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プチ無双


「人の事を化け物呼ばわりして…ふざけた人たちだ」


化け物呼ばわれして軽くキレるアレン…顔がちょっと険しくなっていた。


「ふん、その強さで普通の人間と言われるほうが信じられんな」

「…もういいです。とりあえず全員のびてもらいます…よっ!」


体勢を低くし突っ込んでいく。

そんなアレンに対し、次々に剣を振り下ろすがすべて躱され逆に剣の柄や掌底、蹴りによって反撃される男たち。


「ぐあぁ!!」

「くっ!このっ!!」

「しっ!ふっ!!…ッぐふ…」


一瞬の攻防で3人が掌底で顎を撃ち抜かれ、鳩尾を撃ち抜かれ…そして剣の柄で延髄を強打され意識を失う。

その間にアレンにダメージは一切ない…一撃も食らうことなく瞬く間に3人を無力化してしまったのだ、それも気絶させるという手心付きでである。

もはや彼らとアレンとの間に隔絶した力の差があるのは歴然だった。


「のこり5人」


そう言いながら残っている5人を見る。


「こ、こいつ…強すぎる!!」

「ひ、ひぃ!」

「ち、ちくしょう!」

「うわ…うわぁ――――ッ!!」

「待てっ!!」


瞬く間に仲間たちがやられ、アレンの強さを目の当たりにさすがに及び腰になる残りの男たち…そのうちの1人が恐怖に耐えきれなくなったのか、連携も何もなく愚直に突っ込んでいく。ダリウスの制止など聞こえていないのだろう。


「そいつは悪手だな」


ギンッ!!


「えっ…ぐふっ!」


ズザアァァァ―――!…


アレンは突っ込んできた男の剣を切り飛ばし、脇腹に蹴りを放ちダリウスたちの方へと吹っ飛ばす。

蹴りを喰らった男はそのまま動かなくなった。


「のこり4人」


蹴り足を戻し自然体になりながらつぶやく。


「さて、大剣の…たしかダリウスさんと言いましたか、もうここらでやめませんか…引いてください」

「…強いな、しかし!このまま引き下がるわけにはいかんっ!お前らは下がり奇襲に警戒しろ!」

「「「は、はっ!」」」


ダリウスはアレンの提案を断り、残った仲間たちを下がらせる…1人でやるつもりなのだ。


「1人で相手をすると?」

「そうだ!私1人で、本気で相手をする!【豪腕】!【疾風】!【堅牢】!」


ダリウスがスキル名を叫ぶと同時に彼の脅威度が増したのが分かった。


「…スキルか、それも3つ重ね掛け…やはりあなたが一番厄介そうですね」

「私の全力をもってしてお前を倒して見せよう」

「そのスキル…そこまで長続きはしないでしょう?それまで俺が逃げてもいいんですがね…」

「逃がさん!…それにスキルの効果が切れる前にお前を切ればいいだけの話だ!」


…この人、見た目以上に頭に血が上ってんな、話を聞くのに捕まえるって話しだったのに切るって言い切っちゃったよ。まぁいいか、正々堂々正面から打ち破ればいいだけの話だ。


アレンは1本しか持っていなかった剣をもう1本召喚し、体の前で交差するように構える…アレンが2本構えるときはある程度、本気で戦おうと思ったときだけだ。


「いいでしょう、俺も堂々と…あなたを倒します!」


アレンの言葉に応じ、ダリウスも闘気を高め構え直す。


「俺が何者か聞いたな…答えてやる、帝国騎士団・第一騎士団副団長!ダリウス・ヴィス・スタングラム!参る!!」


言い切ったダリウスはその大剣をその身の横に構えながらアレンへ肉迫する。

一方、ダリウスが何者なのかその答えを聞いたアレンは…


「…………えっ?」


構えた剣を下ろし、呆けた顔でつぶやくのであった。






ダグラス「帝国騎士団・第一騎士団副団長!ダリウス・ヴィス・スタングラムだぁーーーー!!!うおぉぉーーーーーーーーー!!!!」

ブォン!ブォン!ブォン!!


アレン「え?あれ?帝国騎士?あの…ちょっと!ちょ…!あぶなっ!話を…話を聞いてぇぇーーーーー!!!!!」

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