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或る世界の軌跡  作者: 蘚鱗苔
4 幕間 動乱
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 「なぁ、この船はどこに向かってんだ?新大陸とかいってはいるがよぉ。」

 「知ってんじゃねぇか。」

 「いやいや、目的さ、知らんのさ。」

 「そりゃ、大陸を征服して人が住む場所を増やすためだろうがよ。」

 「そりゃぁ知ってるさ、だからこんだけ人いるんだろ?」

 「3000人、よく集めたさね。知ってるか?」

 「教団長だろ?知ってるさこんだけ有名になりゃあ。」

 「もう7日缶詰ときたもんなぁ。」

 「オルケー教を広げるため、良い名目なもんだなぁ。」

 「飯食ってるんだから文句言わんときな。しっかし、魔法帆船で15日たぁ、遠いこったぁ。」

 「俺ぁよく仕組みがわかんねぇんだが、風があるときゃ帆、MPあるときゃ風魔法ってかぁ?」

 「あぁ、普通の船より2倍は早いってぇ話さ。」

 「あー女はいるかなぁ。」

 「男ばかりだもんなぁ、これで女いなかったらどうすんだろな。」

 「外から見ただけいうしなぁ、どうすん、強いモンスターばっかだったらさぁ?」

 「そりゃ天下の護衛騎士団様のおでましさぁ。」

 「そりゃそうか、はぁええ女いるといいんだがなぁ。」

 「本当それさな、隣の奴さマスかきやがってさ。ちったぁ我慢しろってぇ話だよ。」

 「うわぁーそれは災難だな、労働が少ないんが問題だと思うんよ。」

 「疲れて寝るだけのほがマシだな、うん。」

 「いい暇つぶしないんかね、もう雲の数数えんのも飽きたわ。」

 「腕相撲でもするかい?」

 「よしとくわ、アンタレベル90やろ?俺50しかないんで歯が立たないっすわ。」

 「いやいや力に振ってるわけない、基本体力だぞ?」

 「死んだら元も子もないもんなぁ、これでうまくいきゃぁ土地と金だろ?」

 「それと名誉もついてくるぜ。」

 「こりゃ女喰い放題ってわけだぁ、いい商売だよ。よかったわ志願しといて。」

 「うちは妹に泣かれてな、兄ちゃん、会えなくなるん?ってなぁ。」

 「うわーアンタ似の妹とか嫌だわぁ。」

 「お?何だと?やんのか?」

 「いいなぁ、暇つぶしにいっちょやるかぁ。」


 「ふぅ、はぁ、いい汗かいたなぁ。」

 「いい拳持ってんじゃないか、よくもそれでレベル50だ。」

 「これが必殺技や、こりゃモンスターいても一発すなぁ。」

 「何を馬鹿なことを、あはは。」


 「そいや、アンタディセ生まれだっけか?」

 「ん、まぁそうだがなんか?」

 「90まではどうやってあげたんか?ダンジョンかい?」

 「そうやな、なんか前2人組いてさ、踏破したんよ。そしたら階層が増えたんだよ。今まで30階層くらいしかないんが100階層近くまでできたっぽいんよ。」

 「レベル高いんけぇ?」

 「そりゃそうさ、Bランク近辺でもいい感じって話さ。」

 「そりゃぁまた極端な、俺もいきゃぁ良かったわ。」

 「ヴァレヌか、出身地、そうだよな?」

 「そうさ、良い街さ、良い街になったわ。」

 「それ変えたっていう噂の男はどうなったん?」

 「あぁ、ルートな。」

 「そんな名前なんか。」

 「まぁそれも偽名ってか本名じゃないんよ。本名は誰も知らんさ、本人以外は。いや、お嬢なら知ってるかもしれんがなぁ。」

 「そりゃ一緒にいたって噂の女の子かい?」

 「そうそう、それにしても“8翼”入りしたって話さ、もっと仲良くなっときゃよかったわ。」

 「今は何だっけ。」

 「何が?」

 「名前よ、名前、通り名ヴェルトってんは知ってるが。」

 「逆よ、逆。名前ヴェルトって与えられたんよ確か。通り名は何だっけか、“四色”だっけか。」

 「あぁ、そうそうそれだそれだ。赤青緑黒だっけかぁ。」

 「そうそう、また会ってその由来聞きたいわ。何故なんだろな。」


 「んあぁ、そろそろ休憩も終わりか。」

 「いやぁ休憩っつうのはもっと短いこと言うんよ。これじゃなぁ。」

 「帆しまうだけが仕事じゃぁなぁ。」

 「行くか。」


自分の完全に趣味で初めたこの小説、おかげさまで年内までずっと更新できました


ありがとうございます


そして来年もよろしくお願いします

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