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勝負が終わり…倒れていたアリスを引っ張って立たせる。


「ありがとう…勝てなかったか~、けっこう本気でやったんだけどなぁ」

「ははは、…本気度は十分に伝わってきたよ」


アリスの一撃一撃が命を簡単に刈り取れるほどの威力が込められていた…一撃でも食らっていたかと思うと背筋が…。


「団長を務めてるだけあってアリスもなかなか強かったぞ」

「なかなか…か、まだまだ精進しないといけないなぁ」

「リハビリ…というか、訓練くらいならいつでも付き合うぞ、気兼ねなく言ってくれ」

「ほんとか!?よし!なら毎日お願いしないとな!!」

「…毎日はさすがに勘弁してくれ」

「ふふふっ!」


お互いに目を見ながら笑顔になるアリスとアレン。すごく楽しげな空気が流れていた。


「ウオォッホンッ!!!」


ビクゥゥぅー―ッ!!

ダリウスの咳込みに飛び上がらんばかりにびっくりする2人…。


「ア、アリスもだいぶ体が動くようになったな!!これなら森を出て国に帰れるぞっ!」

「そ、そうだな!この調子なら問題ないだろう!!」


焦ったように言葉にする2人…若干顔が赤い。


「アレンさん強-いっ!やっぱり最高ですアレンさん!!」

「あ、ちょっと…エイミーさん」

「エイミーって呼んでください!」


エイミーがものすごくいい笑顔でアレンに抱き着く。

この前の一件は酔った勢いかと思いきや、しっかり自我があったらしい…本気でアレンを狙っているようだ。

それを見て不機嫌になる人間が1人…


「エイミー…アレンが迷惑だと言っている…離れなさい」

「迷惑だなんて一言も言ってませんよ?団長…なにか団長に不利益でも?」

「ふ、不利益なぞなにもない!何もないが…あ、アレンに迷惑が…」


アリスがエイミーを注意してくれる。

いいぞ!そのままエイミーさんを止めてくれ!ガンバれアリス!


「なら団長が止める意味はありませんよね?私の恋路がかかってるんです!邪魔はしないでくださいっ!!」

「…はい」


論破されたーーーっ!?アリスよわっ!団長もっとがんばれよ!!!


「ま、まぁエイミーさん…」

「エイミー」

「…エイミー、今の手合せでアリスが汗をかいているようですし…診察ついでに汗を拭いてあげてください」

「わっかりましたっ!さっ!団長!家の中に入ってください!!」

「え…ちょっと…待って…そんな引きずらなくても…」


エイミー、さんに引きずられてアリスが家の中に連行…もとい診察されに行った。

身の危険がさってほっと一息つく。


「…アレンさん、団長を犠牲に…」

「…スタンくん、これは必要な犠牲だったんだ…仕方がない」


そう言うとみんなが苦笑いになった。


「ダリウスさん、アリスの体も今ぐらいの戦闘ができるほど回復したようですし、近いうちに森を出ようと思いますが…いかがでしょう?」

「うむ、問題ない。アリーシャ様もおそらく大丈夫だとおっしゃるだろう」

「了解です。ではそれに向けて食糧などの準備を整えておきますね、みなさんも心身ともに準備の方お願いいたします。分かっているとは思いますが、森を抜けるのは非常に危険ですので…」

「そうだな、我々も準備をしておこう…各自、いつでも出発できるように準備をしておけ!」

「「「はっ!!」」」


ダリウスさんとの会話で数日中に帝国に向け、出発することが決まった。



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