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天国のメルヒェン ー時系列版ー  作者: アミュースケールトン
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断捨離下手なボク

ボクは小学1年生から小学6年生の間は


父からの勧めで、少年野球チームに入っていた。



「プロ野球選手になりたい!」という叶わない夢を持ったり、諦めたりしながら、前世や来世では、どんなご縁なのかは、分からないのですが、ご縁のある仲間達と共に、無我夢中で白球を追いかけ、結局は、高校三年生まで野球は続けた。



かなり短い自己紹介ですが、「そんなボク」と言わせて頂きます。そんなボクの少年野球時代のおはなしです。



ボクが最初に、野球のユニフォームに袖を通したのは6歳と8ヶ月の頃



ベルトや靴下にストッキング止め、バットやグローブ、帽子やヘルメット、ベースやボール、ヤジなどなど



なんでこんなにも、道具が多いのかと、不思議に思っていた。今だから、当時の心境を翻訳できるし、言えることなのだが、正直、面倒だし、ややこしく、窮屈に感じていた。



そんなボクだったのだが、父親がとても威厳に満ち溢れていた為に、辞める訳にも、いかず、野球を初めた頃は、実に複雑怪奇な汗水を垂らしていた。広い宇宙のなかにあり、地球儀の中から覗いて観たら、点のような、しかし確かな点ではある、小さな小さな神奈川というところで野球を続けていった。



雨の日には、練習や試合が中止になるので、ボクは、雨の日を待ち望んでやまなかった。



雨の日になれば、スーパーファミコンやニンテンドウ64などの好きなテレビゲームに没頭出来るし、家に友達を呼んで、色々と、遊ぶことだって出来る。



あ、あれ、話しが色々と、うにゃうにゃと脱線してしまう為に、そろそろ本題に入っていきますが、



オタマジャクシがカエルになってしまうぐらい、不思議なことですが、、



ボクは9歳か、10歳ぐらいの頃から野球が大好きになっていた。



そして、何かと、帽子を触って、プレーを続け、真剣な眼差しで、仲間達も情熱と心の蜃気楼の最中に、帽子を触り



帽子によって、気合いがますます入っていき、集中力が高まり、帽子によって、夏の強い直射日光からも、守られ、帽子には、友情と涙が染み込み…



あゝ、友と裸の心で抱き合った日々よ…


愛しき少年時代よ…



………………



帽子には、過去と未来と現在を、つかさどる、神が宿っていた。



しかし、そんなボクの帽子に危機が訪れてしまった。



周りの大人や友達に、言われ、はじめたのだ。



「まおの帽子、そろそろ、あたらしいのに、かえたほうが、いいんじゃない?」



小学5年生ぐらいの頃だった。



ボクは、何故、そのように言われているのか、全くもって、訳が分からなかった。また、とてつもなく、ショッキングだった。



ボクにとっては、一蓮托生の想いを寄せる、この帽子。



なんでこの、帽子を…



誰に、なんて言われても、この帽子をかえてなるものか!



こんな風に、飾ることもなく、想っていた。



盲目なまでに想っていたのだが、、



ただ、確かに、客観的に観たら、


もうかなり色は()せているし、落ちないシミやヨゴレは、付いているようには、観える。



しかし、ボクにとっては、シミでも、ヨゴレでも、色褪せても、いなかった。



だけれども、、、



幾度となく、周囲の人々から、色々と言われる。



かえなよ、かえなよ、かえな、かえな、かえろ、かえろ、かえ、かえ



「まお、もうその帽子の役目は果たしたよ。もう、そろそろ休ませてあげて」



分かった…分かった、分かった



分かったよ…。



この帽子を休ませてあげるよ。



神様だって、時には、一休みしたいよね。



………………………………。



ボクは六年生の、紫陽花が咲く頃に、帽子を、かえることになった。



その年の夏、ある神奈川の大会で、全国で3位になったチームと決勝戦で対戦し、延長戦にまで突入した、炎天下白熱の大試合となったが、ボクのチームに、勝利の女神が微笑んでくれたようで、



優勝することになった。



あの帽子と、優勝の歓喜の汗と涙を


一緒に流すことは、できなかったが…



………………。



ボクのなかでは、あの清らかな帽子が、生け贄になり、捧げられたからであると



今でも、想っている。

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