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或る世界の軌跡  作者: 蘚鱗苔
7 北上-地球人と変革-
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 ヴァレヌの街を出る。結局昨日は平原でハイ・ゴブリンを狩りに勤しんでしまった。本当ならば他の場所にも言ってみようかとも思ったのだが、依頼を見てみるとほとんどが1泊しなければならないような場所ばかり。あとはハイ・ゴブリンを討伐するという依頼のみ。たとえば、ヴァレヌ歩いて半日強の場所にある地下迷宮の探索。これに一番近く、まだ踏破されていない旧時代の遺跡であるこの迷宮を目指す冒険者の寝床になっていることもヴァレヌが都市国家の体裁を維持できていることの助けとなっている。


 ただ、この日々のお陰でレベルは上がった。


 Name: アスカ

 Title:

 Unique Skill: <魔力増大>

 Skill: <召喚魔法レベル1><闇魔法レベル3><火魔法レベル3><水魔法レベル2><MP回復速度上昇><共通語><全能力強化><鑑定魔法><鑑定魔法妨害>

 Level: 177

 HP: 7500/7500

 MP: 39000/39000

 Constitution: 75

 Wisdom: 390

 Strength: 20

 Intelligence: 390

 Quickness: 35

 Bonus Status Point: 0

 Bonus Skill Point: 3


 Name: トリス(イミテーション・ハイ・ヴァンパイア)

 Title: <半死半生>

 Unique Skill: <自己再生>

 Skill: <光魔法レベル2><吸血衝動><HP回復微><MP回復微><全能力強化><鑑定魔法妨害>

 Level: 124

 HP: 5000/5000

 MP: 5200/5200

 Constitution: 50

 Wisdom: 52

 Strength: 30

 Intelligence: 50

 Quickness: 30

 Bonus Status Point: 0

 Bonus Skill Point: 1

 

 テン(ヘルフレイムスライム) Level:171

 シェム(アンデッド・フェアリー) Level:172

 ガルム(ブラックウルフ) Level:170

 トリス(イミテーション・ハイ・ヴァンパイア) Level:124


 鑑定魔法妨害、はたして自分では効果を確認することはできないが、恐らく効果は発動しているのだろう。ただ心配事としてはトリスに鑑定魔法を使ってみると何故かステータスが見えた、これはどういうことだろうか。恐らく所持モンスターであることが関係しているのだろうか。


 ヴァレヌの街から出て北西に。湖までは1時間もかからない、出発時刻の正午までには楽々間に合うだろう。忘れ物はない、やり残したこともない、北上するだけ。船旅の最後は湖北部の港村になる。そこから魔の谷、人族最北の地まで2000キロ弱。国は2つ分。遥か遠く、また歩きであれば60日、いや70日はかかってしまうだろう。それに生息するモンスターも自分では対応しきれないクラスのものが出てくる危険性が高い。故に馬車で行こうと思っている。乗合いの馬車、その港村から出発し、所々経由しつつ魔の谷、そして遥か東ウィステリア皇国皇都まで行商をしつつ進む馬車。3台編成で進むそれはちょうど到着するごろに村に回ってくるそう。それを使えば30日もかからずに辿り着くことができるそうだ。その分価格も高く、昨日その分の金を必死に稼いだが。問題点はトリス、面をしているとはいえ上手くごまかせるだろうか。最悪人付き合いの悪い雰囲気の良くない2人組を演じるだけなのだが。


 港に辿り着く。家々が十数件立ち並び、1つの村の態を成している。ここはヴァレヌが管轄する村の1つ。ここは海産物の養殖、漁、そして海上貿易及び輸送を担っているそうだ。農業を担当する村、狩猟を担当する村などヴァレヌは街の周りに村をいくつか所持している。そこで都市国家の維持の為に必要な食糧の生産なり、金銭の獲得を行っているらしい。

 港の受付にて予約の確認をし、船に乗り込むまでの少しの間村を回る。小さな村、海産物が売られている市場に辿り着くのは非常に容易なことで、そこで海藻の干物、魚の干物を購入する。生でもいいのだが、処理してあったり水に戻すだけの乾物のほうが楽だろう。魚醤も手に入れることができた。おかげで野営の際の食糧にもかなりの幅が広がるだろう。

 船に乗り込む。少し大きな船、申し訳ばかりの小さな屋根が付いた屋形船のようなかたち。乗り込むのは自分たちを含め10人ほど。冒険者が5人、そして農民のようなのが3人、商人のようなのが1人、よくわからない人が1人。互いに言葉も交わさず、木の板が敷かれた船底に座り込む。早くも寝始めている人もいる、各人が思い思いの時間を過ごす船旅。危険もあるにはあるが、船がだいたいは避けていく。

 この船は帆船ではない、当然モーターがあるわけではない。ではどのようにして進むのか、家畜となったモンスターに牽引してもらうのだ。ホースドルフィン、低級最上位の水生モンスター。馬のような体つきを持つ4本足の海豚。それ5匹に牽引されて船は進む。


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