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VRMMOセンキ  作者: あなたのお母様
第四章 登る者、降りる者
133/151

エピローグB すれ違いの抱擁

《絶対に気づかれるわけにはいかない。伝えることなどしたくもない。私はこの言葉を、他の思惑と一緒に心の中に閉じ込めておくことだろう》







 この場所に至って尚、私の気持ちはきっと永遠に決してあなたにはわからないだろう。

私が何を抱えて、何故(なにゆえ)にあなたの隣にいるのかも。

私はあなたに、それを明かすつもりさえ。

間違っても、伝わってもらいたくないとさえ思っている。





――それでも何か、少しだけ不思議な気持ちが心の底に沈んでいる。



あなたがここに落ちていく途中で見せた、強い思いと決心だけが私にとって、僅かなときめきを感じさせた。


あなたとの距離を測りかねているような。そんな不思議な気持ちもある。

だから、今までの”彼ら”と、あなたは少しだけ違う気がするけれど。


だけど、それでも。

座り込んで項垂れるあなたと、(はしゃ)いで背中にひっつく私は、最後まできっとずっと相入れない。














同じ場所にいるはずなのに、肌を重ねているはずなのに、お互いの気持ちが通じ合ってすらいない。

遠い遠い距離感の私たち。

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