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魔王への道のり

街の北西方向に、謎に長い道があった。


「……?なんだろうこの道……」


先が見えないくらい長い。

先には何があるのだろうか。



かなり進んだ頃、道の先に光の階段のようなものが見えてきた。登った先に何があるだろうか。


右足から前に出し、登る。


段数は思っていたよりは少なく、すぐに上に着いた。


{魔王城-正門}


立派な門が建っていて、正面には天使のような人?が立っている。


「侵入者?それとも迷子?」

「……まぁ迷子……かな」

「じゃあ、私の経験値にしてあげるよ」


天使は浮き始めた。卑怯だぞー!


……いやこっちにも飛べるヤツらいるじゃん。

四人くらい。


「……じゃあニーア!初陣だけど任せた!」

「了解です。ご主人様」


ニーアは天使に狙いを定め、飛ぶ。


「ニュートロン・ラジエーション」


ニーアの手のひらから出た光の弾が、天使の胸を貫いた。


「ぐ……っ……!……ぁ」


天使はその場に倒れ、意識を失った。


門をくぐって進もう。



{魔王城-三の丸}


驚くほど魔王城なのに順調に進めている。

三の丸には、見たことがない敵がいた。


三の丸を守りし エケルハフター


……ドイツ語でおぞましいという意味。

その名の通りの見た目だ。


鼻は極端なくらい尖って、目は怖いくらい凹んでいる。しかも複眼が百個くらいだ。

顎はなく、首は手回し発電機のような構造だ。

胴体は洗濯ばさみが馬鹿みたいに連続して、その下に頭蓋骨。しかも全部神経と血管、舌を出している。

前足は2のような形をしており、後ろ足は毛のように貧相だ。尻尾はプロペラの形状。


……はっきり言うよ。気色悪い。


「……シテ……コロシテ……」


しかも、顔からそんな声を出すし、胴体の頭蓋骨も全部そう言っている。

本当に悲しい生き物だ。


「……分かった。でも容赦なくいくよ」


会話は出来ない。

理解してるかも怪しい。


「ニューク」


エケルハフターを倒した!


……あっけな。まぁいっか。



《魔王城-物見塔及び広場》


近くに高い物見塔がある広場に出てきた。

物見塔から、笛の鳴るような音がした。


笛が鳴り終わると同時に、広場に天使が集結した。


「なるほど。こいつが侵入者ね」

「……L-1yは要らない?」

「要らない要らない。魔王は知らないから。それに私ら魔王に忠誠誓ってはないし」


……え?さらに何かいるの?え?


「まぁでも、魔王からの命令だしね……。戦う必要はあるよ。侵入者さん。恨みもないしむしろ魔王倒してくれないかなと思ってるけど、足止めさせてもらうよ」

「望むところ!」

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