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森の豊富な食料


「コハク、二手に分かれていこうか」

「ウォフッ!!」


すでに日暮れが近い…夜の森は昼間より断然危険だ。強力な魔獣がいるのはもちろんなのだが、この森の魔獣は気配を消して近づいてくるのが上手い。それに結界を張ってきたとはいえ、アリスたちが心配だしな。


「コハクは大きめの魔獣を狩ってきてくれ、騎士団10人分だからな…けっこう食べるだろうし、それなりの量が必要だろう」

「ウォウッ!!」

「俺も魔獣を探しながら山菜なんかの食べれるのを採ってくるよ、獲物が獲れたら戻っておいで」

「ウォンッ!」


俺の話をしっかり理解したんだろう、任せろと言わんばかりに軽く吠え、走って消えていった。


「さてと…俺もいきますか」


アレンは日が暮れる前にできるだけ食糧調達をした。

以前見つけた鬼の芽、白甘草(はくかんぞう)、イタドリ草はもちろん採取した。

その他にも草甦鉄(くさそてつ)や、爆裂どんぐり、針切(はりき)りの実や紅桑(あかくわ)の実なんかも採れた。


草甦鉄(くさそてつ)…肉厚で食べごたえがある山菜、1つの株から複数本、鉄色の茎が生える。しかし食用部分すべてが鉄の様な硬さで普通の刃物では切ることはできない。一度、凍るまで冷やし瞬時に解凍することで刃が通るようになる。

茹でることによってその身は上質の肉のような食感になり、また、魔力を回復する効果がある。


爆裂どんぐり…衝撃を与えると爆発する、実の部分は硬く、そのまま敵に突き刺さり新たな芽をだす危険な実。実と傘の部分を切り離すことによって爆発しなくなる。一度茹でてから焼くと香ばしく酒のつまみにももってこいの実である。


針切(はりき)りの実…針切りの実がなる樹の木肌はすべて鋭い針や細い刃でできており、近づいた生き物にその針を飛ばし攻撃、そのまま養分とする樹の実。実自体も硬くそのままでは食用にはならないが、外側の皮に十字の切れ込みを入れ、茹でた後、中の薄皮を剥くことによって美味しく食べられる。滋養強壮の効果がある。


紅桑(あかくわ)の実…樹が真っ赤に見えるほどその実が樹の全体にみのる。1つ1つが3センチほどの紅い楕円形の実で甘みが強い。しかし、そのまま食べると猛毒。1粒で大型の猛獣を殺すほどである。ブナンの浄水に実の色が少し変わるまで漬け込むと毒が抜ける。毒が抜けるタイミングを見計らうのは至難の業である。


どれもこれも一筋縄では採取、調理が難しい食材ばかりである。

しかし、アレンは苦も無く集めてきてしまった。


「これだけあればいいかな…あとは、やっぱり肉がほしいな」


コハクのことだから失敗することはないけれど、食糧は多ければ多いほどいい。

食べきれなかったら保存食にすればいいしな…。

アレンは適当に森の中を歩く。


「ブォウッ…フーフー!!」


ザッ!!ザッ!!


「…鋼牙猪(こうがいのしし)か、こいつにするか」


森の中でアランと睨みあうのは鋼牙猪…鋼鉄並みの強度を誇る、長い牙を持つ猪だ。体躯も大きく2,5メトルくらいあるだろう。

アレンの姿を見つけた鋼牙猪は今にも突っ込んできそうな雰囲気だ。鼻息荒く、前足で地面を蹴っている。


「悪いけど、今日の夕飯になってもらうぞ」

「ブオォォォォ――――――――――――――ッ!!!!」


アレンは片手に剣を召喚し、突っ込んでくる猪に対し剣を振るった。



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