何やってんだ妹ぉ!
「……じょうい……まほう?……シャルラハローテ ウンハイルスアウゲ……?」
いや、まぁ、紅の禁眼でこんな読み方はかっこいいと思うよ?でもさ、長くない?
「あ、上位魔法覚えたの?確かレベル30からだったよね。で、全部クールタイムがかなり短いらしいんだよね」
「へぇ……ちなみにどんなの?」
「ダークアイス!」
「……」
◇
「……そろそろログアウトしよっか。私お腹すいてきたし」
……となっていると、妹の声が聞こえた。
急に視界も暗くなった。
「いつまでやってんのお兄ちゃん!今六時だよ!?」
どうやら、妹がキレてVRゴーグルを外してきていたようだ。……待って?六時?
「……えっぼくあさからやってたよね……?え?ろくじ?」
「本当だよ!集中しすぎだって!」
「ごめんって……。でもきゅうにとっちゃダメだよ。ボスせんとかならどうするの?」
「うっ……そ、それは……」
「ほんとに、きんきゅうじたいとかでもないかぎりやめてよ。セーブデータがきえちゃうかもしれないんださ」
「……それはごめんだけどさ……流石にゲームやりすぎだって。9時間はさ……」
それはそう。……9時間もやってたの?
嘘でしょ?せいぜい3時間だと思ってたんだけど……。
「……流石に今日こそは一緒に夕飯食べるよね?」
「あ、うん……」
変な夕飯は避けたいところだが……。
◇
今日の夕飯はこちら。
パン、唐揚げ、茄子の味噌炒め、白湯スープ。 ……いやパンじゃなくて米だろそこは。多分どこぞの某テニスプレイヤーがお 米 食 べ ろ !って言うぞ。
「……いやぁ。近くのスーパーお米売ってなくて……サ〇ウのご飯もあったけど私炊飯しか勝たん派だから」
「……サト〇のごはんでいいだろ……。まえまでいっかいもつかったことなかったくせに」
「毎日米はといでますー!」
「……いつもかってるのってたしか……むせんまい……だったはずなんだけど」
「え」
◇
唐揚げは中が赤いのがありました。
茄子の味噌炒めはなんかコレジャナイ感がありました。……え?料亭みそ使った?まぁそれはいいか……。
……え?何?……新品のやつ開けたの!?絶対開いてる他のあるのに!?確かあれ結構高かったんだけど!?
……き、気を取り直して白湯スープだね。
……あれはなんか白っぽいだけのぬるま湯だったな……。
……ん?白湯じゃない?
……えっ白湯?じゃあ何で白っぽく……?
「……えっと……。私の謎技術……かな?」
「かがくのちからってすげー」
教えてほしいよ。ぬるま湯を白湯に見せる技術。……いや重湯……かとぎ汁かもしれない。
……そういや米無かったわ。
「……教える気はないよ?」
「じんるいのそんしつ……」
◇
さて。妹と話していたりしたらもう9時だ。
明日はロリ化進んでないといいな。
Gute nacht!