火炎祭りの始まり、だがちょっと待て!!
火祭りまで行こうと思ってましたが、他のエピソードが
増えてしまい、行けませんでした、明日は休みですので
のんびりかけると思います。
もう少ししたら、三話ぐらい書いたら状況整理のための話を作ります、
お金や地理的なものです
ゴワ~~~ン 「では、これよりトランの街 火炎祭を開催します」
声が大きくなる魔道具、それを手に持ってミオンが群衆へ、話す
相変わらずの素肌に黒のローブと両肩に何故か拳大のスライム、赤と青、
ドラの音に合わせてフニフニと揺れている、複数の色彩を纏うミオンは
開催の合図となる大きな銅鑼を鳴らす、鳴らしたのはミオンと二つの手、
ミオンの両隣には小さな少女が、二人、なんと、この国の王女である。
姉はレーネ、十歳、妹はルーネ、七歳である、ミオンは何故こんな
事になっているんだろう、頭に?を浮かべながら、ため息をつく、
そんなミオンに姉妹は抱きついて笑った、
時、遡って一ヶ月前
仮称として火炎祭り、その計画をギルド長に提出したミオン
いろいろ、実験をしつつ、その実現に向けて動き出していたら、
他の冒険者たちがワラワラと集まり出した、冒険者が動く、
となれば、それに付随する者たちも動く、商人や、その街にいる
有力者たち、なんだかんだと人数が増えつづけ、いざ行こうとしたら
その町の領主が現れた、二十代後半の領主は恥も外聞もなく
ミオンにすがり付き「 一ヶ月待ってくれええ!!」と泣き叫んだ、
どういうことですかと、聞くと「国王がくるんだぁあああああ」と、
崩折れた・・・・・・・・・・・
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、何ですかそれは?」
領主が「私だってわからん、すぐに行くからちょっと待ってくれと、
言われたんだ、しかも、国王直々にだっ」
一息つくと再び怒涛の勢いでしゃべりだす
「王様のみならず王妃様、王女殿下二人、しかも貴族の方々が、
多数お見えになる、これで、君らで企画したものが、終わりました
では、私の首が飛ぶ、勘弁してくれ、と言うより、お願いします
お願いします、お願いします、 」
そこまで一気にしゃべると領主は泣きながら頭を下げる、
それを聞いた冒険者達が「王様が来るならしゃーねー、ならもっと
大規模に行こうぜ、領主様、それでいいだろう」そんなわけで、
トランの町の火炎祭りが本格的に動き出した、ちょうどその頃は迷宮が
活性化する時期モンスターたちが上へ上へと移動し周辺に溢れ出す
恐れがある、それなら、徹底的に行こう、そんな感じで祭りが動き始めた
火炎祭り実現に向けて、動き出すミオン、ギルドを通じて他の冒険者たちに
話を聞き、十階までのルートを確定する、たくさん人が迷宮に入るので
危険がないように、いろいろ話を煮詰めてゆく、ギルドと一緒に動き始めた、他にも領主や町の有力者達と協力し話したところ、武器屋の人も
いたので二本の短剣の鑑定を武器屋に依頼した、武器屋の人はミオンを
見るときまり悪そうにしていた、「あの、大丈夫ですか私何かしましたか」
そう、声をかけると「お嬢さんが、ミオンさんが何かやったわけじゃない、俺達がやったんだ、お嬢さんに嫌がらせとかな、本当にすまなかった
許してほしい、オレもあの時、何がなんだか分からなかったんだ」
その言葉を聞いて、ミオンはそんなことを気にしないでくださいと
声をかける「では、鑑定お願いします、えっとおまけしてほしいですぅ」と、ちゃっかり言ってしまう、それを聞いた、武器屋の親方、
名前はボルガス、彼は、気前よく「無料でいい」とミオンに言った、
二日後、武器屋に行くと包丁に使えそうな短剣はちょっとした魔法がかかっていて切れ味が損なわない、サブウェポンとしてはちょうどいい、そう言われた、もう一つのものは、他の人に聞かれないようにぼそぼそと話すボルガス、材質が全てアダマンタイトで、出来ている、この金属はその硬さも魅力だが魔法の伝導率が低い事が最大の魅力だ、魔法が攻撃手段である以上熱が伝わらない事は防御にはうってつけだ、そう言われたミオンが以前から考えていた武器の形を親方に示す、細い短剣と先の尖った穴の開いた先端部分、レテン、のような後部、細い短剣は後部に収まるようになっている、刃の部分はもっと長くできるが、ミオンはなぜか三十センチほど刃の長さを短くしている、刃の長さは四十センチほど柄は十五センチほど、 「肝心なのは、この先端の空白部分です、できるでしょうか」ミオンがそう親方にお願いする、親方は「こんな形の武器は見たことねぇなぁ、だがどうやって使うんだ、こんな物」そんなふうにミオンに聞いてきた、ミオンは持ってきた、紙にそれの使用法を次々に、書いていく、親方はそれを聞き、驚きつつも「わかった、だが、今、いい魔石とか持ってるか、あと出せる材料があるなら見せてくれそれによってだが、お嬢さんの考えてる物が現実になるぜ」
それを聞いたミオンはアイテムボックスの中から以前倒した
モンスターの素材を見せて行く、グロスネークの牙と魔石、その他、最近迷宮で狩った素材など親方はグロスネークの魔石を見て驚く、
「こいつは、どこでこんな物を、いやそれは聞かない、だがこれは売って欲しい、あとこの牙があれば、よし、とっときの材料を使ってやるぜ、この魔石なら逆に俺らが金を払わなければならないな」ミオンが渡した魔石はかなり良質な物らしい、迷宮でかなりお金を稼いでいた
ミオンは、とりあえず前金として十万円払おうとしたが、 「しっかり計算してもらえるものはもらう、しばらく待っててくれ」そう言われて
引っ込めた、できたらギルドに知らせるからと、言われ、ミオンは忙しいギルドへと戻っていった親方からミオンからの依頼があったことを知る鍛冶屋の職人達、彼らは、ミオンに対してひどいことをした者たち、その贖罪の意味も兼ねて彼らは全力でミオンの依頼に当たった
トランの町の迷宮。その中の通路、青いスライムがコロコロ転がっている、スライムは何か意思の様な者を持ち転がりながら、ときにはピョンピョン跳ねながら迷宮を、上へ上へと登っていく、途中で同族を見かけたがそのスライムのようなものは、いない、諦めたようにスライムは上っていく、迷宮の出口を目指して
所変わって王城、その執務室、国王ブログレオンは、書類と格闘していた、そして一枚の書類を発見する、トランの町の領主からこのようなことをいたします、主要となるのは、ミオン嬢です、他にもいろいろ詳細が書かれている、それをそこにいる宰相や執務官に見つからぬよう、ポケットに入れた、そして再び書類仕事に没頭、しているフリをしてどうやったら、かの場所に行けるか、考えていた、が宰相はそれを目指とく見付け、「ハハハハハ」と笑い、肩を叩きポケットの中からその書類を抜き出した、そして始まる毎度の大騒動、王は逃げ出し宰相は追いかける、この王と宰相は幼なじみ、宰相は王でも、ぶん殴ることができる男だ、そんなわけで無事、捕縛だがその書類は落とされて風にひらひらと舞う、その王城の中庭で複数の女性貴族と王妃、そしてその娘二人が、お茶会をしている、お茶会に飽きた妹姫が少し
離れたところでミオンの、真似をして手のひらを、想像の中の敵に
打ち出す、その手のひらに書類がひらひらと当たった、
お茶会が続いている中ドタンバタン
音がする、そこに向かって顔を向ける王妃、そしてハァ、
と、ため息をついた、ツンツンと、腕を突付かれ、そっちを向く、そこに差し出される一枚の書類、王妃は目を見張る、妹姫に当たった書類は、それなりに文字を読むことができる。姉姫にわたり、慌てて彼女は母にそれを差し出した、そして妹姫の手を握り、母親の腕をつかんだ、その目が、私を、私たちを連れていけ、そう語っている、他の貴婦人たちも、その書類を見たとたん、そそくさと帰ろうとしている、むろん王妃も、わざとらしく、「そろそろ終わりにしましょう」とお茶会開始三十分で終わらせようと
している、他の貴婦人たちは「そうですわねぇ、アラ雲が出てきましたわ」などと言い、早く帰りたそうな雰囲気を見せ始めた、ヲホホホホホと、訳がわからないよ。な挨拶をしてお茶会はお開き、くるっと振り向き急ぎ王の間に向かおうとしたが、がしっと二人の娘が王妃の体に、しがみついた、それをものともせず王妃は執務室へと、向かった。
トランの町の武器屋、その鍛冶場では、そこで働く男たちが必死の形相でミオンの依頼を果たしている。ミオンの示した武器は特殊な形だが、何故だか、いろいろインスピレーションが湧き、その武器の設計図は改造に改造を
重ねられている、最終形態はミオンの設計図から大分離れ、完全な魔改造となっている。ミオンの手に握られるように大事な部分はそのままだが、他のいたるところに色々な文様がつけられたりしている、アダマンタイトは、黒に近い茶色だが、形を作るに従い徐々に、徐々に白くなり最後には銀色へと変化している、鍛冶師達は「どうしてこうなった」と口を揃えて言ったが、彼女の持ち物だから,そうなったんだろう、と言うことで納得している、
納得せざるを得ない、そんなこんなで完成が近づく、親方がその場で倒れるように眠った、そして夢を見る、その夢の中で、親方は一つの意識体と呼べるものに、会っていた。「我が主は何処に、我を主の元へ」それを聞いた
親方は、「お前の主は誰だ」と聞く、意識体は答える。
「我を手にし、ここに持ち込んだもの、銀、赤、青、黒、の者、高潔なる
魂の持ち主! 」それを聞いて
親方は「あぁ、わかった、わかったよ、お前は精霊器、もう少しで完成する、必ずお前の本当の持ち主へと渡す」
精霊器は答える。「主に我が名をつけてほしいと伝えてくれ、異界の形を持つ。我、 突撃魔銃槍剣 異界より来られし我が主、その名にかけて主を守ると誓う」 そう言うと精霊器は消えた、
そして親方は目を覚ます、他の者たちも眠っている、しばらくそのままで、ぼーっとする、そして一人ごちた「まさか、この鍛冶場で精霊器が生まれるとはなぁ、まったくわからないもんだ」近くにおいてあった。酒を手に取り、クイッと上に掲げ、「精霊器に乾杯」そしてグビグビ飲み始めた、周りの者も起きて来て、精霊器を見る、どうやら彼らも同じような夢を見ていたらしい、親方に酒を注がれ、飲み始める、そして感慨深げに一言いった
「俺たち、やっちまいましたね」
スライムはまもなく出口へと、到着する、ようやっとここまで来たと、ピョンピョン跳ねてると、すぐ後ろから赤いスライムが来た、青のスライムと同じようにピョンピョン跳ねて喜んでいる、なんとなく近くに寄ってみる。そして、何やら意思の疎通が図られる、触手を出し相手と触れる、相手も同じことをする、そして始まるスライムバトル、赤と青、目的は一緒だった、
ドカドカとぶつかり合う、触手を出して殴り合う。それをボケーっと一人の若い冒険者が見ていた、最初、スライムだ。よし、やるぜと、剣を握ったが、こちらを、見てないのか一向に掛かってこない、だが、スライム同士でバトルってなんだよ、と思いつつ見ていたら、いきなりこちらを向いた
(ような気がした・・・・・・・)スライムはその冒険者に向かって転がる、いざっ勝負と再び剣を構える冒険者、だが、スカっと冒険者を
交わし、スライム二体は、高速で転がる、迷宮を脱出し周りを高速で
ジグザグにウロウロする二体のスライム、そして何かを見つけたか、
再び高速で転がって行く、それを見た冒険者もスライムを追っていった、
その方角は冒険者が来た方角、迷宮の街トランへと向かっていく、
そのスライムは街へと突っ走る、見るものを驚かせ、門番をスルーして
街へ入り込む、そして門の近くにある公園で、二匹が対峙する、
バトルパート ツー
近くにいた人間たちが驚き、逃げようとする、もしくは何かを手に持って、戦おうとするが、(でも、そんなの、かんけい、ねぇ)とばかりに、
スライムはバトる、追いかけてきた冒険者が再び戦うスライムを見て、
「おお、またやってる、よし青やっちまえ」と声援を送る、周りにいた者たちがその冒険者に聞く、先ほどあったことを簡単に説明する冒険者、やがて赤と青に分かれて応援が始まった、この町の人間は比較的ノリが良いのだ、次第に人が集まってゆく中、赤いスライムは体を伸ばし鏡のような形になり、近くにいた女性の姿を写した、そしてその姿へと、変身(ただし、三十センチ前後) そして拳を使って+触手も、出し青スライムを攻撃、触手+自由自在の腕で赤スライムは攻撃を続ける、たまらずさっと逃げ出す青スライム、そして赤スライムと同じことをやる、鏡になって近くにいた少女を
移す、そして変身(三十センチ前後)
再び、ボカスカと殴り合うスライム、周りはヤンヤ、ヤンヤ囃し立て応援する、そんな時、久しぶりに薬草採集としゃれこんだミオンが現れた、
ミオンは火祭りのことで忙しかったが、その日不意に、自由になった。
街の出口へと向かい、てくてく歩いていた所でそこへ出くわした、
戦っていたスライムたちがピタリと止まる、そして、ピョンピョンと飛び跳ねるとミオンのところまで転がり、腕に巻き吐いたり、足にツンツンしたり何か色々アピールしてきた、ミオンが、少ししゃがみ両手を差し出すとスライムは手の平に乗りそのまま腕を転がり肩に落ち着いた、周りが少しびっくりしたが、まぁあの子ならしょうがない、とそんな認識にいつの間にかなっていた、実際ファイアボールを自由自在に扱う少女、何があっても不思議じゃない、そんなふうにミオンはいつの間にかなっていた、とりあえず、
ギルドへ戻ろうとミオンは両肩に重みを乗せたまま歩いていった、
ギルドへ戻ったミオンは早速ギルドマスターへと二体のスライムが
こうなったと、肩を見せる、「あぁ、懐かれたみたいだな、」
ギルドマスターの説明によると魔物はごくたまに、自分を大事に
してくれる、人を見つけると追いかけてくる習性があり、その人間に
尽き従ってくれる、名前をつけてやると喜ぶぞと教えてくれた。
ミオンは最近、随分と色々なことが起こるなぁと思いつつ名前を
考え始めた、が日々の生活が忙しく暫く忘れてしまった、合間を縫って
アイリから剣の手ほどきを受けたり、他の冒険者から訓練を見てもらっ
たり、情報をもらったり、武器屋の人と話し自分専用の武器を作ったり
今までと違う充実した日々を送った、そしていよいよ火炎祭りが始まる
次回は本当に火炎祭りを行います。
ミオンの必殺技が出るのかもうちょっと
先になりますが、武装はこれで揃いました
魔王姫の活躍をお楽しみください