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卯月神
卯月の初め、月の神様卯月神が現れる。
「ふぁー、竜樹久しぶりね?あれ?竜樹以外にも人がいるじゃない。何かの間違いじゃないのかしら?」
卯月神は桜色のヒレを身にまとった美しい女人だった。みたことが無いような美しい方だった。
「恐れながら卯月神お戯れが過ぎるかと。こやつらは部下です。ちゃんとした」
いつもの竜樹様ではないかもしれない。言葉づかいも表情も。
「あらあら、そんな言い方は無いんじゃないかな?竜樹?貴方は昔から私のこと嫌いだもんね?しょうがないのかなぁ……」
やっぱりそういうことか。
「わ、わたしは周 胡明と申し上げます」
「林 弓牙と申します」
「朱 夜雲と申します」
「ふぅん?……周 胡明君ちょっと来て」
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