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天国のメルヒェン ー時系列版ー  作者: アミュースケールトン
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一声

一声が視界の全てに響いている

さーらせうさーらせうと

それは泡のなかで小さく轟いている

さーらせうさーらせうと

清らかの清らかが流れている

その一声は熱情ではない

静かに凛として、それから少しばかり空の森の音がして

しおらしく命の臓器で転がっている

転がった世界は渓流(せせらぎ)のように

そのΘ(シータ)が辺りを包み込んで癒している

癒しとはなんでしょうか?

それは、命に還っていくことと

柔和の中心より教えてくれているような気がする

手元から零れては

小川さえ創られていき

ただただ下に下に降りて

やがて岩や小石に溶け

プランクトンや藻、水草

さーらせうさーらせうと流れながら

小魚を育て、広がる海へと(いざな)われていく

そこにカモメやトンビが飛び

そこに白雲や白月がぽんやりと浮かぶ

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