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成り上がり物語~girl but boy~  作者: 羅季
官吏1年目編
12/70

若葉

桜がちり、新緑が芽吹く


桃色が黄緑色にかわる


さあ、皐月神のお出ましだ




長いような短いようなそんな時を過ごした卯月。次は皐月神のお世話に弓牙が上がる。

ばっと見た皐月神は整った顔立ちをした男神だった。卯月神様と同じようにわたしが女人とバレませんように……。


「なにかあったのかな?お前はとっとと卯月神様の報告書かけ。今月中」

「はぁい」




後悔それにつきる。何で卯月神様にはわたしのことがわかったのだろう?皐月神様にはバレませんように……。


コンコン


ん……?ノック?


「胡明君、大丈夫か?煮詰まってるのだろう?」

「竜樹様……」


「竜樹様、何故わたしを卯月神様に仕えさせたのでしょうか?わたし以外にも人はいたはずですよね。何故……?」


ふぅ


溜め息……?どうして……?


「昔な、喧嘩したんだよ。つまらない事で。卯月神はまだ許してないんだ。謝る機会もくれない。まぁ、避けてるってのも間違いじゃない。押し付けたのかもしれない」


二人とも許しを求めてるんだ。求めて、でもすれ違ってる。


「卯月神様は、竜樹様のこと許してると思いますよ」


何故なら彼女も贖罪の機会を伺ってるから。


「そうか」

暫く沈黙が流れる。でも、嫌な沈黙ではない。


「出来ました、報告書」


「……ありがとう、胡明君」

「お礼を言われることは有りません」

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