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作者: たばこの吸い殻

桜は日本の代名詞みたいなものだけれど、春以外に桜を愛でている人をあまり見ないので寂しいです。お花見の季節以外に桜を眺めたことの無い人に少しでも何か感じていただければ幸いです。

春と呼ばれる一年で最も麗らかな日々に其れは桃色の雫を落とす。それは信じられない程美しい光景だと、誰もが言う。


しかしその光景は考える間も与えない程に早く、美しい桃色の雫と共に地面に吸い込まれていく。

やがて火が一日中照る頃にには青々とした葉を煌めかせ、冷たい風が吹き始める頃にはその蒼を捨てて私達に新たな色を教える。吐く息が白くなる頃には、その腕に白い衣を纏う。


そして朽ちたかと思われたそれは地底に埋まった命の源からトロトロとしてギラギラしている水を吸い上げまた同じことを繰り返す。その連鎖は当たり前に見えてその根底にあるすさまじい生命力を感じさせてくれる。


儚い花は私達に美しさを。

萌える青い葉は溢れ出す力を。

茜色の絨毯は、朽ちる切なさを。

雪を纏った枝は寒さがもたらす寂しさと、温もりの大切さを教えてくれる。

書いた頃に檸檬を齧ったのでエキスが入っているかもしれないけれど決してわざとでは無いです。因みに私はソメイヨシノよりも八重桜や山桜が好きですね。だからソメイヨシノが一斉に絶滅しても大丈夫な人種です。

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