表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/55

数的不利

……気を取り直して、今日の夕飯はカレーライス。コンセント抜かないでください。(?)


……しかし、黒菜が作ったにしては上手いな。

前カレー作ったときなんかルーが全く溶けてなかったよ……。それ逆に教えてほしいよ。


「……ご馳走様でした」


さて。ゲームする……けど、やる事は一つ。

謎のログアウト不可な状態……。これが他の人に起こっていないか調べる。

その場合なら公式に電話する。


……ググッたら、一番上に、なんかどこかで見たような人の配信が出た。

とりあえず見よう。


「ねぇ何でログアウトできないの!?」

「……視聴者、ガチで頼むから公式に言ってくれ……」

:どーしよっかなー?

:えー?やらせでしょ?


……終わってるなこのコメ欄。

まぁいいや。公式に連絡しておこっと。


「もしもし、Vast world of fantasy talesの公式様でしょうか?」

『はい。どのようなご用事でしょうか?』

「現在、プレイヤーのログアウトが出来なくなっているみたいでして……」

『……ほ、本当でしょうか?確認をしますので少々お待ちください』


一分程して、再度声が聞こえた。


『すみません。解決まであと一時間はかかると思われます。情報提供をありがとうございました』


……よし。さっきの人達のコメ欄に打っておこう。


白:公式に電話しておきました。これマジのやつらしく、解決まで一時間はかかるらしいです。

:マジ救世主キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!

:ぐう有能


「え……!ありがとうございます!視聴者の……白……さん?」

「……白さん以外の視聴者の株が下がりまくる」

:白さんの行動力がおかしいんだって……!

:ガチだと思わないって……!


さて。じゃあ私もゲームやりますか。

どうせ一時間超えてやるんだし。



ログインしたら、目の前にタマとヴィーフェがいた。


「……来たね白兎。私は今までないくらい怒っている。十年間以上の友人を……そんな風に扱うことに……って」

「……いや、白兎……くんなの……?成長してるし……。」


ヴィーフェは目を瞑って話していたが、目を開けると驚いていた。


「お米って凄いんだね。成長しすぎて肩が凝るよ」

「……二度とその顔見たくないとか言っておいて、私の顔を見ながら喋ってるじゃん」

「私は嘘つきだからね。そんな思っても無いことを言っちゃうんだよ」


私は、でも……と言って、背中を向ける。


「でもさ。私の個性を無理やり変えてきてさ……私は嫌いだよ。近衛坂さんのこと。長年我慢してきたけど」

「……確かに私は悪かったかもしれない。今思えばね。……ただ、今までも言い返す機会はあったでしょ。それに、ここまで言わなくて良かったでしょ……?」

「……言い返す機会が無かった理由は私を脅迫してたからだけど」

「脅迫は……して……!して……し……て……?」


タマが脅迫と思っていなくても、私には脅迫と感じていた。


「……でもまぁ。言い過ぎた自覚はある。八割本心ぶちまけただけなんだけどね。……でも言ったから撤回もできないし」

「……じゃあさ。ここでやり合おうよ。プライドをかけて、勝負ってわけ」

「……いいよ。どっからでもかかってきて」


私がそう言った途端、ヴィーフェが僕の目の前に来ていた。


「それじゃ、遠慮なく」

「……っ!?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ