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或る世界の軌跡  作者: 蘚鱗苔
1 召喚、地固め
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忙しくて時間がとれなくすごく短いです

 明朝、朝食をとり、いつも通り装備を整えて宿を出る。朝食を6時に摂り、そこから準備したので恐らくちょうどいい頃だろう、ギルドに着くのは。歩き出す、今までパーティーで行動したことは2回、ツィアー達とランツの時、片手剣使い、タンクの役割と思って構わないだろう。しっかり止めてくれるだろうか。また、近接戦闘ということでガルムと連携がうまく取れるだろうか、正直無理な様だったら別れよう、どちらが大切かなんて言うまでもない。そう考えて歩くうちにギルドの前まで。


 「遅い、貴方女の子待たせるなんて男失格よ?まぁ、今回は大目に見てあげるわ。」

 どうやら既に待っていたようで、何とも気の早い女の人だ。昨日とは違い、武器を装備している、左手に盾、右手に片手剣。この世界には、右手で盾を持つ人と左手で盾を持つ人の2種類が居て。おそらくそれぞれに意味があるのだろう、たとえば動かしやすい利き手側に命を左右する可能性のある盾を装備する、剣を扱いやすい利き手で装備する、という意味だったり、心臓を守りやすいという意味で左手にしていたり。どちらにしろ、片手で持てる程度の盾、またもう片方の腕には武器を持つという特性上大きなものは装備できない、故に敵モンスターの引っ掻き攻撃や武器を使っての攻撃を防ぐ、若しくは簡単な魔法を止める程度にしかならないだろう。当然盾は鈍器としても使うので攻撃もできて防御もできる素晴らしい武器、と言われればそうなのだが。

 彼女が盾をどう使うのか、まぁどちらでもいい。あまり彼女には自分は期待していない、彼女、つまり盾役に依存した戦い方に慣れてしまったら後々困るだろうから。


 「今日はどの依頼を受けるのかしら?」

 ギルド内に入り、依頼を吟味していると、

 「特にきめてはいない、適当な討伐依頼を受けようと思っている。何かご要望でも?」

 「ないわ、しいて言えば虫は嫌よ。」

 「報酬は山分けで構わないか?」

 一番重要なポイントは先に釘を刺しておくことにする。パーティーだろうとソロだろうと、パーティーの人数が2人だろうと100人だろうと、関係ない。1つの冒険者あつかい、何がいいたいか、同時に受けられる依頼は2人でも6つだということ。故に報酬は山分け、別れるまでずっと。

 「問題ないわ、そうね、これとこれとこれの3つを受けたいわ。」

 「ふむ、そうか、なら俺はこの3つを選ぼう。さぁ受注してしまおうか。」


 ・フォレストオーガリーダー2体の討伐 4銀貨

 ・フォレストオーガ10体の討伐 銀貨3枚大銅貨50枚

 ・フォレストオーガスメイジ6体の討伐 銀貨4枚

 ・フォレストセンチピード20匹の討伐 銀貨2枚

 ・センチピードロード1匹の討伐 銀貨2枚

 ・フォレストスティールビートル5匹の討伐 銀貨5枚


 「え、馬鹿じゃないの馬鹿じゃないのばっかじゃないの?虫は嫌っていったはずよ?なんで虫なんか狩らなくちゃいけないのかしら?」

 「近いからだ。フォレストオーガばかり殺していてもあまり為にはならない、幸いこの虫たちは妖精の住む地域のすぐ奥に生息している、すぐ帰ってこれる。いいじゃないか。」

 「それでも虫は、私女の子よ?こう見えても10代よ?」

 「ほう、それはおどろいた。俺も10代だが。」

 「なんなの、なんd「嫌ならそれで終わりだ。」

 そう告げると、諦めたように了承してくれた。虫は楽な、火魔法の相性がいいからだ、わりに報酬もうまい、良い敵。問題点が見た目もドロップアイテムすらも気色悪い、というところか。

 ちなみに虫を選んだのは、前述の理由は3割、あとの7割はあくまでいやがらせ。わざわざパーティーを組んでいるんだ、このくらいはしてもいいだろう。


 文句をぶつくさ言い続ける彼女を引きずりつつ、ギルドをでる。昼食はまだディセで購入した物が残っている、向こうも持ってはいるようで、買わずにそのまま村の外へ。


 片手剣と盾を装備した女と魔法使いの男、モンスター多数の珍道中が始まる。

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