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手紙

今わたしは斎花率いる女官達に怒られている。曰く『皇后様になんてことをおっしゃるのですか‼』ということらしい。

わたしが最後に呟いた言葉は皇后様には伝わっていないが斎花達には聞かれていた……らしい。

「た、多分ね。位を廃される訳ではないけどいつか後宮ここを出ていく気がする」

「しかし、其では……」

本当は分かってた。母がわたしを後宮に入れたがっていたことを。叉喜さき美笠みかさといった妹ではなくわたしを。

家督はどうするのだろう……?お婿さん貰うのかな。

「まるで他人みたいじゃない」

「手紙出して差し上げたらいかがですか?」

「そうねー」

たまには良いかも知れない。



「書けない……。なに書いていいかわからない……。」



拝啓 叉喜、美笠

元気でしょうか?わたしは元気です。思って居なかったけど貴妃の位を頂きました。貴女達はどう思う?きっと大姉様には似合わないって笑うのかな。それとも家督相続を押し付けやがってって怒るのかな?いずれにしてもわたしは家督は継げない。本当は数年官吏をしたら実家に帰るつもりだったのにな。惜しいことをしたかも知れない。もう2度と会えないかも知れないから……。無理して良いお婿さん迎えなくて良いからね。貴女達の好きなようにしてください。後お父様とお母様のことをよろしくね。

さようなら

胡蝶


「書けた‼」

「お嬢様、本当に此れで宜しゅうございますの?」

「ええ、現状では一番よ。此れが」

「畏まりました。届けさせておきます」

「……よろしくね」

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