更に幼女に……。
「……あ、白……い兎いた」
「? なに?……タm……ニンニクいり」
集落にいたら、タマと遭遇した。一応ネットリテラシーとかを意識して本名で呼ぶことは避けた。近くに誰かいるわけでもないのだが。
「どうしたの?」
「い、いや……ログインしてるのに近くにいなかったから探してただけ……だよ。別に一緒に居たかったわけじゃないからね?」
「……あ、うん。そうなんだ」
ツンデレみたいな事を言う。
やっぱりさ、なんか僕に対して重くない?
「で、職業も選んでるし……気づかないうちにレベル上がってるしで……」
「あはは……」
おっと。僕の現在のレベルは5である。
序盤のうちはすぐに上がるだろう。
「……というかそのスライムは?」
「さっきなかまにしたライ」
ずっと頭に乗ってきてるから少し重たい。
「……そういえば魔法覚えたんだよね?」
「あ、うん。ライトとファイアとアイス」
ライトはクールタイムが15秒と少し長め。
光属性の初期魔法らしい。
だけど僕の覚えている魔法で一番強い。
ファイアはクールタイムが7秒と少し短め。
火属性の初期魔法らしい。
一番使いやすい魔法だと思う。
アイスはクールタイムが10秒。
氷属性の初期魔法らしい。
……まぁ、敵を凍らせれる。
……おっと。属性とか言っていたけど全く説明していなかったね。
火属性は氷属性に強い。
そして相手が燃えることがある。
だけど氷属性と水属性の攻撃に弱い。
氷属性は火属性に強い。
そして相手が凍ることがある。
だけど火属性に弱い。
雷属性は水属性に強い。
そして相手が感電することがある。
だけど土属性に弱い。
風属性は強くなることはない。
でも妨害技が多い。
だけど土属性に弱い。
土属性は雷属性と風属性に強い。
魔法の種類が一番少ない。
だけど水属性に弱い。
水属性は火属性と土属性に強い。
回復魔法の大半はこの属性なんだ。
でも雷属性に弱い。
光属性は闇属性に強い。
でも闇属性の攻撃に弱い。
闇属性は光属性に強い。
でも光属性の攻撃に弱い。
無属性は……うん。
強くなることもないし属性に弱いこともない。
そして、僕の属性にあった核属性……とやらなんだけど……。
知らない。ググッても特に出なかった。
……じゃあ何故GUNMA点Pさんは知って……?
……というか、核属性の魔法ってどんなのだろうか……。核……。
原子の核だったり?
まさか核分裂とか核融合とか? 強くね?
「ライト……? てことは闇属性ではないんだね。覚えられないから」
「うん。あ、ひかりぞくせいはあるよ。……なんかわかんないぞくせいもあったけど……」
「……分かんない属性?」
「かくぞくせい……とかだったかな」
「……かく……?」
「うん。コアのかく」
「核……?」
やはり知らないようだ。
GUNMA点Pさんは本当に何故知ってるんだよ……?
「……核、核かぁ……。核兵器しか頭に浮かばないんだけど?」
「たしかに」
◇
タマは武器を買いに行った。
すると、誰かに話しかけられた。
「……ん? もしかして……シロ?」
「ん? まさかそのこえ……リリィ?」
「正解。まぁ名前はレーゼにしてるけど」
リリィと遭遇した。
というかこのゲームやってたんだ。
「……えっと……昼間は……ごめんね?」
「べつにいいよ。おこってないし」
「怒ってる時の声だよね……?」
「お こ っ て な い よ ?」
「アッハイ……」
さて。リリィと会話していたら、なんか敵が来た。
「……何こいつ?キ〇ピオ?」
「スー〇ーキノコでしょ」
「スーパーのキノコ?」
「こちらおかいどくしょうひん……」
ま、まぁいいや。倒してやる!
「ボク悪いキノコじゃないよ!」
「シャ、シャベッタァァァァ!?」
キノコが喋った!
「ボクはキノコン! 特に何か危険なわけでもない冬虫夏草の男の子!」
「……冬虫夏草は危険では?」
「たしかに」
現実はともかく、ゲームでの冬虫夏草は大体乗っ取ってくるからね。めっちゃ危険だよ。
「ボク本当に無害の茸! 人間の役に立ちたい! 仲間にして!」
「……あ、うん」
キノコン が仲間 に加わった!
経験値(15EXP) を獲得!
なんなんだこのキノコは……?
「……シロ、味方にしたモンスターは収納ができるよ」
「そうなの? ……あ、ほんとだ」
なんか念じたら出来ました。
どうなってるんだろうか。
「というか、もう九時回ってるよ。寝る時間だよ」
「え? いつもおきて……」
「今のシロは子供だよ?」
「えっでも」
「寝て」
「ハイ……」
◇
僕はログアウトした。
……時計を見ると九時半台。
いつも起きてる時間なんですけど……?
……あ、でも幼女になったからか、少し眠たい。
それじゃあ、Gute nacht! スヤァ……。
◇
Guten morgen。朝になりました。
「……うん、やっぱり戻ってない」
起きたら元通り!なんてこともなかった。
……はぁ。
「お兄ちゃん起きた?」
「うん! おきた!」
……あれ?何か……僕の口調がおかしくなっているような……。
「やけに元気一杯だね……?」
「そう? そんなことないよ?」
もしかして……口調も……幼女になってる?
「じゃあ朝ごはん食べよ?」
「うん!」
内面のロリ化が進むとは……。
しかも精神は変わってないのがタチが悪い。
◇
朝食はフレンチトースト、あとク〇ールのコーンスープでした。
「がっこー……」
「……ほらお兄ちゃん、行くよ?」
……さらに僕がクラスで目立つ……。
◇
「おはよ白兎くん!」
タマが声をかけてきた。
僕は筆談でおはようと返した。筆談のほうが説明をしやすいからだ。
「……ど、どうしたの白兎くん!? 喋れなくなったりしたの!?」
〘そうじゃなくて……。なんか喋る内容も僕の意思関係なく幼くなってるの……〙
「……えぇ?」
タマは変な声を上げた。
「ほ、ほんとに? 一回喋って?」
「うん……こんなのだよ?」
「うん分かんないけど可愛い」
タマは僕を膝の上に乗せ、頭を撫でてきた。
や、やめっ……! 僕をそんな扱いするな……!
「……っ、やめて……っ! そんな……っ!」
タマはずっと頭を撫でてきている。
……うん。泣いてやろうか?しないけど。
◇
「……いじわる」
「ごめんって許してよ白兎くーん!」
先生の干渉により解放されました。
……この。くすぐってきやがって。
「お菓子だってあげるからさぁ!」
「……でなんでいまもってるの!? このこーこーおかしきんし!」
タマはペロペロキャンディを差し出した。
お菓子は校則で禁止されてるのだが……。
「大丈夫! 白兎くんにあげる用なら許可するって決定されたらしいから!」
「……なんでぇ」
そんな急に決定されるものなのか……。
◇
「シロがさらにロリ化したと聞いて!」
「えっと、何でオレ連れてこられたの……」
「リエラこまってるからかえしてあげて!」
リリィが同級生のリエラを連れてこっちにきた。見た事ないくらい困惑してる。
あ、リエラの本名はリエラ・ヴェルヴァルデ・一條。イギリスと日本のハーフらしい。
10大美少女の中でも一番の美少女らしいけどぼっち。なんでも雰囲気が怖いんだとか。
「リエラ、シロのことどう思う?」
「本当に幼女になってて驚いたかな」
「違う、今のシロの印象」
「……オレに似てるような」
そう。リエラは銀髪で赤い目をしてる。
目は心做しか鋭いし、日本人離れした顔だけど。
「……ほら、というわけでリエラお姉ちゃんって呼んであげてねシロ」
「何で言われなきゃいけないの……?」
「えっなんで……? わ、わかったよ……り、リエラおねー……ちゃん?」
「ぐふっ……」
リエラが死んだ! この人でなし!
……人でなしは自分だ!?
◇
家に帰りました。
とりあえず……ゲームしよう。
リエラ・ヴェルヴァルデ・一條 女 15歳 172cm H
……ど、どうも。コミュ障です。
……性同一性障害です……。えっと……。
あ、I can speak English……。
てかオレ……怖くないよね……?