転の勢いを殺さずにフェアリーの死体に瓶を放り投げた。
「そ~れ――まだまだまだまだ〜!」
瓶が割れて死体の上に火が飛び散る。
クリアが投げたのはおそらく火炎瓶か何かだろうとレットは思った。
当然ダメージは入らない、倒れている死体が動くことも無い――が、死体を蹴った時と同じように、“フェアリーに精神ダメージを与える目的”で投げているのだろうとレットは推測した。
「それ! そぉれ! ワッハハハハハハハハハハハーーッ!」
(テンション高いなあ……)
クリアが甲高い笑い声とともに何度か火炎瓶を投げつけると、馬鹿にされているのが耐えられなくなったのか、炎に巻かれていたフェアリーの死体はついにその場から消滅した。
「よし、“残り一人”だって叫んだから。狙い通り、リスポーン地点に戻ったな。はい! これでイライラの原因は消えて、めでたしめでたしと!」
その後、クリアの手によって残された三人は蘇生された。
全員が起き上がった瞬間に、アリスがレットに質問する。
「……クリアさんを――いえ、“この人”を呼んだのは、レット君――――――――――――アナタなのね?」
アリスは俯いており、その表情は伺えない。
「えっと、クリアさんは――」
「あ、あーー……いや、レットからここで揉めているって話を聞いて、面白そうだからって“独断で邪魔しに来た”んだ。 悪いなレット。好き勝手やらせてもらったよ! お嬢さんも同じパーティにいたんだな! "あの日"以来だ――お久しぶり!」
そう言いつつ、クリアはアリスの前に立って俯いた顔を覗き込もうとする。
アリスが急に顔を上げて――乾いた音がした。
それはアリスが、クリアの頬に平手打ちを放った音だった。
「ぐおっ!!」
クリアが打ちのめされたようなリアクションをして蹌踉めく。
その表示は――0ダメージ。
「いいっ……!」
レットは緊張感から思わず声を上げる。
「今、叩かれた理由。アナタにわかるかしら?」
「あ~~~……わからないこともないかな」
「モンスターを連れてきてレット君を――自分の知り合いを――初心者のパーティを襲わせるだなんて、一体どういうことなの!? しかも楽しそうに名乗りまで上げて!」
クリアはそのアリスの言葉に感心したように呟いた。
「へ……へぇ~っ!! これは中々……」
「――何かしら?」
「あ、いや――何でも無い。まあ、荒んでいるパーティの空気を打ち壊すにはあんな感じで終わらせるのがベストというのが俺の考えなわけだ! ダッハッハッハッハ!」
クリアがいつものように高笑いを上げる。
「あなた……正気じゃ無いわ!? 場を引っかき回しただけじゃない! 話し合いできちんと解決するのが普通でしょうに!」
「あ~。言われてみればそういうのもありだったかもな! ワッハッハッハ!」
再びアリスのビンタが炸裂する。
クリアがよろめいて――0ダメージ。
「ふざけるのもいい加減にしなさい!! きちんと納得できる理由を聞かせてもらうから!」
「――――――わかったよ。落ち着いて聞いてくれ」
クリアは観念したようにその場に胡座をかいて座り込んだ。
「あ~~、理由を言うとだな。そうだな~~……“なんとなく面白そうで”――冗談だって! 睨まないでくれよ。俺があんなことをした理由は、“そのまま会話を続けていても後味が悪いまま遺恨を残して終わる”と思ったからだ」
「そんなことはないわ。あの人はタナカさんの選んだケパトゥルスという種族に偏見を持っていただけよ。きちんと話し合えば自分の言っていることがおかしいってこと。理解してくれたはずよ」
ふっ……とため息をつくクリア。
――仕方ない。と小声で呟いて話を続ける。
「その偏見が厄介なんだ。“このゲームの中でケパ族を本気で虐める”ってのは、一部の狭いコミュニティの中でお約束になりつつある。特に当たりが強いのはさっきみたいなフェアリーの上級者プレイヤーだな」
「プレイヤーの種族で差別をするなんて……本当にどうかしてるわ……だってこれは、ゲームじゃない! 」
「そうだな――」
アリスの言葉に同意してから、クリアはその場に胡座をかいた。
「――実際。他のゲームだったらここまで酷くはなっていないかもしれない。これはリアリティと没入感を追求しすぎたこのゲーム特有の問題なんだ。種族の外見に対する差別は『リニューアルしてフルダイブ形式になったらもっと酷くなる』って前から言われてたくらいでな。実際問題として、ケパトゥルスは見た目で差別をされるようになってしまっている」
クリアの言葉を聞いて、レットは自分の持っている片手剣をじっと見つめた。
(…………そういえば、オレもモンスターだと勘違いしてタナカさんをぶん殴っちゃったんだっけ)
「どう考えてもおかしいじゃない! こんなに風当たりが酷いのなら、ケパトゥルスのプレイヤーはゲームにいられないわ!」
「そう、ゲームがフルダイブ化する前は違ったんだ。昔、ケパトゥルスは攻撃職に有利なタフな種族で、外見での差別は少なかった。むしろ“優遇されていた”くらいだ」
「……えぇ? その後に何があったら、“あんなこと”になるんですか!?」
「“種族毎に設定されていたステータスの差”がなくなったんだ。それが発端で、外見での差別が始まった。特にフルダイブ化してから、プレイヤーの外見がリアルになると、“以前不遇だった種族”がやり返すかのようにケパトゥルスを差別するようになったんだ」
「も、もしかして――“以前不遇だった種族”ってフェアリーのことなんじゃ……」
「正解だ。他の種族と比較するとHPが低くてな。酷いとフェアリーってだけでパーティの参加も断られることもあったらしい。だがフルダイブ化と同時にステータス差は撤廃されて、虐げられていたフェアリープレイヤーの鬱憤が爆発。ケパトゥルスに対する差別が激化したんだ」
レットは首をかしげる。
「でも――それだけで、あんなに酷いことにはならないと思うんですけどォ……」
「実は、フルダイブになったタイミングで、特定のプレイヤーが“まるで現実世界で大っぴらに他人を差別できない鬱憤を晴らすかのように”ケパトゥルスの外見扇動する連中も出てきてしまってな。結果、“特定の種族をモンスター扱いして虐げる”ことで、プレイヤー同士の結束力を高める風潮が構築された」
「――成る程、その結果、見た目に基づく差別がこの世界で行われるようになってしまったのですね?」
タナカの発言を最後に、何とも言えない嫌な沈黙が場を支配する。
しばらくの沈黙の後、クリアが小さな声で呟いた。
「……皮肉なもんだな。結果として“フルダイブになったおかげで色んなリアリティが増した”」
そう言って、クリアは自嘲気味に笑うとアリスの表情がみるみる青ざめていった。
心の中から湧き上がってくる嫌な感情を払拭するかのように、レットはクリアに訴える。
「そ、そんなに酷いことになっているのなら。肌の色とかを普通の色にして、ケパトゥルスの外見を今からでもカッコよくすれば良いんじゃないですか?」
「“普通の色”ねぇ……」
クリアはため息をついて、オレンジ色の頭頂部を搔きむしる。
「差別が激化した今ではもう手遅れだ。“差別されている外見の種族に対して、外見を変えることで解決しました”なんて調整をやらかしたら、それこそ“ゲームの外にいる連中”が黙っちゃいないさ」
「あのォ……つまり、それって。その――」
レットは思わず言葉に詰まる。
助けを求めるように周囲を見渡すも、アリスは唇を噛んで黙り込んでいる。
“誰も、何も言えなかった”。
「そんなわけで今、風当たりが強いからこのゲームに残っているケパのほとんどが“原住民”と呼ばれる無印の頃の古参プレイヤーだ。今からケパでゲームを始める初心者は余程の変わり者だろうな。もしくは何か“事情がある”――とか」
そう言ってクリアはタナカを見つめる。
タナカは無言のまま、クリアから視線を逸らした。
(いや……待てよ?)
そこでレットが、居た堪れなくなった空気を払拭するためにクリアに提案した。
「えっと、確か“サポートデスク”だっけ? クリアさん。ああいうマナーの悪いプレイヤーってゲーム内の問い合わせの窓口とかから運営者に通報できたりしないんですか? 」
「確かに、サポートデスクから――サポートする権限を持っているスタッフにゲームの違反行為を直接通報することはできる」
「どうして皆通報をしないんですか? なんならオレ、今からでも――」
「――“現実世界の宗教や人種に関する差別”なら話は別だろうけど、あの程度の発言はこのゲームでは暴言として扱われないんだ。『対象のプレイヤーから発言が聞こえてこないように。ゲームのブロック機能を使って対処してくれ』で終わりだ。泣き寝入りすることになる」
「そ……んな――そんなことって……」
アリスは動揺を隠し切れないのか、一歩後ろに後ずさる。
真面目な表情でクリアは話を続けた。
「まあ、お嬢さんの言う通り。ああいう迷惑な手合いとはきっちり話し合うべきだったかもしれない。ただ、俺の経験からすると、嫌みったらしい物言いをするやつは100%反省しない。正論を語って説得しても解決はしない」
それを聞いてアリスが頭に手を当てて再び俯いた。
クリアはアリスの顔色を伺いながらさらに話を続ける。
「結局、ああいう奴らは“話し合いの中身”なんてもうどうでもいいのさ。あの手の連中は最初から議論を議論と捉えていない。話し合いを自らのプライドや利益が掛かった勝負だと思い込んで“敗北を認めない”。追い詰められたら色々理由を付けて、その場から後を引くようなことを言うだけ言って、逃げ出してただろうな。それであいつは“気分爽快で終わりにするつもり”だったんじゃないか?」
(そうか、あの時――)
『ああ、そういうのもういいですから。自分、こんな謂われの無いような噛み付かれ方される為にパーティ入ったわけじゃ無いんで。自分このパーティ――』
(『――抜けますね』って言おうとしていたんだ……アイツ)
再び懐から火炎瓶を取り出し火を付けて気怠そうに、振り向きもせず真後ろに放り投げるクリア。
フェアリーが先程倒れていた場所にきっちり着弾し、火の手が広がる。
「だから――険悪な空気で終わってしまうくらいなら逃げられる前に、“丸ごと派手に吹っ飛ばした方が良い”と思ってね。そう思ってあんな凶行で強制終了したわけだが、俺の判断は浅慮だったかもしれないな。それに何より――」
クリアは胡座をかいたまま、タナカの方に向きなおる。
「長い口論――言い争いが起きて、しかも後味の悪い空気っていうのは、自分が原因である以上。このケパのオッサンにとって、救いにはならない。本当に辛いだけの状況なんじゃ無いかと思ってね。――まあ、その……なんだ? 結局こうやって、別の口論が起きてしまったわけなんだけど。それも俺の責任だ。申し訳ない! ――というわけで勘弁してくれ!」
クリアがアリスとタナカに向かって頭を下げた。
「いいえ。クリアさん――でしたか? お気になさらないでください。何にせよ、私は――――――あっ」
タナカが突如、沈黙した。
そこでようやくレットはアリスの様子がおかしいことに気づく。
その体は小刻みに震えていて、顔は真っ青。
喘息のように息を荒げ、何かを堪えるかのように頭に手を当てて、目には涙を浮かべていた。
「――――――――ッ!!」
アリスは一人背を向けて、その場から走り去ってしまった。
「あー、クソッ。まずったな~――……」
頭を上げたクリアの独り言がオーメルドの荒れ果てた大地に虚しく響き渡る。
残された三人の間になんともいたたまれない空気が流れた。
「……レット。その――俺が行くと死ぬほど気まずいので……代わりに彼女を追いかけて欲しいんだが?」
「…………」
レットが冷めた目でクリアを見つめる。
「頼むよ! お願いだ――これじゃあ俺が悪者みたいじゃあないか!」
「いや、クリアさん。やったこと自体は実際に悪者じゃないですか」
レットはクリアに刺々しい言葉を言い放つ。
クリアのしてきた会話の内容やそのが理屈なんであれ。
レットにとって“少女を泣かせた男”という存在は紛れもない悪者であった。
「う…………うがぁ~~~~~お願いだよ……この通り! な? 多分この先はフィールドが行き止まりだから時間はかかるかもしれないけど、彼女を見失うことは無いはずだから――頼むよ!」
手を合わせて懇願するクリアを前にレットは溜息をつく。
「はぁ~……わかりました」
(喧嘩の大元の原因は自分なんだし。放っておくわけにもいかないよな……)
「よし、頼んだぞ! あと、これを持って行け!」
クリアが手渡した物はブカブカの外套だった。
「何ですかこれ? 大きいコートみたいな……」
「説明は後でするから。行った行った~。モンスターに気をつけてな!」
クリアに急かされて、レットはアリスが走り去っていった方向に駆け出した。
『果たして自分に何ができるのか?』
そんな不安を、胸に抱えたまま――
【違反行為通報ついて】
本作では違反行為に対して通報をすることができる。
通報されると内容の精査が行われた後にキャラクターは監獄に送られることになる。
直接的な物理接触、言葉によるもの、過剰な付き纏い行為など、ハラスメントの種類は多岐に渡る。
【ブロック機能】
ブロック機能を使うことで入れられたプレイヤーとの会話やアイテムのやり取りなど、ありとあらゆるコミュニケーションができなくなる。
登録すればコミュニケーションを拒否できる優れた機能――と思われがちだが実際はそうでもない。
例えばプレイヤーAをブロックしているBとその二人を誘おうとするリーダーCの三人がいたとする。
当然二人を誘おうとすると片方が機能上誘えなくなるわけで、「あれ? 誘えないぞ」などとリーダーが零してしまった場合“なぜ誘えないのか”“誘えなかったのは誰か”等、面倒なことになる。
また、チームにはそこまでの排斥機能は無く(一方が一方を追い出せてしまうようになるため)、AとBのお互いの会話が噛み合っていないのは傍から見て恐怖以外の何者でもない。
いずれにせよ頭を抱えるのは概ねメンバーを募集するリーダーである。
解決が困難な上に規約上の違反に該当しないため、ゲームマスターは“民事不介入”である。
「一対一なら、ブロックで終わりになってしまうんだよね? じゃあ……20人相手なら――――――」
【ケパトゥルス族差別】
リアリティに特化した本作で発生したゲーム内種族差別。
この差別を主導しているのはかつてゲーム内のステータス的に不当な扱いを受けていたフェアリーのプレイヤーであるとされる。
種族ごとのステータス差が撤廃され、今まで蓄積されていたフェアリープレイヤーの鬱憤が「かつてステータス的に優遇されていたケパトゥルス族」に向けられるようになった。
弱者が攻撃するのは常に他の弱者である。
ケパトゥルス族は本作の中でも最も現実世界の人間と見た目が乖離している所謂「クリーチャーのような外見」をしていたため、フルダイブのリアリティから発生した「外見の醜さ」を徹底攻撃する差別が次第に横行されるようになり、現在では冗談の枠を通り越してルッキズム的な問題にまで派生しつつある。
尚、「人種の坩堝である国家」に生活圏を置く海外ユーザーの方が顕著にケパトゥルス族に差別をする傾向にあるようだ。
『現実世界では公に外見・人種差別は禁止されているが、“人間とは思えない外見ならば”堂々と差別しても問題ないだろう』という安直な発想がその根底にあるようだ。
このようなことをする海外圏のプレイヤーは”普段から差別を強く意識しすぎる環境であるが故”に、強い差別意識を心に抱えてしまうのかもしれない。
「ゲームでも現実でも、人は愚か」
【ゲームの外でも不遇なケパトゥルス族】
ごく一部のプレイヤー以外に、このケパトゥルスを推しているのはデザインした当の開発者だけのようだ。
アスフォーの公式サイトでは“種族”と扱われていなかった時期があった(サイトデザインを行った人間の勘違いか、表記が“獣人”になっていた)。
本作のオープニングムービーやトレーラーは「それぞれの種族でパーティを組んで世界冒険をする」という内容なのだが他の種族が華々しく活躍する中、なぜかケパトゥルス族だけパーティからハブられていたり、ほとんど登場させてもらえなかったり、とにかくゲーム外でも不遇な扱いを受けている。
このような公式のいい加減な扱いが、現在の差別を助長しているのではないかというプレイヤーからの指摘もある。
(※以下、本作初心者プレイヤーのブログより抜粋)
『ケパトゥルス族はヤバいです。流石にヤバすぎました。「よーしかっこいいからケパトゥルスにしよう」って、普通ならないんですよ。何度でも言います。このキャラを選んだ人はヤバいです。見た目がヤバすぎます。オンラインゲームを遊び慣れている自分でもさんざん悩んだ挙句、ケパトゥルス族は選べませんでした(結局エルフにしました)。だって、マッチョ体形ならケパトゥルス以外の種族でかっこよく作れるじゃないですか。小さくてかわいい種族だってケパトゥルス以外にちゃんといるわけだし。いよいよもって、この種族何の為にいるのか理解できないです。もちろん人は外見とか見た目じゃないと思いますよ? だけど、あえて【オンラインゲームでブサイクで奇形のハゲのキャラクターで頑張りたい】って一体どういうことよ』
【大剛力のアルバトロス】
巨人族のネームド(固有名称付き)モンスター。
プレイヤーからはゴミクエストと評されている「僕の楽しい爪とぎ」の攻略に必要なアイテムを落とすモンスター。
無駄に強い上に倒してもレアなアイテムなどは一切落とさない。
そのため、ほとんどのプレイヤーにとって存在意義も無く最早オーメルドの緊張感を増すためだけに存在しているようなモンスターとなってしまっている。
“レアなモンスターのくせに大体常駐している”という矛盾した存在であり、専ら他プレイヤーに対する嫌がらせの為に使われることが多い。
しかもリニューアルに伴い、なぜかレベルが大幅に上昇した為、生半可な強さのプレイヤーでは対処できなくなってしまった。
「オーメルドのバカ貝とアホウドリ、どちらも利用価値は無し」