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農村
「……なぁ、胡明様はあっさり農村行きを決められたのは何故ですか?貴方はその様な場所行きたがらないような気がしてました」
そう……其は
「わたしの母はまごうことなく周本家の一人娘です。でもね、父はそうでは有りません。貴方は軽蔑するかも知れませんがわたしの叔父は農家ですので」
「そうか」
暫くの沈黙。
わたしと弓牙が視察を命じられた農村は中央から1日の距離に有った。
報告書によれば、今年は貧作。米に害虫が付いたのか今年の米のとれ高は悪いそうだ。しかし……
「……これ嘘ですよね?明らかに今年は豊作じゃないですか」
報告書と見た感じの取れ高。何か良からぬ不正をしているのではないか。
ゆゆしき事態を前に風は静かに吹き抜けていく。
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