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閑話 2

閑話です

ベルメリアが母親から大切な贈り物を受け取った日のあの後のこと


──────「うむ、やはり不安じゃからわしらから紹介状を書いておこうかの……」


長老とその他のエルフはそんな会話をしていた


「……とは言いましても我々が関与するとどうしても面倒臭い事になるのでは?……どう思いますか、『ロザリオ』?……」


『ロザリオ』はどうでもいい、と言いたかったが


「そうだな、まぁあやつの実力なら間違いなくすぐに名の知れた冒険者になるだろうが……問題があるとすればふむ、やつのためにはならんと言うことか」


長老は髭を撫でながら、その言葉に頷く。

確かにエルフ族からの手助けがあれば、間違いなく『ベル』は高ランクの冒険者から初められるだろうが、しかし……


「とはいえだがのう……まぁあやつに対する我々の些細な贈り物として渡すというのもやぶさか……ではないと思うのじゃがのう……」


エルフは今まで里を去るものにはとても偉大な贈り物を授けて来たが、今回は彼女が決断からの動きが早すぎてそれを手渡す暇すらなかったのだ


「それは確かにそうですね。……であれば……」


▽△▽△▽△▽



──────「んで俺っすか?……まぁいいっすけど……」


彼の名は『ハェイ=ブン』。エルフ1の空間魔法の使い手にして、冒険者ランクは最高位の『レジェンド』である。


・レジェンド


・ミスリル・オリハルコン・アダマンタイト・ヒヒイロカネ

・ダイアモンド


・ゴールド


・シルバー


・ブロンズ


・ルーキー


である。


さて、そういうことで


「んじゃこの手紙を送り付けたらいいんすね?っー訳で行ってくるわ〜」


ビュン!という音と共に空間に穴が開き、彼の姿が虚空へと消える。




▽△▽△▽△



──────「どもー、あ、ギルマス?ちょうど良かったからこいつを頼んだわ」


そう言いながら冒険者ギルドに手紙を押し付ける。


「待て待て、貴様急に帰って来たと思ったら何だ一体?……?手紙というか紹介状か……『ベルメリア=アイギス』をゴールドランク冒険者として認めるように。と?ふざけているのかお前は。……どんだけ凄いやつでもまずはルーキーから……」


「まぁ普通そうですよね。ただ、あいつはやべえっす。……うちの長老や最強魔法使いたちでさえ、一瞬でボコボコにされましたから……まぁ……その様子、みます?」


『記憶魔法瓶』を開く。


「なるほど……これはやばそうだな…………なるほど確かに、こいつがルーキーにいると色々と処理がめんどくさいな……」


「って言うわけなんでよろ!……んじゃ」


そう言って去っていった彼を見ながら、冒険者ギルドマスター『ライノス・イブリア』はため息を着く


「──────こいつが果たして、どこまでこの世界を掻き乱してくるのか……はあ想像がつかねぇよ……」

次の話はまた明日

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