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ありきたりな…

作者: 遊戯 コトノハ
掲載日:2016/04/24

 まあまあとしか言えないテスト、何をやっても平均的で。

 最近こんな日常に、何だか飽きてきた。

 なんとなくいつも乗る電車とは、10分違う電車に乗った。

 退屈すぎる日常に、君が現れた。

 僕が椅子に座った瞬間、君は立ち上がった。

 何かと思うと老人が重い荷物を持っていた。

 君は何の迷いもなく老人に席を譲った。

 老人は感謝の言葉もなく、ただただ席に座った。

 いたたまれなくなったので、僕は君に席を譲った。

 君はまっすぐ僕に感謝の気持ちを伝えたね。

 それから僕は、いつも電車の時間を10分ずらして乗った。

 電車で君に会うことが、何より楽しみで。

 最近こんな日常が、何かちょっと楽しい。


 幸せだった日常に、波乱が訪れた。

 僕が電車に乗ると、その日は珍しく満員。

 高い身長を生かして君を探し続けてると。

 君は見知らぬおじさんに、尻を触られてた。

 「やめろよ!」と僕は言った。なんだかすごく嫌だった。

 おじさんは苦い顔をして、器用に離れてく。

 僕は君に声をかけてた。体が勝手に動いてた。

 君は涙を浮かべてて、見るに耐えなくて。

 とりあえず君を守るため、壁に手をついてた。

 その次の日から君は、男が嫌になり。

 それでも僕の事だけは、信じてくれていた。

 最近こんな日常が、何か不安になる。


 毎日僕は君とだけ、一緒に帰ってた。

 素直でまっすぐ、可愛い君に愛しさ感じてた。

 ある日僕は耐えきれず、想いを口に出す。

 「好きだ」という単純な一言、それしか言えないで。

 顔は赤くて、足は震えて、格好悪い僕で。

 そんな僕の告白を、受け入れてくれた君。

 ありがとうとか、やったー!とか、色々言ったけど。

 言いたいことはやっぱ一つ。一生愛します。

 最近こんな日常に、何かを感じてる。


 まあまあとしか言えないテスト、テスト勉強を君として。

 何をやっても平均的な、僕を選んでくれた君。

 君と過ごす日常が、何よりも楽しい。

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