若葉
桜がちり、新緑が芽吹く
桃色が黄緑色にかわる
さあ、皐月神のお出ましだ
長いような短いようなそんな時を過ごした卯月。次は皐月神のお世話に弓牙が上がる。
ばっと見た皐月神は整った顔立ちをした男神だった。卯月神様と同じようにわたしが女人とバレませんように……。
「なにかあったのかな?お前はとっとと卯月神様の報告書かけ。今月中」
「はぁい」
後悔それにつきる。何で卯月神様にはわたしのことがわかったのだろう?皐月神様にはバレませんように……。
コンコン
ん……?ノック?
「胡明君、大丈夫か?煮詰まってるのだろう?」
「竜樹様……」
「竜樹様、何故わたしを卯月神様に仕えさせたのでしょうか?わたし以外にも人はいたはずですよね。何故……?」
ふぅ
溜め息……?どうして……?
「昔な、喧嘩したんだよ。つまらない事で。卯月神はまだ許してないんだ。謝る機会もくれない。まぁ、避けてるってのも間違いじゃない。押し付けたのかもしれない」
二人とも許しを求めてるんだ。求めて、でもすれ違ってる。
「卯月神様は、竜樹様のこと許してると思いますよ」
何故なら彼女も贖罪の機会を伺ってるから。
「そうか」
暫く沈黙が流れる。でも、嫌な沈黙ではない。
「出来ました、報告書」
「……ありがとう、胡明君」
「お礼を言われることは有りません」
ブックマーク・感想・評価等々よろしくお願いします。




