かつての記憶
霜月。寒いんだか、涼しいんだか分からなくてやっぱり寒い。綺麗なのは葉の紅、黄ばかり。
「紅葉は綺麗であるなぁ。のぅ、夜っ君?」
「や、夜っ君ですか……」
「ぷっ、ぷははは。夜っ君。懐かしの名前じゃないか!ちっちゃい頃は良く夜っ君って呼んでたのに今じゃとんと言わなくなっちゃったんだから。ね、夜っ君?」
や、夜雲。睨み付けても事実じゃないか。事実なんだからさ。
「ねぇねぇ夜っ君。きょうはどんなおあそびしようか?」
「そうだなぁ~。けんをつかったあそびをしようよ。ぼくちちうえにおこられちゃったんだ。だからさ、胡っ君がぼくのことをきたえてよ。ぼくちちうえみたいにりっぱなひとになりたい!」
「もう、しょうがないなぁ。わかったやろうか」
其れから数年後、夜雲は武芸に長けることがついぞ出来なくて自らの家を追われた。
「其れは……。良かったのかい?本当に自分の家を出ることが夜雲君 、君の幸いになるのかい?」
「当時俺は胡明に嫉妬してたんです。武芸も学問も何を遣らせても勝てなかったから。だから逃げたんです。自分の運命から。家を出たことも後悔なんてしない」
自分の人生は自分のものだから
夜雲のこの時の詞はこの後の胡蝶とその子供たちの人生の道しるべとなる。
胡蝶と夜雲の昔の思い出編(作者勝手に命名)でした。昔の思い出は誰にとっても良いものに違いない。そんな感じで書きあがった話でした。色々布石ですねー!はい。
次回はまたまた布石。異文化交流編(作者以下略)です。
活動報告にSSについてをのせております。此方は7月22日迄となっております。詳細を確認の上、参加してくだされば嬉しく思います。
読者の皆様に楽しんで頂けたら幸いです。よろしくお願いします。
では来週お会いしましょう。それじゃ、また。




