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普通って…


啖呵をきったアレン…実は少し後悔していた、10対1という戦力差に気後れ…しているわけではなかった。


…やべー、アリスに逃げるのを第一に考えるから大丈夫って言ってきたのに戦闘になっちまったな、バレたら怒られそうだから黙っておこう。


戦闘とはまったく関係ないことだった。


「みな、いつも通りだ、隙があればいけ!」

「「「おうっ!」」」

「……」


再度、アレンを囲むように展開する。

大剣の男が正面、回復役の女性、拘束魔法を使う男性が後方に…その他の男性たちがアレンを包囲する形になった。


「今ならまだ間に合うが…どうする?」

「それはこちらのセリフですね、今なら間に合います、引いてくれませんか?」

「それはできん相談だな…」

「残念です…では、いきます!」


言うと同時にアレンは体を前のめりに倒す…倒れた勢いを殺さぬまま引くい体勢で大剣の男に突っ込む。

その速さは凄まじく、まるで一陣の風のようである。普通の人間ならば反応すらできないだろう。


「ふぅんっっ!!」

「…【縮地】」


しかし、大剣の男は反応し自分の獲物をしっかりアレンに合わせ振り下ろしてきた。


どぉぉんっ!!


振り下ろされた大剣はアレンに当たることなく地面へと激突する、その威力は高く軽いクレーターができるほどであった。


「ぬっ!?どこに…」

「ダ、ダリウス様!後ろです!!」

「なに?…なっ…いつのまに」


そこには大剣使いの男、ダリウスの攻撃を避け…後方に下がっていた回復役の女性と拘束魔法を放つ男性の2人を無力化したアレンが立っていた。


「悪いけど、先に後方支援を潰させてもらったよ…集団において回復なんかは特に厄介なんでね」


この中で一番強いのはこの大剣使い、ダリウスといったな…この男だ。この男とまともに戦ってたら少し時間がかかる上、後ろから随時魔法支援されちゃ最悪スタミナ負けする可能性もある。

とりあえず殺さないように手刀で気絶してもらった、この戦いの最中に起きることはないだろう。


「あと8人…」


さすがにここからは奇襲じみた真似はできないだろう…1人1人潰していくしかないな。

大剣使いは最後にして、周りから無力化しようと考えるアレン。


「くそ!エイミーとレイモンドがやられた!!」

「まったく見えなかったぞ…」

「総員!奴の動きに注意しろ!おそろしく速いぞ!」


警戒しながらも距離をつめてくる残り8人、お互いの位置を自然と調整し連携をとってくる。

なるほど、しっかり訓練されているな。


ある程度の距離まで詰めると、なんの合図もなく4人が一斉にアレンへと切りかかってきた。


「はあぁ―――ッ!!」

「やっ!!」

「しっ!」

「はっ!!」

「…………」


ギイィン!ギィンッ!!


四方から次々振り下ろされる剣を、アレンは避け、あるいは片手に持った剣で弾き躱す。


「引け!」

「【ファイヤ・アロー】!!」

「【チェーン・バインド】!!」


大剣使いの号令で一斉に下がる男たち…そして仲間が戦ってるうちに詠唱を終えたであろう、魔法が間髪いれずに飛んでくる。炎でできた矢が4本、そして少しの時間差で拘束魔法が飛んでくる。

炎の矢で手傷を負わせ、動きが止まったところで拘束するつもりなのだろう。


ちっ…もしかして全員魔法が使えるのか?


内心舌打ちし、迫りくる魔法に対処する…


「【付与・斬魔】」


魔法を切り裂くことができる斬魔の付与魔法を剣にかけ、アレンの体に殺到する魔法の矢をすべて切り裂く、そして時間差で放たれた拘束魔法も同じく切り伏せる。


ギィン!ギィン!ギィン!ギィン!…ギィィン…


「なに!?魔法を切るだと!?

「そ、そんな馬鹿な!」

「…化け物め」


魔法を切り伏せたアレンを見て化け物のような目で見てくる男たち…それに対しアレンは


「…つくづく失礼な人たちですね、さっきから化け物だ、魔獣だと…僕は普通の人間だっていってるでしょう!」


軽くキレるのであった。






アレン「僕は!!普通の!人間だって言ってるじゃないかー!!!!」

    ↑魔法を切り裂きながら叫ぶアレン


ダリウス一同「「「「「いやいやいやいやいや!!!!」」」」」

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