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耳噛むな!……ぁぁぁ……!

さて。ライの背中に乗って歩いていると、街が見えた。


「ライ、あの街に向かって」

「了解ですご主人!」


街の前には衛兵がいた。

……ちょっと怖いから、隠れて様子を見よう。


「ライ、ここで下ろして。で戻って」

「分かりました!」


衛兵の近くには分かりやすく低木が植えてある。そこから覗いて見てみよう。


「……なぁ、さっきの奴通して良かったのか?あいつは……」

「俺だってそんなこと分かってるし後悔してる 。あいつは……俺様最強☆……だよな」

「……やっぱりな。人に向かって攻撃する野蛮人のあいつだよなぁ……」


……な、なんだってぇぇ!?


私は衛兵に近づき、通してくれませんかと頼んだ。


「……お嬢ちゃん、レベルは?」

「……っと、50です」

「なら大丈夫だ。通りなさい」


私は街の中に入った。



さて。私は無料の宿に泊まった。

……このゲームで泊まる必要はほとんどないが、強いて言うなら回復出来るし安全な所に居られる。


さて。皆もベッドで寝たいだろう。


……待って、ここベッド三つしかないじゃん。


「……と、とりあえず皆出てきて」


皆出てきたが、何か、シーメの様子がおかしかった。


……なんか、ムラムラしてるというか……呼吸が荒いというか……。


「……私、お腹が空きましたぁ……」

「とてもお腹が空いただけとは思えない様子ですけど?」

「……まぁまぁ、ヴァンパイアだし……。血なのかな?」


……じゃあ、誰の血を吸うのかって話だ。


ライ……サキュバス。血が通ってるのか不明。

ラーナ……ドラゴン。血が氷点下そう。

私……人。普通の血。


「あの……吸っても、いいですかぁ……?」

「……だよね……私になるよね……」


シーメは私……の耳に齧り付いた。

……待って待って!ガチASMRとか聞いてないって!


「……美味しい……ですぅ」

「や……やめて……っ!もう耳は……!」


シーメは私にトドメを刺してきた。


「血、美味しかったですよぉ?ご主人♡」


これを、僕の耳元で、小声で囁いた。

……あっぶない……。男のままなら倒れてた。


「……シーメ、ご主人に何してるの?」

「……イタズラ」

「ほら、そのイタズラのせいでご主人が固まってる」

「……ごめんなさい」

「許さない」


ライはシーメをくすぐりの刑に処していた。

いいぞもっとやれ。


「……ご主人、疲れましたよね?寝かしつけてあげますよ」

「……だ、大丈夫だよライ……。そこまで……」

「おやすみなさい」

「アッハイ……」


私は寝させられた。


……しっかし、妙にいやらしい夢だったなぁ……


◇◇◇


「……あれ?白兎ってもう治ってたんだ。ログインしてるよ」

「それじゃ、白兎くんを探そっか」

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