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エルフの森

さて。あの激辛カレーをなんとか食べて(といってもかなり残ってるので近所の人に配るのだが)、ゲームだゲーム。





ログインすると、ログアウトした場所でリエラが待ってくれていた。



「あ、白兎来たね。……えっとね、白兎。行きたいところがあるんだけど……」

「いきたいところ?」

「エルフの森ってところで……なんとなくだけど行きたいんだよね」

「なんとなくで……まぁ、いーけど」



僕らはその森へと向かった。





エルフの森へと向かっている最中、とある人影が見えた。



……えっとー。黒髪でー……青い目、あと凄くおっぱいがデカい。耳も尖ってる。

あとなんか水着みたいな際どい服着てる。



「あれがエルフだと思うよ。……エルフは基本敵対的だから気づかれないように」



そっと、そーっと逃げようと……。

……あれ、足元に石ころが……(カラコロ)


エルフはこっちを向いた。



「あっ」

「あっ」

「……닌켄!?」



エルフはゆっくりこっちに向かってきた。



「な、何してんのさぁぁぁぁ!」

「ごめんってぇぇぇ!」

「난테니케룬테수가!?」



エルフは走って追いかけてきた。



「わぁぁぁなんかいってるこわい!」

「아소피마쇼우요! 와다구시기겐나히도차아나이요!?」



エルフはずっと追いかけてくる。

タスケテ……タスケテ……。



「……あっ白兎! こんな時にいい魔法があったんだった!」

「はやくつかってぇ! つかまるまえに!」



リエラが魔法を放つようだ。

なんという魔法だろう。



「ブレインウォッシュ!」

「난테에에에에에에에에에에!?」



エルフは倒れた。

死んだかのようにピクリとも動かない。



……と思ったら、立ち上がった。

なんか薄目で、舌を出してるけども。



「……た、多分……成功……?」

「ブレインウォッシュ……せんのー? なんであんなかんじに……?」



洗脳で……なんで舌を出すようになる……?



「えーっと、ブレインウォッシュは使用者の好きなように洗脳できる魔法で……」

「つまり……ずっとあっかんべーしてるのは……リエラのせーへき……ってこと?」

「性癖じゃないよというかそんな性癖ないよなんで出てるんだろうね」



まぁいいや。会話ができるかどうか。



「こ、こんにちは?」

「こんにちは。わたくしに何かご用でしょうか?」

「かいわはできるっぽい」

「なら良かった。……というか名前は?」

「わたくしの名前はフィリカでございます」



ま、とりあえず……

フィリカ がリエラ の仲間 に加わった!



「……とりあえずフィリカ、テレパシーを覚えて」

「分かりました」

「テレパシー……?」



テレパシーって何ですか。

何のために覚えるんですか。



「いつでもどこでも会話できる魔法ってこと」

「なるほど」



便利な魔法だろう。多分。





エルフの森へと入ると、割と近くにエルフの集落らしき物があった。



「エルフは同族に対しては別に何かしたりはしないから、フィリカをけしかけて盗み聞きしよう」

「なるほど」



「……よしフィリカ、あのエルフとそれらしく話して、その内容を俺と白兎にテレパシーで伝えてくれ」

「分かりました」



リエラが指さしたエルフも際どい格好だ。

上半身は水着みたいな感じで、下半身はバカ広いスリットのスカート。

下着すら……うん……つけてなさそう……。

なんだよこの集落は……?



と、とりあえず様子を見ておこう。



『あっフィリカ、どう? 人間は見つかった? ……というかなんで舌出してんの?』


「見つかってないって言うんだフィリカ」



リエラが指示をする。



『それがですねラルカ……成果はなくって……』

『そっかぁー。まぁいたとしても会話もできないしなぁ……。いつも逃げられる……。あと何で舌出してるのって』



あのエルフはラルカというみたいだ。



「……あれ? 意外とエルフって友好的?」

「ま、まだわかんないよ……」


『……はぁ。人間といつになったら仲良くなれるのかな』

『それは分かりませんね』



……あれ、友好的なのかな?

まぁエルフって敵対してるイメージはないからね。



……って、ん? どしたのキノコン。

あ、出たいの? いいよ?



「……ってちょっと!? どこに……!」


キノコンは飛び出して、ラルカ? に向かって行った。えっ何する気なの!?


『……何なのあの茸……?』

『分かりません』



キノコンはラルカ? に飛びかかる。

何してんの!? 僕もキノコンを静止しに動こうとした。



キノコンはラルカ? の頭に乗っかり、融合するかのようにくっついた。

もう手遅れそうで止められなかった。



『うわぁ!? なんか分かんないけど何かが頭に埋め込まれてるぅ!?』


「あー、えっと、もう会話しなくていいよフィルカ」



言い方……いや待って、リエラは人の心とか無くなったの?

……いや、僕もあるとは言えないが……。



『……』

『なんで急に黙るんだよフィルカぁぁ!? 助けてぇぇ! ぐわぁぁぁ!』



キノコンの茸部分はラルカ? の身体に取り込まれたかのように消えていった。



おめでとう! キノコン はエルフ の体を手に入れた!



めでたいかな……? というかそっち系の要素もあるんですかこのゲーム……?



ま、まぁとにかく、キノコンはラルカ? の体を乗っ取ったようだ。



「……キノコン……なんだよね?」

「そうだよ! あ、テレパシーを覚えておきますね?」

「……あぁ……。うん……」

「百合……」


キノコンは抱きついてきた。

あの、下着を着てください。女性として大事すぎる部分が顕になってもいいんですか?

いいんですね? 僕みたいな頭お花畑の男に襲われても良いんですね? ……僕女になってたわ。



あとリエラよ。僕は百合の間に挟まる男だぞ……あくまでどちらかといえばだけど。

そんなことした覚えはないけども。

ま、百合の間に挟まるのは殺意沸くけどね。



「……えっと、その……大丈夫ですか?」

「……おっぱいきになる……はなれて……」

「そうですか? でもボクは気にさせたいので!」

「……」





いつもの集落に戻ろうとしていたら、なんか水着の女の子が木の上にいた……。



あ、猫耳あるし長いしっぽもある。

茶色い髪に、藍色の瞳。あとおっぱい。



「……にゃ!? フィルカにゃのにゃ!」

「!?」



猫はフィルカに飛びかかる。

猫はフィルカを抱きしめて喜んでいた。



「久しぶりにゃ〜!会いたかったのにゃ〜!」

「……」



猫はこちらを向いた。



「で、人間がいるなんて珍しいにゃ! わたし人間に使役されるのを夢見てたのにゃ!」

「えっ……あっ……はい」

「あ、どうせならフィルカを使役してる方がいいのにゃ!」



猫 がリエラ の仲間 に加わった!



「わたしはルアクっていうのにゃ! よろしくにゃ!」

「……」



……リエラよ。どう見ても視線がルアクのおっぱいに向いてるんだけど。……絶対リエラのおっぱいのほうがデカイでしょ。何で見てるのさ。


「……あ、白兎。もう9時半だから寝なさい」

「……えー」

「寝なさい」

「はい……」



僕はログアウトした。





ログアウトしたら、眠気が襲ってきた。

それじゃ、Gute Nacht。

フィルカ 女 169cm G 黒髪碧眼

風 LV30 魔法使い(メイジ)

洗脳されて舌を出してるエルフ。

特殊能力:不死、知識

魔法:ウィンド、テレパシー



ラルカ 女 174cm F 銀髪黒眼

水、雷 LV35 槍使い(ランサー)

キノコンに乗っ取られた哀れなエルフ。

特殊能力:不死、知識

魔法:ウォーター、エレキ、ゲヴィターシュペーア、ウォール、テレパシー



キノコン 男 34cm 無 LV2

特殊能力:複数寄生

魔法:なし



ルアク 女 163cm F 茶髪黒眼

無 LV28 戦士(ウォリアー)

可愛い猫。

特殊能力:聴力

魔法:ニードル、テレパシー



最初のエルフの言葉はハングル表記ですが韓国語ではありません。日本語です。また、激音を濁音としていますので韓国語のハングルと発音が少し違います。気になる人は自分で解読してください。

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