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成り上がり物語~girl but boy~  作者: 羅季
官吏2年目編
24/70

再開を誓う

今日から官吏2年目編開始となります。引き続きよろしくお願いいたします。

陛下に命じられて此処 神降省を去る日が刻一刻と迫ってきた。本当は離れたくない。でも離れなければならない。この矛盾が私を追い込んでいく。そしてわたしの2年目の春が始まる。


卯月神様はあいからわずお綺麗だった。

そして卯月神様の御前には……仏頂面の竜樹様。すれ違ってた2人を仲直りさせようと強制的に竜毅様を連れ込んだ結果である。とは言うもののわたしはこの件については口を挟む気はない。

という訳でずっと進展はない。


「な、なあ。竜樹。お前は私を恨んでるのだろう?それで今まで避けていたのであろう?」

其は間違えですよ‼って本当は言いたい。でも言ってはならない。分かっているんだけど。言いたくなるのはなぜだろうか?

「卯月神様こそ、避けていたでは御座いませんか。何をおっしゃいますか」




「「そんなことない‼」」


「私は」


「俺は」


「お前のことを」


「卯月神様のことを」


「「愛しています」」


「「勿論恋愛的な意味じゃなくて」」


結局のところ、卯月神様と竜樹様の仲は抜群に良いのだろう。これほど息が合っているのだから。


「胡明。……ありがとな。私と卯月神様はすれ違ってただけだった。ちゃんと2人で話し合っとけばな」

いいえ。わたしは、わたしは何もしておりません。ただ其処に、側にいただけ。


「胡明。ちょっと話したいことがある」

「わかりました。卯月神様」



かつて私の近くにいた女人の話しをしたな。其奴の名をな。思い出したのだ。そして其奴はな、確かにお前にそっくりなのだ。なぜなら……なぜなら其はお前の母親なのだから。しゅう蝶明ちょうめい。それがその女人だった。



予想外の展開になった。まさかお母様がそのようなことをしていたなんて。少し混乱していたわたしに卯月神様は手を伸ばして……何故かわたしを撫でた。子供じゃないのにとか思ったけど今は甘えておくことにした。





「それでは、今までありがとうございました。またご縁が有ったら戻ってきます」

「そうかよ。頑張ってください。胡明様」

「頑張れよー、胡っ君?」

「もし、戻ってきたら話しがある。其まで待っているからな」

三者三様の送り出しかたを背に私は神降省を去ったのだ。

(それにしても竜樹様は最後何が言いたかったのだろう?)

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