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お題シリーズ6

堕ちていくお菓子

作者: リィズ・ブランディシュカ



 お菓子は堕落していった。


 おいしくなる努力を放棄していった。


 どんどん、どんどん堕ちていく。


 お菓子は、おかしなのに、甘くない。


 お菓子は、おかしいことに、甘くない。


 だからみんな、お菓子をおかしいと言って。


 お菓子をどんどん、食べなくなった。


 お菓子の力は、偉大だった。


 それらは失われてから気づくもの。


 お菓子という癒しをなくした、甘味ファンも堕落していって。


 どんどんどんどん、堕ちていく。


 このままじゃまずいと思った。


 だから砂糖の妖精、佐藤さんが。


 懸命にお菓子にシュガーを振りかける。


 すると、お菓子は堕ちていかなくなって。


 普通のお菓子にもどっていった。


 おかしくないお菓子に戻っていった。


 すると堕落していた甘味ファンもにっこり。


 みんなに笑顔が戻っていった。


 なぜお菓子は堕ちてしまったのか。


 お菓子は覚えていないから。


 それはみんなにはわからないまま。




「えーん、お菓子とらないでよー」

「お菓子なんてなくなって生きていけるじゃん。普通のたべものがあれば十分でしょ? こんなものなくてもいいじゃん困らないじゃん」



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