表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/55

黄陽の砂漠

街の割とすぐ近くに、その砂漠はあった。

しかし、かなり暑い。


「……暑ぃ……暑くて干からびそ〜……動いてるから暑いよぉ……」


……そういえば、ラーナは氷属性だった。

肌もひんやりしてて気持ちよかったしな……。


よしラーナ!出てきて!


「……ぁぁ、気持ちぃ……」


ラーナに抱き着いて涼んでいると、ラーナは背負いましょうか?と言う。

お願いしよっかな……。


私はラーナの背中に乗った。


「ぁーいいなー!私だって涼みたかった!」

「白い兎さんをいじめる気ですか?」

「……贅沢言いませんにやさん」


二人はそんなことを言っていた。

……さ、さて。ファイアドラゴンがいるのはもう少し進んだ場所らしい。

大きなピラミッドのような岩が目印らしいのだが……。


「あそこだよ」


岩が見えた。奥に、赤いドラゴンが見える。


砂山の鈍角 ファイアドラゴン


氷属性と火属性は互いに弱点である。

そのため、ラーナに万が一があったら怖いからラーナをしまった。


「……あ、あのー。私達ファイアドラゴン倒せないんだよね……。えっと……」

「だ、だからさ……。倒してくれない?」

「いい……ですけど」


私はドラゴンに向かって歩き出す。


ドラゴンはこちらを向いて威嚇した。


初っ端から本気出して殺るか。


(Scharla)(chrotes)(-Unheil)(sauge)


ドラゴンは口を開けたまま動かない。


じゃあ、強そうなアレを……。


(Die-He)(lligke)(it-ein)(er-Mil)(liarde)(-Sterne)!」


長い。略していいかな?……ダメ?そう……。


ドラゴンの周りに光の粒が出来て、赤や蒼、黄色に白など多種多様だ。


その粒はドラゴンに向かって衝突し、小さな爆発を起こす。一つ一つは弱そうだが、えげつない数の光の粒がある。


Auf() Wi()ede()rse()hen()


……何さ。言いたいことあるなら言ってよ。

……かっこいいじゃん。外国語で決め台詞。


ドラゴンは倒れていて、その場所に真っ白な卵と、龍の体の組織達があった。


……角とか、牙とか、鱗とか、皮膚とか、肉とか、骨とか、血の瓶とかが……。え?瓶はどこから……?


「……あのー。そんな速く倒せると思って無かったけどさ……。素材、持ってっていい?勿論卵は上げるからさ」

「……あ、はい……」


二人は卵以外を回収し、街へ戻って行った。

……卵、どうする……?


「白兎が孵しなよ。白兎が倒したんだしさ」

「……ドラゴンいるんだけど」

「知らないよそんなこと」


私が孵すのかぁ……。スライムは二人。ドラゴンも二人。あぁもう滅茶苦茶だよ。


私が卵に触れると、卵の色が変わった。


……ほんの少し、色が黒くなった。

正確には白色から薄灰色になった。


とりあえず、私らも街に戻ろう。



私は卵を抱えて見守っていた。


すると卵は揺れ始めた。速いにも程がある。

……すぐにヒビもできた。だからさ……。


ついに手が見えてきた。はえーよ。


その手はピンと伸びて……私の目に直撃した。


「うぇぁぁぁぁぁぁ!」


思わずそんな声を上げる。涙も出る。

痛いんだもん仕方ないじゃん……。


「……あ、産まれてる」


ドラゴンが生まれた。私を刷り込みで親と認識したようだ。


……だけどさ。最初から人型なの……?

女の子だし……。そこそこ成長してる。

……あと服を着ろ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ