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天国のメルヒェン ー時系列版ー  作者: アミュースケールトン
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ほんのちょっと

ほんのちょっとだけでも


クレオパトラの鼻が曲がっていたら


歴史は変わっていたかも知れないと


パスカルは言っていた


(芥川龍之介は人の壮厳な愚昧によると言っていた)


ほんのちょっとした違いが


銀河スケールの違いを産み出している


ほんのちょっとした心掛けが


未来の英雄を産み出すのだろう


ほんのちょっとの積み重ねで


地球は飛躍的に良くなるかも知れない


塵も積もれば天にまで届く山となりえる


文化も文明もまだまだ


ほんのちょっとしか発展していないのだろう


ほんのちょっとに僕達は


気付いているのであろうか


ほんのちょっとの


ちょっとを大事に出来ること


気付けることが


もしかしたら悟りかも知れない


ほんのちょっとした思いやりが


今日鳴り響く銃声を


止められるかも知れない


ほんのちょっとした親孝行が


家系や子孫のしあわせを約束するのだろう


ほんのちょっとした幸福を


しっかりと、よろこべているのであろうか


世界平和というものは


先ずは、自分から始まることかも知れない


それからご縁のある人々


夫婦、家庭や親戚


それから友


それから出会ったことのない友


全ての人へ


ほら、足下の天道虫を


踏みつぶさないように


僕達は、無力ではない


ほんのちょっとした力をもつ


まだ、出会ったことのない人々へ


生きとしいける全ての命へ


真心からの祈りを捧げよう


自分の胸の太鼓を叩いて


大いに震わせて


ありったけの祈りを捧げよう


ほんのちょっとした


あなたやぼくの祈りが


地球に新たなパラダイスを


築き上げるかも知れない

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