お兄ちゃんがおかしいんです!助けてください!
以下お兄ちゃんに変わりまして黒菜がお送りします。私は何を言ってんだろ……。
「お兄ちゃーん、朝だよ起きてー」
私はいつものようにお兄ちゃんを起こしにいった。しかし、お兄ちゃんの様子はとても変だった。
「……ママぁ……ねむいぃ……」
誰がママだ。私はお前の妹なんだが?
「……ん?えぁ……?だれ……?……くろ……いない……?」
……いや、え?記憶が無くなっている?
というより記憶も幼くなっている?
「……ここどこ……?くろもいない……ふぇ……ぁ……ぁ……」
……ここまで幼女化が進むのか。
かなり予想外だった。……願っていたけど願ってない。
「……だれ……なの……ぉ?」
正直に言うべきなのかな。
……もういいや!言っちゃえ!(ヤケクソ)
「……未来の黒菜……かな?」
「……え……?くろ……?……ぅぅ」
お兄ちゃんは急に落ち着き、また眠った。
「うぇへへ〜……」
「……ど、どうすればいいの……!?」
とりあえず私はお兄ちゃんを抱き抱え、玉乃さん達に連絡することにした。
(大変!お兄ちゃんが完全に幼女に!}〇
〇{すぐ行く!学校なんてもういい!)
二人に連絡したら二人とも全く同じ事が返ってきた。仲良しなんだなぁ。
「……むぇ……へへ……プリン……みっつたべれるのぉ……?」
……待って?私のお兄ちゃん可愛くね?
お持ち帰りしたいです。……ここ家か。
「……うぇへ……でもあさはごはんがたべたい……」
……お兄ちゃんってご飯派だったの?
ご飯出してなくてごめん!
「……ヴィーフェぇ……めるしーはフランス……ダンケだよぉ……」
ヴィーフェさんってその時から間違えてたんかい!?というか何でその年齢でそんなこと知ってるのさお兄ちゃん!
「……おはようはぐーてんもるげん……ぼんじゅーるじゃない……だからそれフランスだよ……」
そして詳しいなお兄ちゃん!?
だからどこで知ったの!?
「……はろーはせいかい……だーかーらー、ずどらーすとヴぃちぇはロシアのおはよう……というかなんでそれのはつおんいいの……?」
……ズドラーストヴィチェ?知らない……。
だから何で知ってんのお兄ちゃん……?
「来たよ黒菜ー」
「ああいらっしゃいヴィーフェさん……」
先にヴィーフェさんが来た。
「……だからヴィーフェぇ……ぶえなすたるですはスペインだよ……ドイツじゃないよ……」
「……ヴィーフェさん、その時から間違えてたんですね」
「う、うるさい……っ!」
しかし、お兄ちゃんの寝顔が可愛い。
写真撮っていいかな?
「……タマ……それどう見ても石ころだよ……ダイヤモンドじゃないよ……」
「「そんなことある?」」