リーダーは褒められる
10 焦げ付き依頼を片付けます。
翌日から、ダンジョンアタックは中止にして、「焦げ付き依頼」を片付けようと思います。
いくら、低レベルだったからって「22」も上がったら、もう、言い訳出来るか不安で、一応「ソロのお陰で、キッチリ経験値が入って来ること」「誘引系のスキルが生えて、狩りが効率良く進んだこと」を言い訳するつもりなんだけどね。
(信じてくれるかなぁ〜)
で、モンスター絡みではない「焦げ付き依頼」を受ける事とした。
これ以上レベルアップしない為だ。
しかし、これって本末転倒な気がする。
俺が悪いんだが、レベルがどんどん上がるのが楽しくてやらかしてしまった「自業自得」ってやつ。
しばらく、大人しくすることにしたのです。
ただ、ゴロゴロしてても飽きるので、
採取系
清掃系
害獣駆除系
の依頼をこなす事とした。
冒険者は基本、依頼をこなしたり、ドロップ品を買取って貰う事で収入を得、モンスターを倒して、経験値を得る事で強くなる。(害獣は倒しても経験値は入りません)
そのせいか、これらの依頼は焦げ付きまくっている。
適当に、選んで依頼をこなしていく事に。
やっていて思ったのが、
害獣駆除、清掃
の依頼が、下水道あたりだとあるわあるわ、1本の下水道で併せて20件くらいあるんですよ。
下水道清掃は、スコップと無限収納を付与したボロい袋を組合せた「掃除機」でガンガン進めて、ついでに害獣駆除を進めていった。
それこそ、端から端まで、依頼の無いところまでやりました。
害獣らも、剣でサクサク倒して行きましたよ。
それこそ
〘剣術〙と〘暗視〙
のスキルが、生えるんじゃないかと思うくらい徹底的にやりました。
採取依頼も、本来は新人の登竜門的依頼のイメージなんだが、近年は、さっさと初級ダンジョンに潜って低レベルモンスターをチクチク倒してレベリングして「Eランク」に上げて、討伐依頼を受けるというのが主流になっていて(はい、旅路の癒やしもそうでした・・・)焦げ付き依頼化してギルドも困り果てているらしいので、積極的に受注しました。
以前居た時も、ダンジョンアタックしない時にジョルスさんに泣きつかれて、ソロでやっていた。
なので、採取ポイントは把握していた。 幸いにも、当時とほとんど変わってなかったので、こっちもサクサクっと回収し、気づけば「200件」近くの「焦げ付き依頼」が消えていた。
大体片付いたと思い、達成済みの依頼書の束を、ジョルスさんに提出しながら「大体片付いた?」と、声を掛ける。
「お手間を掛けました。」「お陰で、ギルドの評判も上がったんですよ。」と、ジョルスさん。
「でも、再起する為に戻って来たのに、レベリングしなくて良いんですか?」と心配してくれる。
うん、そう思うよね。
でも、大丈夫言い訳考えています。
俺は、「大丈夫ですよジョルスさん」「害獣駆除は、剣の練習になるし。暗視のトレーニングになる」「それに、中級ダンジョンの薬草関係の群生地は、そのまま残ってたから、レベリングしながら採取出来たし」と嘘を交えて説明した。