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永遠の謎

作者: 奈那弥

分かり合えないわ、私達


噛み合わないのよ


微妙に何かがズレている


認識とか解釈とか


まるで見えてる景色が、違っているようじゃないの


歩み寄る気なんて、さらさらないのよね


何を考えているのか、さっぱり分からない


常識と非常識が、全く逆なんだもの


モラルや理性や道徳が、人類共通じゃないなんて


いったい何が違うって云うの?


脳の仕組み?

DNAの塩基配列?

人種?

民族?

風土や因習?

宗教?

水・空気・太陽の恵み?

古から脈々と受け継がれている血の為せる業?


翻訳機が発達した現代だって、細かいニュアンス迄は訳せやしない


繊細なものなのよ、言葉って


血塗られた歴史や過去は、時の為政者が次々と書き替えるから、始末に負えない


悪意や嘘や捏造で真実は封印され、解こうとする者すべてを複雑怪奇な闇へと誘う


争わないなんて綺麗事、今更信じる事は出来ない


何時まで経っても、分かり合えない私達


永遠の謎

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