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竜聖誕生
女人の官吏採用の話をしてから暫く経って、お腹の子は大分育ってきた。
「まま、この子もーちょと?」
大分、言葉を覚えた竜華は初めての弟か妹の誕生に浮き足だっていた。
「そうだね、もうちょっと」
「早く産まれればいいが」
「竜樹様、女人官吏採用の法整備はどうしたのですか?貴方は仮にも一国の皇帝なのですけれど」
「だって……」
「だってじゃ……うっ」
「蝶っ?竜華人を」
「うんっ」
其からまもなく産まれた子は予言の通りの男の子だった。
「そうだな、この子の名は……」
「この子の名前は……?」
「な~まえは~?」
「竜聖だ」
竜聖と名付けられた子はやがて一国の皇帝になるだろう。
聖なる名を持って一国を治めてほしい。
「よろしくねっ!竜聖」




