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皆に不憫って言われてるけど俺めっちゃ幸せだから!

作者: ゆれら

俺の名前は桐生(きりゅう)和樹(かずき)、めっちゃ幸せだから!


『登校でも俺めっちゃ幸せだから!』

「いっけなーい。遅刻遅刻ー。」とパンを食わえながら走っていると曲がり角でぶつかり恋に落ちるというのはベタなことだ。だが俺はやってみることにした。


今から少女漫画のようなことをするというのに髪は寝癖でボサボサ。寝坊して髪を整える時間がなかったからなのだが、寝坊したからこそこのシチュエーションができる。


俺は「行ってきます。」の合図でパンを食わえ扉を開け家を飛び出した。そしてあることに気付いてしまったのだ。そう、パンを食わえながらでは喋れないということに。


俺は諦めて普通にパンを食べて走り出した。


家を出て数メートル先の十字路を左へ、それから直ぐに細道がありそこを通れば近道、あとはずっと長い道のりを進んで上り坂を越えれば学校だ。


俺が十字路を過ぎようとしたとき、1匹の黒猫が前を横切った。その黒猫、めっちゃ可愛かった。桐生家では2匹の犬を飼っているのだが、その黒猫に劣る可愛さだ。


こんなに可愛い黒猫を見れたのは、幸せだ。


***

細道を抜けると2週間前に引っ越してきた田中さんの家がある。田中さんは結構ボーっとしており何を考えているのかよく分からない人だ。


この前なんて公園の砂場にある砂で愛犬のラビットさんを作っていた。しかも毛並みがやけにリアルで近所のお母さん方が本物の犬と間違えたり写真を撮ったりだった。


田中さん家のベランダを見ると田中さんがいた。どうやら花に水やりをするようだ。


俺はおはようございますの意味を込めて頭を数センチ下げる。それに気付いたらしく田中さんもおはようの合図かにこりと微笑んだ。


ボサボサの髪を他人(ひと)に見られたのは少し恥ずかしかったが、田中さんはなんだか感心しているような表情だった。やはりこの人の考えは分からない。


俺は恥ずかしがりながら髪の毛を手で揃えてみたが髪は直らない。髪を濡らして整えてから行くんだった、と1人で後悔していると、空からシャワーのように水が降ってきた。


「あ、スミマセンね、えっと····桐生和樹くん?」上から凄くほんわかとした声が聞こえる。その声主は田中さんだ。どうやら花に水やりをしようとしたら間違えて水を溢していたそうだ。


「大丈夫ですよ、あとありがとうございます!」なぜありがとうなのかというと丁度水が欲しかったからだ。俺は直ぐに近くの車を使って髪を整える。


整えていると数日前に制服が汚れたことを思い出した。制服の右下、丁度ポケットの下だ。見ると汚れが落ちていた。水に濡れて落ちたのだ


これはWで幸せだ。


***

最後の難関、30度の坂が約1kmと続いている、俺はその坂を「ペンディーオ」と名付けた、日本語に戻すと「斜面」。そのままである。


公園の時計を見るとホームルームまであと20分、俺はペンディーオを勢いよく上る。


が、途中苦戦しているお婆さんがいた。お婆さんは買い物の帰りらしくカートっぽいやつにレジ袋が入っている。お婆さんが心配になり眺めているとお婆さんはカートから手を離してしまいレジ袋が入ったカートはみるみる下へ転がっていった。


俺はカバンを放って直ぐにそのカートを追いかけた。最終的、カートやその中身も無事だったのだが、お婆さんを家まで援助している時にチャイムがなってしまった。


俺は遅れたものは仕方がないとお婆さんを最後まで手助け、お婆さんは喜んでいたが俺は学校に着くと怒られることは見えている。


お婆さんの家は坂の中間辺りで平和堂に買い物に行っていたらしい。お婆さんは笑いながら「お礼だよ」と言いながらパンをくれた。


朝はパン1個だったためお腹が空いていた、俺はお婆さんにお礼を言うとそのパンに喰らいついた。


そのパン、テレビで紹介されるほど人気且つ美味しいらしく俺は気付いた時にはお腹がすっかり満たされていた。これは神さまからのご褒美だろうか。


何にせよ、幸せだ。


***

学校には遅れたが理由を説明するとあまり怒られなかった、逆に誉められたくらいだ。唯一言われたことが「髪と制服が濡れている」と「登校中に食事は禁止」だ。


あまり怒られずに、逆に誉められた。やはり俺は、めっちゃ幸せだ。


『授業でも俺めっちゃ幸せだから!』

俺が先生に叱られてから教室に行くと既に授業が始まっていた。


俺は「おはようございます。」とだけ言い周りの生徒に微笑む。「遅かったな和樹。」「マンホールにでも落ちたか?」「やっぱ不憫だね。」遅れると周りの声が自分に向くのは少し恥ずかしい。「そんなんじゃないよ、ただ単にお婆さんを助けてただけ。」信じてもらえなかった。


席に着いてカバンを開けると教科書たちは濡れていた。俺はどうしようか悩んでいると、隣の席の間宮さんが俺の肩を叩いた。


間宮さんはクラスのマドンナ的存在だ。全ての生徒に愛想を振り撒き、一部では「優しさの結晶」や花言葉を取って「沈丁花(優しい心)」または「アイリス(優しさ)」とも言われている。


俺も何度か助けられたことがある、以前俺が掲示物を壁に張るため椅子の上で立っていると椅子の脚が折れたことがある、その時俺の下に回って助けてくれたのが間宮さんだ。


「良かったら一緒に教科書見ない?」そう言い間宮さんは教科書をこちらに向けてきた。俺は悩んだ末OKを出し、机を繋げた。


「羨ましいぞ。」と後ろの席に座る松田に言われたが、俺には間宮さんのどこがいいのか分からない。


俺にとってはどうでも良かったが、皆からしたら幸せそうだ。


***

完全に俺は寝ていた。間宮さんがいい感じに壁になって先生には見えていなかったが、間宮さんや松田、その後ろに生徒には見えていた。


「桐生くん起きて、先生に怒られちゃうよ。」間宮さんが小声で言うが、すっかり夢の中にいる俺には届いていない。松田はそんな俺にシャーペンの裏でつついているが、全く気付かない。


間宮さんが小声で呼んでいるのは自分が怒られないようにではなく、俺が怒られないようになのは、その場の生徒42人は知らない。


その時間はグッスリと寝れた。これも間宮さんが親切だったからだ。間宮さんには一生足を向けられない、今度からは「間宮さま」とでも呼ぼう。


授業中怒られずにグッスリと眠れたのは幸せだ。


***

体育、この時間は男女で別れて授業を行うため、間宮さまがいない。それに登校中体操着が濡れたことで俺は見学になった。


先生が言うには「先生の言うことをしっかりと聞いたり、皆のやってることを見て観察していろ。」とのことだ。とはいえ、先生は全く俺を見ていないからよそ見のし放題だ。


俺はふと大きめのクッキーの欠片を数匹がかりで運ぶ蟻を見つけた。


クッキーが邪魔で蟻が何匹いるのかは見えないが、相当手こずっているのは分かった。どこに巣があるのかは分からないが、数分で3cmといったところだろう。


俺はその蟻たちに興味を抱いた。なぜなら自分が蟻の立場で自分より数倍大きなものを持てと言われても無理があるからだ。


時計を見ると残る授業時間は7分ほど、俺から見た蟻は既に諦めモードだった。


残り3分、ついには俺も諦めモードに突入した。皆を見ると既に集まって先生が話していた。最後のまとめ的なものを話しているのだろう。


終わった。そう俺が確信したとき、20匹ほどの蟻がどこかからかけつけてきた。


その蟻はクッキーを運ぶ蟻の手助けにきたようで、大勢の蟻がクッキーに群がった。進むスピードは遥かに早くなり、数秒で2cmと最初より大幅に早くなっている。


どうやら蟻の巣は俺の座るベンチの下にあり、残りわずか数十秒のところでゴールした。


チャイムがなり、男子21人の「ありがとうございました。」がグラウンドで目立つ。俺は授業内容が全く頭に入らなかったのだが、1つ学んだことがある。


それは「小さな力でも大勢ならば百万馬力」だ。蟻は人間を指導する資格がない、ただし、人間が蟻を見習い、学ぶことは良いのだ。俺は改めて、蟻を1つの大きな生命だと実感した。


俺は生き物として、生き物に大事なものをこの一時間で学んだ。


とても幸せだ。


『昼食でも俺めっちゃ幸せだから!』

昼、今日は各自自宅から弁当を持ってくる俺からしては特別な日だ。が、当然のように弁当はびしょ濡れ、食べ物としては不良品だ。


俺が諦めて腹を空かせながら寝ようとしているとクラスメートの爽吹(さやぶき)が「一緒に食べないか?」と誘ってきた。


特に断る理由がないのだが、一緒に食べるというのが気がかりだ。俺は弁当が無いのに一緒にとは何なのだろうか。俺は爽吹を待たせて考えた。


「ごめん、俺弁当持ってない。」などと言うと何と返されるだろうか、場合によっては「釣れないやつ」とでも言われて何かされるかもしれない。俺は恐怖した。


「ご、ごめん。いまお腹減ってないだ、うん、だから今日はいいよ。また、今度、ね?」焦る口調は明らかに不自然で疑問を抱いたろう、ただしこれが俺にとっては一番の幸せかもしれないのだ。


数秒の間が空き爽吹は「そうかぁ、せっかく桐生の好きな苺持ってきたのになぁ。ま、腹減ってないなら無理に食わす気がないし、そんな桐生を見ると食欲も落ちるわ。」


「ご一緒させていただきます。」良い友を持った、俺は初めて爽吹に友情を感じれた。爽吹は困惑したあとに「おう」とだけ言い弁当を机の上に出した。


···勿論、弁当がダメになってしまったことはバレた。話すといつもは困ったものだ、という顔をするハズなのだが、今日の爽吹はそれを待っていた、という風にカバンからもう1つの弁当を出した。


「これは?」俺が訊くと爽吹は「桐生って皆に不憫なやつって言われてるじゃん?だからこんなこともあろうかと桐生の分も用意しておいたんだ。」


「不憫なやつ」と直接言われたのは今が初めてだが、爽吹の優しさは世界1、いや宇宙1レベルだ。だが何だかそれは自分がダメだと分かられているようで素直に喜べない。


俺は「ありがとう。」とだけ言い弁当を受け取って食べ始めた。


弁当の具はエビフライ、ポテトサラダ、ひじき、梅ごはんとこの小説の作者が喜びそうなものばかりだった。デザートの苺も作者の大好物だからなのだ。


こんな美味しい物をいっぱい食べられたのは幸せだ。

(ついでに作者もこれらを食べたくなってきた)


『部活動では作者めっちゃ困惑するから!』

どうも、作者です。


昼食も終わって残るは部活動。なのですが、実は作者部活動に入っていなくて、何部がどんなことをするかが分かりません。


なので、桐生はどの部にも所属していないキャラクターです。はい。


『放課後でも俺めっちゃ幸せだから!』

放課後、それは大勢の生徒が部活動に励む何ともいえない青春の欠片。


上にある通り作者は部活動をよく知らないので桐生はどの部にも所属していない設定だが、こういった作品の主人公は何の部に所属しているものなのだろうか。


「桐生、一緒に帰ろうぜ。」1組の鈴川(すずかわ)がいきなり桐生を背中から抱きしめた。鈴川はよく桐生を抱きしめたり手を握ったりと同性愛に興味があるようなやつだ。


「別にいいけど、手は繋がないよ?」俺が軽く言うと鈴川は「は?ケツ触るだけに決まってんだろ。」アウトだ、完全にアウトだ。それ以上すぎる。


その気持ちの悪い発言を聞いて俺は「ゴメン、今日早く帰らないといけないんだった。じゃあな。」


勿論うそだ。このまま鈴川と帰って精神的に死ぬか、1人で帰って孤独を味わうかなら、後者の方が断然ましだ。


「え、ちょっ、桐生、待ってくれよ~。」冗談で言ったのに、と言わんばかりに追いかけてくる。が、鈴川が言うと冗談には聞こえない。俺はそんな鈴川を無視して、速足でその場を去る。


次第には両者走りになり、俺は隠れる場所を探し、鈴川は俺に隠れさせまいと必死に追いかけてくる。俺はこのまま交番まで行こうとしたが、俺の速力と鈴川の速力、交番までの距離を考えると、交番に着く前に捕まってゲームオーバーだ。


俺は交番に行く選択肢を捨て、道行く人に助けを求める手を考えた。俺は「キャーっ」と叫んだ。が、この時間帯は人通りが良くない。俺が諦めて限界まで走りきろうと、十字路を左に曲がる。


鈴川の50mのタイムは7:65、俺は8:02。圧倒的にストレートでは劣っている。だが、鈴川の100mのタイムは13:54、俺は12:83。そう、カーブありでは俺の方が速い。


教師が言うには手の振り方に問題があり、俺は手の動かし方が良い方らしい。俺はそのちょっとした才能を活かし、鈴川を撒こうとした。


校門を出てから約1300m、残りわずかで家に着く。そんな時、俺の走る前に、一匹の雀が飛び出した。俺はスピードを出しすぎたせいか急には止まれず、このまま雀を蹴る、または踏むことしかできない状態だ。


「やばっ、! お、お前は!」俺は思い出した、俺が小学2年生の頃、家の前によく現れ、小柄ながらもごみ置き場を荒らす野良猫を何度も追い返していた、あの雀だ。


何度の野良猫を追い返す場面は見た、その時の雀は、まるで今の鈴川のように威圧的だった。


俺はその雀に怪我を負わす、または殺してしまうことを覚悟し、目を瞑った。サヨナラ、ありがとう。と、心の中で何度も唱えながら。


その時の桐生は知らなかった。その雀は、野良猫を追い返していた雀ではないことを。


「今までありがとう、シュペルリング。」咄嗟に出た言葉が「シュペルリング」だった。日本語に直すと「雀」、坂といい雀といい、作者はネーミングセンスの欠片どころか破片すらないのか。


俺は「もうだめだ、おしまいだ。」という在り来たりな言葉を思い浮かべた時、目を瞑っていて足元が見えなかったせいか、ちょっとした段差で転んでしまった。


俺は直ぐに体を丸め、頭と首、肩甲骨の辺りを地面につけて一回転した。


直ぐに後ろを振り向くと、そこには雀の姿はなかった。おそらく、一回転する直前に飛んでいったのだろう。ついで程度にどうやら一回転が上手かったようで、通りすがりのおばあさんに拍手された。


雀の命が助かり、ついで程度で拍手をもらった。俺は、幸せだ。


「桐生、やっと捕まえたぞ。」後ろから鈴川が軽く俺の肩を掴んだ。


【夕食でも俺めっちゃ幸せだから!】

俺はトマトが嫌いだ。ピーマン、ゴーヤー、なすび、特に野菜の類いは嫌いなのだが、一番をあげるとトマトになる。


トマトの中身、あのドロドロとした果汁が嫌いなのだ。美味しいと言い喰らいつく人は狂っている、俺はそう自分に言い聞かせている。


だが、親には好き嫌いのない子を演じている。父がやたら健康に気遣う性格だからだ。好き嫌いはもっての他、肉類、魚類、野菜、フルーツ、卵類、牛乳 等は1日に必ず1回は口にしろと煩いのだが、それは健康に熱心な父の愛情とも言える。


俺はトマトを避けながらポテトサラダに夢中で喰らいつく。淡々と進む箸は、自然とトマトだけを避けていった。


最後の難関、こいつを食えばデザートのプリンだ、決まってもいないデザートのプリンのために俺は決心する。食えばプリン、食わねばミカン、なに基準でミカンが出てきたのかは分からないが、狙うはプリンだ。


俺が覚悟を決めた時、机が大きく揺れた。どうやら地震のようだ。俺は即座に机の下に潜る、続いて父、母が机の下に入る。


俺は揺れを体で確認しながら、机から体の一部が出ていないかを確認する。その時、俺の横で小さく赤いものが机から落ちた。トマトだ。


トマトが丸いから転がって落ちたんだ、俺は反射的にキャッチしようとしたとき、机から箸立てが落ちてきた。ドンという箸立てが地面に落ちた鈍い音、その間にグチュやブチュという、トマトが潰れた音が聞こえた。


俺の手に赤いような、黄色いような、トマトの果汁が飛んできた。すぐに状況を理解した、トマトは、パ○ル・ジャムっぽいトマトが、死んだ。


「トマ···ト···?」俺は動転する中今ある気力を振り絞ってトマトの名を呼ぶ。応答してくれるわけない、なぜなら、トマトはもう···いや、トマトは植物なのだから。


俺は特に感情移入せずに潰れたトマトに頭を下げる。トマトは今頃、天に昇っているだろう。


「あれ、和樹。トマト落ちちゃった?」潰れたトマトに気づいた桐生 母がトマトを指差す。「トマトが死んだ。」俺は咄嗟にそんなボケをかましそうになってしまった。


「トマト、あまりがないぞ。」と、父が皿を前に出して言う。俺はその時確かに感覚があった、勝利の感覚。胸の奥から熱い想いが飛び出すような感覚。


「しかたない。桐生、このプリンを食べな。プリンは栄養価が高い食べ物でな、体を作るたんぱく質を多く含んだ食べ物だ。」そう言い父は俺の前にプリンを置いた。


俺は確信した、勝利より素晴らしいものを。そして、幸せを。


俺はすぐさまプリンにガッツいた。レロレロレロレロ、口のなかでプリンを思う存分転がした味わう。これが幸せ、これが幸せだ!


やはり今日も俺は幸せだ。

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