ありきたりな…
まあまあとしか言えないテスト、何をやっても平均的で。
最近こんな日常に、何だか飽きてきた。
なんとなくいつも乗る電車とは、10分違う電車に乗った。
退屈すぎる日常に、君が現れた。
僕が椅子に座った瞬間、君は立ち上がった。
何かと思うと老人が重い荷物を持っていた。
君は何の迷いもなく老人に席を譲った。
老人は感謝の言葉もなく、ただただ席に座った。
いたたまれなくなったので、僕は君に席を譲った。
君はまっすぐ僕に感謝の気持ちを伝えたね。
それから僕は、いつも電車の時間を10分ずらして乗った。
電車で君に会うことが、何より楽しみで。
最近こんな日常が、何かちょっと楽しい。
幸せだった日常に、波乱が訪れた。
僕が電車に乗ると、その日は珍しく満員。
高い身長を生かして君を探し続けてると。
君は見知らぬおじさんに、尻を触られてた。
「やめろよ!」と僕は言った。なんだかすごく嫌だった。
おじさんは苦い顔をして、器用に離れてく。
僕は君に声をかけてた。体が勝手に動いてた。
君は涙を浮かべてて、見るに耐えなくて。
とりあえず君を守るため、壁に手をついてた。
その次の日から君は、男が嫌になり。
それでも僕の事だけは、信じてくれていた。
最近こんな日常が、何か不安になる。
毎日僕は君とだけ、一緒に帰ってた。
素直でまっすぐ、可愛い君に愛しさ感じてた。
ある日僕は耐えきれず、想いを口に出す。
「好きだ」という単純な一言、それしか言えないで。
顔は赤くて、足は震えて、格好悪い僕で。
そんな僕の告白を、受け入れてくれた君。
ありがとうとか、やったー!とか、色々言ったけど。
言いたいことはやっぱ一つ。一生愛します。
最近こんな日常に、何かを感じてる。
まあまあとしか言えないテスト、テスト勉強を君として。
何をやっても平均的な、僕を選んでくれた君。
君と過ごす日常が、何よりも楽しい。




