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軍部
初めてそこに足を踏み入れた。結構気楽に。麒麟隊の長官だと名乗った邑冬李。御前試合で解説してたお人である。
「邑様……あの」
「取り敢えず様付け辞めようか?胡明さんのほうが身分的に高いですし?」
あのときのテンションはどうしたのやら。本来の彼は随分と気さくならしい。
というのは置いといて。本題である。というかこの本題を避けるために現実逃避したんだっけ。ということを思い出した。要らない思考のループである。
軍が腐敗しているとは嬰将軍に御前試合の時に聞いて知っていた。でも、これほどだとは思わなかった。
酒・葉巻・酒・酒……あとは酔って倒れた下級兵達が転がっているだけ。
「取り敢えず……」
「は、はい」
「どうしてこうなったのかは置いておきます。こいつらの教育から行います。酒と葉巻を回収。捨ててください。良いですか?」
「イエス、サー」
「お前らーーー‼起きろーーー‼」
此れが後に正史に名を残す改革(?)の始まりである。




