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彼の人
竜火視点です。
ずっとずっと思い続けていた。今の皇后の姉のことを。
あれはまだ朕が15のころ。彼の人もまた朕と同じくらいの年だった。当時後宮に女人は何千と居ようとも、官吏で女人は只の一人も居なかった。そして今も。暗黙の了解としてまかり通っている。
しかしと思う。今、朕の前にいるのは女人だろう。周胡明と紹介されたのは彼の人とそっくりであった。そっくりであるが好きになってはならぬ人だ。彼の人と皇后、そしてこの娘……
周胡明。御前試合で優勝してから各軍、白虎隊、朱雀隊、玄武隊。そして孤高の存在青龍隊。唯一にして絶対の麒麟隊からも。ここまで言われたら君主として周胡明を移す必用がある。例え息子に反対されたとしても。
たぶん朕は周 胡明のことが好きなのだろう。認めるには少々頭のいたい内容ではあるが。
嗚呼、この感情を知ったら彼の人は、皇后はどう思うのだろうか……?
後は人物紹介を投稿してこの章ー『官吏1年目』は終わりになります。




