魔法:ライトの習得
……さて。あの色々おかしい夕飯を終え、自室。
「……よし。やるか 」
僕はゲームにログインした……。
◇
さてさて。まだ僕は魔法を覚えていない。
魔法の習得方法について説明しておこう。
敵を倒すと経験値が貰える。これはよくあるだろう。経験値が一定の値になればレベルが上がる。これもよくあるだろう。
レベルが上がるとき、スキルポイントというものが手に入る。それを使うと魔法が習得できるのだ。
「……ってゲーム〇ィズで書いてた」
そう。あくまでもネット情報だ。
しかし間違ってる可能性は低いだろう。
よし!まだ見ぬ敵に向かって全速前進Да!
◇
スライム が現れた!
しかし……
「……この杖……打撃武器になるのかな?」
魔法は覚えていない。
だから……攻撃方法は基本的に、助けてーと言うか何かでシバくしかない。
「……そんなときに助けてゲー〇ウィズ!」
攻略サイトを見て武器がどうとか見る!
……っと?なになに?
希望の杖 攻撃力:情報不足 魔法力:情報不足
属性:炎?光? 入手方法:魔神の塔最奥到達
ランク:☆6 耐久力:なし*¹
効果:情報不足
*¹☆6の武器は壊れない。
……情報不足……?
やっぱヤバい武器だったよこれ……。
「と、とりあえず壊れないのなら打撃攻撃でもいけるっぽいね、おりゃ!」
杖を振り下ろす。
思ったよりも空気抵抗が凄い。
……が、難なくスライムを撃破した。
……ってうわ。スライムがなんかめちゃくちゃ怖いことになってる……。
倒したから溶けて消えていくはずなのに溶けずに戻ろうとして……を繰り返している。
「ば……バグ……?」
……スライムがシテ……コロシテ……と言っていそうに動いている。……知らなくて……ごめんね。
「……どうしよ……触ってみるかな……?」
経験値も入らなかったので、とりあえず触ったりとか試してみよう。
「……えっわっ!?」
触った途端、スライムは青白く光りだした。
……うっ……脳内に何か……。
スライム が仲間になった!
経験値(12EXP)を獲得!
「……あ、仲間になったの?」
「!……!」
「……さっきはなんかごめんね……?」
「!……!」
何か喋ってるかのように跳ねるがよく分からない。
「……って、頭の上に乗っからないで」
スライムは頭の上で寝始めた。
しかし結構重い。
「……まぁレベルも上がらなかったし、敵倒しに行くか……」
……と思っていたら、何人かが苦戦している所を見かけた。
「かせいします!」
相手はゴブリン12体。
一方こちらは三人だった。
「はぁっ!」
杖を振り、攻撃。
ゴブリンはピクピクして……数秒後消えていった。
経験値(18EXP)を獲得!
レベルが上がった!
スキルポイントを2つ獲得!
「お、レベルアップ」
これで魔法が覚えられる。
……ま、まずは自分の属性の魔法だよね。
……あった!ライト……っていうのね。
ポイント2つか……。
白い兎 さんはライトを覚えた!
「ライト!」
早速ゴブリンに魔法を使う。
ゴブリンは一発で消えていった。
経験値(172EXP)を獲得!
レベルが3上がった!
スキルポイントを6つ獲得!
「さて、あとはにたいですよ」
「……え、あ、倒してくれないの?」
「いや……ぼくがぜんぶたおすのも……あなたたちのレベルがあがらないですし」
「……はぁいぃ……」
二人は渋々とゴブリンを倒した。
さて、まだ魔法を覚えられそうだ。
どれ覚えよ……!
◇
ファイア、アイスを覚えました。
こっちはポイント3つ使った……。