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グラトニー・アント・クイーン

時間がなく、急いで書いたため少し雑です。

申し訳ない。


魔法により女王蟻の居場所に見当をつけ、アレンはその場所へと巣の中を進んでいった。

広々とした空間もあれば、兵隊蟻1匹分の広さの通路もあった。


アレンは巣の中に入ってからはできるだけ気配を消した状態で進んでいた。

できるだけ兵隊蟻との戦闘を避けるため、いつも以上に慎重に進み、兵隊蟻の気配を感じたら見つからないように巣の中を迂回し、時には遠回りになりながらも着実に近づく…。


どうしても見つかってしまう時のみ、迅速にかつ静かに首を落とし、最小限の戦闘のみを行っていた。


ちなみにコハクは体が大きいためアレンの影の中に入っている、そのためアレンだけの行動になり隠密性を高めていた…しかし、この暗い巣の中で影から出る場合には、火や光を起し影を作る必要がある。


この暗さ…すでに最深部近くまで来てるはず、少しずつ兵隊蟻の数も増えてきてる…もう少しだな。


アレンは今の状況を整理し、女王蟻のすぐ近くまで来てることが分かっていた。

今まで以上に警戒しつつ進んでいく。


兵隊蟻と接敵する事なく、しばらく進むと狭い通路から広大な広間に出た、すぐ近くにあった岩陰に入り身を隠すアレン。

そのまま顔だけを出し、周りを確認する。


「ギギギギッ!!ギチギチギチッ!!!!!」

「「「ギギギギ!!」」」


…いた。


兵隊蟻の5倍はありそうな体格、全体的に鋭い角や突起が生え、甲殻も非常に硬そうである…明かりがあればさぞ綺麗に光を反射しているだろう。

足はそれぞれが鎌のような形状をしており、1本1本が大きい。


尾の方も異様にデカく、その先には針のような鋭い突起が付いていた。

また、針とは別に突起が付いている…おそらくそこから卵を生み出しているんだろう。

女王蟻の近くには白くて大きな…楕円形の物体がいくつも存在していた。


兵隊蟻が数匹…女王蟻へと食糧を運んできているのが分かる、遠目からだが森の魔獣だろう。

それを勢いよく喰い散らかしている女王蟻、その鋭く大きな顎で噛み千切り咀嚼し、飲み込んでいく。


それを見たアレンは静かに身を隠し、まゆをひそめていた。


前回見たやつよりデカい…獲物を多く喰ったせいか飢餓状態から脱しているな…やっかいだ。


予想はしていたが、女王蟻の大きさや動きを見て手ごわい相手だと再確認する…。


「…【陰影行歩(いんえいぎょうほ)】、【黒烏(こくう)羽衣(はごろも)】」


アレンは覚悟を決め、2つの武技を発動する…


陰影行歩(いんえいぎょうほ)…暗ければ暗い程に足音を消すことができ、気配を察知されにくくなる。

黒烏(こくう)羽衣(ほごろも)…烏の羽のような羽衣が術者を包みこむ。術者を闇夜のなかでの発見は困難を極める。


武技がしっかりと発動していることを確認したアレンは覚悟を決め、岩陰から岩陰へ…蟻に見つからないように動き始めた。


アレンの覚悟は女王蟻と戦う事…その覚悟はもうすでにしていた。いま覚悟したことは、戦う事ではない…その前に女王蟻がいるこの場所への通路を塞ぐことだった。

女王蟻との戦いが始まり、女王蟻の声が他の蟻に届けばすぐさまこの広間を覆い尽くすほどの兵隊蟻がなだれ込んでくるだろう…それを防ぐためである。


しかし、それは同時に己自身を閉じ込めることにもなる…通路の崩し方にもよるが、女王蟻を倒した後に万が一出れなくなってしまう可能性すらあった。


アレンはそれを覚悟した。

そしてそれを実行するため、極限まで気配を消し、広間を大きく走り抜け通路の位置を確認する…全部で5か所…その位置を覚えたアレンは更にスピードを上げてもう一周広間を走る。


今回はただ走るだけではない…アレンはこの広間へと続く通路の近くまで来ると、そのスピードはそのままにナイフを投擲していった。


「【ナイフ・ボム】」


ボォォンッ!!!


爆発するナイフを作り出し、それを通路の上の壁に投げる…突き刺さった瞬間、爆発し…その通路を瓦礫の山が埋めた。


1度目の爆発が起こり、それに反応する女王蟻や、広間にいる兵隊蟻…状況が分からないうちに次々と爆発が起こる。


ボォォンッ!…ボォォンッ!…ボォォン!…ボォォン!


瞬く間にすべての通路が塞がった。

アレンは動きを止めることなく次へと行動する…兵隊蟻の処理だ。

騒ぎに乗じ、気配を消したまま兵隊蟻に肉迫…すれ違いざまに首を一刀で落としていく。


ザンッ…ザンッ……ザンッ


「ギギ!?」

「ギッ…」

「ガギッ!!?」


十数秒後…そこには首を絶たれた兵隊蟻と、混乱している女王蟻…そして女王蟻との1対1の状況を作り出したアレンが立っていた。


「さて…これで俺とお前だけだな、悪いが増援が来る前にその首…落とさせてもらうぞ」

「ギ…ギギギギギギィィィィィ――――――!!!!!!!」


この状況を作り出し、己を殺そうとしている相手と分かったのか…女王蟻が警戒の声を上げる。

鎌のような足を踏ん張り、鋭い顎を幾度となく交差させ威嚇する。

それは餌を見るような態度ではなく…巣を、己を脅かす敵へと向けられた怒りの姿勢だった。


アレンは両手に剣を持ち、体勢を倒れるように低くしつつ…そのまま女王蟻…グラトニー・アント・クリーンへと突撃していった。



誤字・脱字等がありましたらご指摘お願いします。

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